飼い猫の証である鈴を太刀・炬燵にぶら下げ、野良として旅を続けるノラ千代。追いかけてくる過去、鈴に刻まれた家紋、先の大合戦、彼は何故野良となったのか？　そして旅の目的とは？　善と悪、不埒な世と心、ノラ千代はすべてを斬り伏せ、己が足で歩み続ける。

飼い猫の証である鈴を太刀にぶら下げ、旅を続けるノラ千代。因縁をつけてきたショー斗の仲間を切り伏せ、綺麗事ばかりの獅子若に斬られると厠のネコ砂に潜み棒で刺す。すべては生きるために。ノラ千代の過去を知る秘密同心、そして謎の坊主も現れ、因果は巡り始める――。

処分島を生き残った罪猫・鉄兵衛が獅子若とショー斗を強襲。さらに秘密同心・尻矢アビ平がノラ千代ら三匹を猫相書で指名手配に。黒幕への旅路に続々と敵が立ちはだかる。激闘の第三巻、開幕！

流浪の子猫だったノラ千代を拾ったのは遊郭の用心棒、尻矢アビ平だった。二匹の因縁の始まり、大玉親分の最期の言葉、野良の意地はここで生まれた。待望の第四巻、開幕！

尻矢アビ平を追いノラ千代らが向かったのは髭前国島柄の出島だった。南蛮の力で幕府転覆を狙うアビ平ら罪猫との最後の戦いが始まる。感動の第五巻、堂々完結