「ハンバーガーも牛丼もラーメンも食べられないなんてええええ！」 ファストフードもラーメンもない異世界に生まれ変わった、食いしん坊少女・シャーリィ。「ないなら、自分で作るっきゃない！」と前世のお料理を再現しようと奮起。そんなシャーリィの噂は広がり、ある日、王子様のおやつを作る「おやつメイド」として王宮からスカウトが…！　異世界王宮お料理バトル、ここに開幕──！　第1話「偉大なるポテチ＆プリン、そして〇〇」前編収録。

「おぼっちゃまに楽しいひとときを」 「おやつメイド」として美食なおぼっちゃまにおやつをお出しするべく、王宮に召し上げられたシャーリィ。おぼっちゃまと王妃様の思い出のおやつ・サクルを慣例にならって作るけれど、お気に召さないのかあまり食べてもらえない…！　メイド長からの言葉に自分がスカウトされた意味に気づいたシャーリィが思いついたおやつは……。第１話「偉大なるポテチ＆プリン、そして〇〇」後編収録。

「甘党同士、困った時はお互い様ということです」 お城で何者かに襲われかけたシャーリィ。危ないところを守ってくれたのは騎士団長・ローレンスだった。「甘味は苦手」という彼からは何やら嘘の匂いが……。そんな中、連日お城の警備を続けている兵士の皆様に、おやつの差し入れをすることに！　メイドのお姉さまたちにも協力してもらい、シャーリィが作るのは穴の空いたあのおやつ…！ 果たして、ローレンスにも食べてもらえるのか──！？　第２話「ドーナツの騎士様」収録。

「嫌いなら美味しく食べられるように工夫するのが出す側の知恵よね…！」 チョコづくりに必須のカカオが、ジャクリーンの嫌がらせで底をついてしまった…！カカオを探しに向かった王宮の畑でシャーリィが見つけたのは、赤くてまあるいあの野菜。でも、おぼっちゃまはまさかの野菜嫌い！？　嫌いなら美味しく食べさせてみせましょう！　シャーリィが新たに再現したあの万能調味料が、おやつタイムに波乱を巻き起こす──！？　第3話「熱々で召し上がれ♪　赤くて美味しいソースを添えて」前編収録。

「あんたの思う“最高”、見せてもらうから…！」 ジャクリーンとの衝突はありつつも、ケチャップをおぼっちゃまに無事気に入ってもらうことに成功したシャーリィ。ケチャップを使って次に作るのは、ピザ！　しかし、シャーリィパン作りがあまり得意ではなく、完成したピザもなんだか物足りない…。それを見かねたメイドのお姉さまたちが手助けしてくれることに！　最高クオリティになったピザを熱々のままおぼっちゃまに届けたい！　そんなシャーリィの願いは思わぬ形で叶うことに…！？　第3話「熱々で召し上がれ♪　赤くて美味しいソースを添えて」後編収録。

「今日のおやつタイムで、あんた勝負しなさい！」 ある日、王宮におぼっちゃまの婚約者候補のご令嬢・アシュリー様がやってきた。おぼっちゃまにお熱をあげるお嬢様は、おぼっちゃまと親し気なシャーリィが気に食わないご様子。目の敵にされたシャーリィはお嬢様のお付きの従者・ミアとおやつ対決することに……！？　第4話「お嬢様に捧げるふわふわスイーツ」収録。

「余は心いくまでアイスを食べてみたい」 アシュリーお嬢様とのおやつ対決で召し上がったアイスをたいそう気に入ったご様子のおぼっちゃま。アイスを熱烈に所望するおぼっちゃまの希望を叶えるため、そしておぼっちゃまのお腹を守るため、シャーリィは何やらアイディアがあるようで……？　第5話「アイス・アイス・ドリーミン」収録。

「おぼっちゃま、この私がかつてない最高の昼食をご用意してみせましょう」 おぼっちゃまが昼食をあまり召し上がってくれなくなったのは重いおやつのせいだ！と怒り、ランチシェフ・ローマンがメイドのキッチンに乗り込んできた！　おやつメイドを侮辱する彼にメイドたちも大激怒……！　おやつメイドとランチシェフたちで勝負することになり――！？　第6話「ランチタイム・ウォー」前編収録。

「庶民派だからこそ最高に美味しい」 焼きの名手である強敵・ローマンに対抗してシャーリィが出したランチは、ジャンクで庶民派なあの魅惑のランチ！　そして、禁断のあのドリンクをおぼっちゃまとお嬢様に提供することに――！　第6話「ランチタイム・ウォー」後編収録。

「この時の私は、おぼっちゃまが私の手を握った理由をはっきり理解できずにいたのでした──」 ランチシェフとの対決に勝利し、王宮内で一躍有名になったシャーリィ。高貴な方々へランチやおやつをご提供するという、新たな仕事も舞い込んできて大忙し……！　そんな中、おぼっちゃまも何やら元気がない様子で……。第7話「シャーリィの賑やかにして至って平凡な一日」収録。