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姉妹坂

姉妹坂

19完結!

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作品のあらすじ
昭和54年にプチセブン22号から連載されていた作品。主人公・喜多沢杏のニックネームはアン。両親は亡くなってしまい、4人姉妹で喫茶店「径」で暮らしている。長女の彩、タウン誌の編集者の次女茜、三女のアン、バスケ大好き末っ子の藍。アンは私立高瀬高校のテニス部に所属しているが、学園でモテまくりの柚木冬梧と桜庭諒の二人に告白される。次第にアンは冬梧に心を寄せていくが...
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    昭和54年にプチセブン22号から連載されていた作品。主人公・喜多沢杏のニックネームはアン。両親は亡くなってしまい、4人姉妹で喫茶店「径」で暮らしている。長女の彩、タウン誌の編集者の次女茜、三女のアン、バスケ大好き末っ子の藍。アンは私立高瀬高校のテニス部に所属しているが、学園でモテまくりの柚木冬梧と桜庭諒の二人に告白される。次第にアンは冬梧に心を寄せていくが...
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    高瀬高校のスター・柚木冬梧に告白され、付き合うようになったアン。でも、子供の頃からずっと冬梧を愛していた、ミス高瀬の宝代寺鞠子が嫉妬のあまり、自殺未遂を起こす。そして、冬梧は大学受験に失敗してしまう。老舗扇屋の長男である冬梧の母親が、そんな立て続けに起こる不幸はアンのせいだと言うので、冬梧は家族に本気で愛するアンを紹介しようとする。が、あらかじめ調査をしていた冬梧の母の口から、アンが喜多沢家の養女であるということを聞かされ...
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    長女の彩以外の姉妹は3人とも養女であることを知ってしまった。中でも、中学生の藍にはショックが大きく、グレて暴走族とつるむようになってしまった。藍を苦しめたのは、自分が戸籍謄本を調べたから、そして冬梧と付き合っているからだと思うアンは、冬梧と会わないと言う。が、暴走族の争いごとで、藍は大けがを負う。即手術というときに、見舞いに駆けつけた冬梧の血液型だけが藍と合うことが分かり、冬梧から輸血してもらうことに。それを知った藍は冬梧に初恋をしてしまう!?
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    養女の件と、冬梧に初恋してしまった件と重なって、藍とアンはギクシャクしたままだが、藍は無事退院。以前から、アンを娘のようにかわいがってくれる、お金持ちの謎の婦人の正体が、彩にバレてしまう。東京から京都に観光に来てはアンと京都巡りをする婦人。それは、アンの実の母親・綾小路婦人だった。綾小路夫人は彩にアンを養女に迎えたいと申し出る。彩は断るが、次女の茜は心を鬼にして、アンの将来の幸せの為に養女に出そうとする。そんな茜は、編集の仕事のほかに、スナックでバイトをしていて過労で倒れてしまう。
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    茜が倒れたこともあり、アンは東京の綾小路家へ養女に出ることを密かに決心する。最後の日はどうしても冬梧と過ごしたくて、1日中京都デートを楽しむ。とうとう二人は、結ばれる一晩を過ごした。そして、出発の日、心を鬼にした茜とはサッパリ、泣いて追う藍をほだし、静かに見守る彩と別れる。諒の計らいで、新幹線の出発に冬梧もギリギリ間に合うが、黙って離れることに...東京の綾小路家に到着するが、そこもやっかいな所なようで...
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    綾小路家は想像以上にやっかいな所だった。夫人の遠縁の親戚という定で入ったものの、前妻との間にできた兄妹に、夫婦の実子であることを知られ、綾小路家にはいたたまれないことに。また、夫人は、京都のことを思い出させることを恐れ、冬梧からの手紙も燃やしてしまっていたことをアンは知る。ひょんなことで、仲良くなった苦学生の園臣大が、実は子供の頃、同じ施設に預けられていたと知って意気投合する。姉妹の真意を知るからこそ京都にももどれない、居所のなくなったアンは園臣の元を訪れるが!?
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    綾小路家を出たアンは、園臣の紹介で、東京本郷の住み込みの喫茶店でバイトを始めたアン。幼児期の環境が全く一緒だった園臣は、アンを愛してしまうが、アンは人として園臣を好きなだけ。一方、アンがまだ綾小路家にいるものと信じ、東大に合格した冬梧は、上京する。綾小路家を訪ねるも、出て行ってしまったという情報しかないまま、必死でアンを探す冬梧。とうとう、運命の日がくる。それは、京都の姉妹坂にそっくりな公園の桜並木で、二人はやっと出会えた!
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    ようやく本郷の近所で暮らせるようになったアンと冬梧。園臣の存在にちょっぴり嫉妬してしまう冬梧だったが、二人の愛は順調に育まれる。そんなある夏の日、藍から茜が倒れたとの連絡が入り、アンと冬梧は急いで京都に戻る。アンが想像していたより、茜は元気そうに見えた。そして、柚木家の伝統の大文字焼き見物にも招待され、いい帰省ができたと東京に戻る新幹線が出発した瞬間、茜が本当に倒れてしまい...
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    スタントマンとして経験をつんでいた園臣が、ドラマのスターを張るチャンスをものにする。が、以前、アンがグラスを落としたときの破片が、園臣の目に入ったままで炎症を起こし、失明してしまう。正月にアンと冬梧は、京都で祝言を挙げる予定だったが、アンは園臣をそのままにして、自分だけが幸せになれることを拒み、東京に残って、園臣の片目の役割をすると誓う。一方、死がせまる茜を愛する諒は、何としても茜に愛を伝えたく、一夜結ばれるが...
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    アンは念願叶って、保母さんの専門学校に通うようになる。園臣は相変わらず、目が見えないままで、アンも陰ながら手伝いをしている。冬梧との愛も順調といきたいところだが、冬梧と同じ建築同好会の堀内睦美という女が、酔った冬梧と一夜を共にしたと言って、アンとの仲に陰が出てくる。お互い、学校とアルバイトの時間のすれ違いに堀内が入ってきたことで、先行きが不安になるアン。そんな時に、死期せまる茜が上京してきて...