自分に足りない「何か」を見つけるために、自分探しの旅に出た粉雪は、ひったくりに遭い、服や荷物を奪われたあげく、道に迷って途方に暮れていた。そんな時、「相葉蒼人」という、瞳の綺麗な男に助けられる。やたら親切にしてくれる変な奴！だけど、信じてはいけない。この町の綺麗な奴は、みんな「バケモノ」なんだから！

妹を噛んだ憎いヴァンパイアを探して、「みすてられた町」にやって来た粉雪。寒空の下、お金もコートも無くし途方に暮れていた粉雪に、蒼人はこの町のこと、そしてヴァンパイアのことを、全て教えてくれると言う。見ず知らずの自分に、どうしてこんなに親切にしてくれるんだろう？不思議に思いながらも、粉雪は少しずつ、蒼人のことを信じ始めていた。そんなある夜、外出すると言う蒼人について町に出掛けた粉雪は、そこで、驚愕の真実を知る！

蒼人は、ずっと俺のことを騙してた？親切にしてくれたのも、俺を妹と同じ目に合わせるため？憎しみにかられた粉雪は、怒りのまま蒼人に銃口を向ける!!だが、粉雪の瞳からは涙が零れ落ち……。蒼人と粉雪、二人の優しすぎる心が交差する…。

蒼人のこと、妹のこと、そして全てを忘れたくない…。だが、蒼人は「力」を使って、粉雪の悲しい記憶を消そうとする。粉雪は必死に抵抗するが、蒼人の手と口が粉雪の体を責め続け、粉雪は意識を失ってしまう…。そして、目覚めた時、粉雪が見たものは…？

ナイト国王の子息・リューク王子は、行動力があり好奇心旺盛。人を疑ったりすることのない、素直で可愛い王子。…なのだが、最大の欠点は、とんでもない方向音痴だということ。そして、本人にその自覚が全くないということだった。そんな王子が、王国の為に知識を広げ、役立つ人間になりたいと、旅に出たいと言い出した！そして、ロウネスが従者としてお供することになったのだが、迷子になるたびに、お仕置きをされて…？

アンティークや建築といった、古い物を撮ることが大好きなヒロは、「洋館の人形が動いた」という噂を耳にして、興味津々！カメラを片手に、こっそり洋館の敷地の中に入ってしまった。そして、そこで出会った「人形」は、ものすごく綺麗な「人」だった！だけど、まるで人形のように全然動かないし、本当に生きているのか心配になったヒロは、そっと頬に触れてみるのだが…？