神人（サフィラス）と呼ばれる支配者階級が魔法を独占する国家・トルニカ連合国。魔法を学ぶ少年センリは、一人の神人と出会う。彼の名はエゼル。暴虐な行いで知られる悪名高き貴族だった。エゼルは近く開かれる、連合国の頂点・「守護王」の座を巡る戦い、聖戦（アーレア）にて、自らの剣（グラディウス）として戦うことをセンリに請願するのだが――　実力派作家が描く異世界ファンタジー開幕!!

聖戦（アーレア）前夜の宴において、ルデン州の兵に襲われたエゼル。ルデン州王レオニシウスは自身の関与を否定する。エゼルに刺客を放ち、レオニシウスを陥れんとした者は誰なのか。トルニカ連合国を統べる守護王の座を争う闘い――聖戦がついに開幕する。初戦の試合は、センリ対アーシャラの一戦。悪魔の腕を持つ砂の剣（グラディウス）に、センリはどう挑むのか――!?

パラス州の剣（グラディウス）ガラ・イシュリーンの瞬間移動魔術に巻き込まれたセンリ。着いた先は、パラス州王であるフィーア・サレルの居城だった。そこでは、魔力を持たない一般人を強制的に神人（サフィラス）にしてしまう実験が行われていて…!?　一つの王座を巡り戦う、王と剣の物語、ここに完結!!