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暁のARIA

暁のARIA

14完結!

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作品のあらすじ
時は大正時代。ピアニストを目指す少女・海原(かいばら)ありあは、東京音楽学校予科の入学試験を受ける。彼女の情熱的な演奏に周囲は圧倒され、大きな波紋を呼んだ。そんな中、ありあは名門・西御門(にしみかど)家の夏王(なつお)に出会い、思いがけない事実を知ることに…。音楽の神に愛された少女の青春を描いた音楽大河ロマン!
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    時は大正時代。ピアニストを目指す少女・海原(かいばら)ありあは、東京音楽学校予科の入学試験を受ける。彼女の情熱的な演奏に周囲は圧倒され、大きな波紋を呼んだ。そんな中、ありあは名門・西御門(にしみかど)家の夏王(なつお)に出会い、思いがけない事実を知ることに…。音楽の神に愛された少女の青春を描いた音楽大河ロマン!
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    危険なところを夏王(なつお)に助けられたありあ。だが、彼女は白雪(しらゆき)先生に助けてもらったと思いこみ、先生への恋心を募らせる。そして迎えた土曜演奏会。予科生ながら抜擢されたありあの演奏は、大絶賛を浴びる。教師からも期待され、ピアニストとしての階段を順調に登りはじめたかに見えたが…。
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    東京を離れることになった白雪(しらゆき)が残した手紙により、ありあは自分の左手が動かなくなる可能性があることを知ってしまう。ショックを受けた彼女は、その事実を知りながら隠していた兄・夏王(なつお)に怒りをぶつけるが、それは彼の優しさだったことに気づき、西御門(にしみかど)家まで謝りにいく。そこで、夏王の婚約者・紅子(べにこ)に会うが…。
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    関東大震災直後の東京。逃げまどう人と火の海の中、ありあは負傷した母親を背負い、病院に向かった。弱っていく母親をはげまそうと、ありあは歌を歌う。その歌は傷ついた人々の心を癒すが、ありあの必死の願いもかなわず、母親は帰らぬ人に…。そして、悲しみにくれるありあの前に意外な人物が――!?
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    関東大震災で傾きかけた西御門(にしみかど)家のために奔走し、過労で倒れた夏王(なつお)を心配して駆けつけたありあに、夏王は、ピアノを断念しても声楽の道があると励ます。しかし、自分が西御門王介(おうすけ)の娘ではないことを知ってしまったありあは悩みの中にいた。そんなとき、ありあの歌声を偶然聞いた世界的なオペラ歌手 三浦 環(たまき)は、その声の主をさがして、音楽学校を訪れ――!?
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    左手の故障でピアノを断念したありあだが、音楽で海を渡る夢をあきらめず、声楽の道を選んだ。声楽科の教師安藤は難しい課題曲を彼女に与え、1週間で歌いこなす約束をさせる。しかし、曲を自分のものにできず思い悩むありあ。そんなとき、夏王(なつお)と笙子の縁談を耳にし、夏王へのせつない思いが歌いたい気持ちへと昇華していくのを感じたありあは――!?
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    音楽学校の憧れの先輩・笙子(しょうこ)が、イギリスへ留学することになった。彼女から歌曲の楽譜を託されたありあは、自分もいつか必ず海を渡ろう…、と改めて決意する。一方、夏王(なつお)は自分の本当の気持ちを母親に告げ、ありあとともにイギリスへ行こうと考えるが…。
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    音楽で海を渡る夢を抱く少女・ありあは声楽の才能を開花させ、ついにイギリス留学を決めた。西御門(にしみかど)の家に反対されながらも、ひそかにありあと愛を育む夏王(なつお)も、ともに渡航するはずだったが元・婚約者の紅子に刺され重傷を負う。 それを知らぬまま旅立ったありあは立ち寄ったパリで、絵の勉強に来ていた月王(つきお)をさがしあてるが、彼は病に冒されていて――!?
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    声楽の才能を認められたありあは、念願の欧州に渡った。 それは、まだ見ぬイギリス人の父をさがすためでもあった。 しかし、月王(つきお)の病死、恋人・夏王(なつお)の日本での大けがと、次々襲いかかる不幸を自分のせいだと思いはじめる。 そんな彼女を、大道寺(だいどうじ)はイタリアの自分の別荘にかくまう決意をするが、そのころ、けがの癒えた夏王がありあを追って――!?
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    夏王の訃報に動揺と衝撃を隠せないありあ。そんな彼女に巡ってきたチャンスは、あまりにも突然、あまりにも無謀なものだった。公演中に倒れたプリマの代役に抜擢されたありあは、哀しみを引きずりながらもその大舞台に立つ。まったく無名の日本人が、はたしてパリの人々を魅了することなどできるのか!? 歌にすべてを捧げてきた人生…その運命の幕が、いま上がる!