波風を立てず、とりあえず生活ができて、給料は決して高くはないけどプライベートの時間もある。そりゃあ好き勝手に生きられたらいいけど、そんなのはごく一部の選ばれた人間だけができること。だから決して高望みせず、この生活を守れればいい。 そう思っていた?? アイツと出会い、あの世界を知るまでは。 「デザイン」の世界を舞台に普通を好み、道を外れることを嫌う青年・大久保の物語が今、始まる。

「悪いけど0からやり直してもらえる？」 初めての仕事に悪戦苦闘しつつもなんとか完成までこぎつけた大久保だったが、クライアントのひと言ですべてやり直しに！？ クライアントの言うことは絶対なのか、それとも対決するのが正解なのか。新人の大久保が出した答えとは… デザインという仕事を通して「働く」ということを見つめなおす『re:take』第２巻！ あなたなら「クライアント」の言うことを聞きますか？

「新人から仕事を奪う理由、それは…」 新人デザイナーとして働き始めた大久保の次なる仕事は、先輩デザイナー熊切のアシスタントとしてとある小説のカバーデザインを作ることだった。 最初は優しくスマートな先輩に見えた熊切だったが、その本音は… 新人は邪魔とばかりに一人で仕事を進めるクセ強先輩・熊切との波乱のカバーデザイン編始まる！ 仕事は一人でするもの？ チームでするもの？ あなたはどう思いますか？

「やりがいってなんですか？」 カバーデザインの仕事をなんとか成功させた大久保は次の業務を伝えられる。 それは就職希望者相手に新人目線から事務所の説明をするというもの。 説明会当日、自身の経験談を語る大久保に対し一人の少女が反抗的な眼差しを向け質問を投げかけてきた。 「その”やりがい”の内容を聞きたいんですけど」 貴方にとっての仕事のやりがいはなんですか？ 今の仕事にやりがいはありますか？

「クライアントの意図がわからない」 楪葉の信者であるリカからのリリックビデオ作成依頼を請け負うことになってしまった大久保。 しかしそれはコミュニケーションの取れないクライアントとの戦いの始まりだった。 締め切りが迫る中、一向にレスを返さない、問い合わせに応じない、方向性を決めない。 刻一刻と迫りくる期限、大久保は迷路に迷い込んでしまう。 貴方はクライアントとコミュニケーション、取れてますか？