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音色が愛しむ贄娘

音色が愛しむ贄娘
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作品のあらすじ
あるところに、目が見えない王子さまと、耳が聞こえない王子さまがいました。 それぞれの父親である王さまたちは、星に願いをこめ……そして、悲しい奇跡が起こりました。 森で独り暮らすエラは、「暗闇」と「無音」という試練を与えられながらもほがらかに暮らす16歳の少女。 そんなエラの前に現れたのは、“ある人”を捜して森を彷徨っていた王太子・エーデルシュタイン。 この国に“一人しかいない”はずの蒼玉の瞳を持つ二人が出会った時、運命の歯車が回り出す――。 視覚と聴覚を「奪われた」少女と、少女の笑顔を守ると誓った二人の王子。 交錯してはならない運命の三人が織りなすロマンスファンタジー。【第1話】
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    あるところに、目が見えない王子さまと、耳が聞こえない王子さまがいました。 それぞれの父親である王さまたちは、星に願いをこめ……そして、悲しい奇跡が起こりました。 森で独り暮らすエラは、「暗闇」と「無音」という試練を与えられながらもほがらかに暮らす16歳の少女。 そんなエラの前に現れたのは、“ある人”を捜して森を彷徨っていた王太子・エーデルシュタイン。 この国に“一人しかいない”はずの蒼玉の瞳を持つ二人が出会った時、運命の歯車が回り出す――。 視覚と聴覚を「奪われた」少女と、少女の笑顔を守ると誓った二人の王子。 交錯してはならない運命の三人が織りなすロマンスファンタジー。【第1話】
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    捜し続けていた“ある人”がエラだと知ったエデルは、出会えた喜びを抑えきれずに思わず彼女を抱きしめてしまう。 不意にエデルの手が触れ、二人の視線が交わった途端、何も見えないはずのエラの目に眩しい光が差し込んできて……?【第2話】
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    意識を失ったエラを、エデルは王宮へと運び込む。 そんなエデルを訪ねてきたのは、同盟国ラフィーシアのヴァルアイン王太子。 エラの身を案じているエデルに、ヴァルアインは自身の妹との縁談を切り出すが……?【第3話】
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    聞こえないはずのエラの耳をつんざくように、突如耳鳴りが起こる。 エラだけでなく、ヴァルも同じ痛みに襲われている様子から、エデルだけが“何か”を感じ取り……。【第4話】
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    二人が秘密を共有すると同時に聞こえてきた鈍い音は、エラが転んだ衝撃音だった。転んでも、ぶつけても、感覚だけを頼りに歩き出すエラの姿に、二人の王子は――。【第5話】
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    どうしてかはわからないけれど、二人の王子に抱きかかえられたエラの世界に、突如、光と音が現れる。慌てふためくエラを見たエデルは、彼女の身に起こった奇跡に気づき……。【第6話】
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    ヴァルが部屋を出て行った途端、エラの世界は再び無音に包まれる。みんなに心配をかけまいと、なんでもないように振る舞うエラだけど、今までのようにはできなくて……。【第7話】
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    エラの視覚と聴覚を保つため、三人は一つの部屋で寝食をともにすることに。余計な私情を挟むまいと距離を取ってきたヴァルだったが、エラのある姿に胸を打たれたようで――。【第8話】
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    エラとヴァルが身を隠している王宮内の西の塔に、招かれざる客が現れる。エデルを「兄上」と呼ぶ彼は、この場の状況に混乱しつつも婚約者から届いた手紙を差し出して……。【第9話】
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    西の塔に次いでやってきたのは、エデルの婚約者であり、ヴァルの妹のサティーナ姫。初対面のエラに敵意を向けているかと思いきや、彼女が思いもよらない行動に出て――!?【第10話】