「この世界で生きる奴等からすればお前は
『歩く全身恥部』にしか見えない」
……ってどんな世界だよ!!!!!?
他人よりもかなり、だいぶ、
体毛が薄いことがコンプレックスな辻 慎一郎(フリーター)は、
今日も今日とて自宅の風呂でつるつるな腕や股間を眺めては、
友人らのからかいを思い出し凹んでいた。
そうして目を閉じ、物思いにふけるなんていつものこと。
今日もそうして日常は過ぎていくはずだった
……のに!
顔を上げるとそこは、異国の宮殿。
目の前にたなびく艶やかな髪に目を奪われていると
あっという間に囚われの身となってしまう。
全くこちらを見ない王宮の者たちの中でただ一人
慎一郎に声をかけ、触れるのは、
一番末弟の王子・ファルだった。
探るように触れる毛むくじゃらに
いつしか身体は反応して……?
褐色の獣人王子×感度抜群のパイパン男子
異世界トリップ触りっこラブ。