強すぎて急坂組をリストラされた武闘派の伝説の男、鳴海敏。妊婦妻のために区役所の臨時雇いでガンバっているが、実体は銀流組の影の組長。背中の男の代紋、背負って大暴れ!!

区役所の臨時職員として「すぐやる課」で働く事になった鳴海敏（なるみ・びん）。ある日、隣人トラブルの相談でやってきた美都子（みつこ）に、強引に家へ連れて行かれた鳴海は、そこへ現れた由美（ゆみ）と美都子の凄まじい喧嘩を慌てて止める。その時は美都子の夫に任せて帰った鳴海だったが、その２時間後に美都子の夫と由美がラブホテルに入っていくのを目撃して……!?

妊娠している妻・映子（えいこ）が実家に帰っているのをいいことに、自由を満喫していた鳴海敏（なるみ・びん）は、雨の中で倒れてしまったキャンペーン歌手・夢子（ゆめこ）を部屋に連れて帰って介抱する。そして、目を覚ました夢子からここにいさせてくれと哀願された鳴海は、彼女の所属するプロダクションに話をつけようとするが、そこはヤクザが出入りする悪徳プロダクションで……!?

銀流組組長・木造（きづくり）に花見を誘われた鳴海敏（なるみ・びん）は、階段に転んだ女性を助けようとして持参した酒を台無しにしてしまう。その女性はお詫びしようと鳴海と一緒に約束の場所へ行くが、木造の姿を見た途端に逃げ出してしまう。それを不思議に思う鳴海だったが、その後、木造から銀流組の縄張りと若い衆を引き取ってくれないかと頼まれて……!?

関東急坂組の鶴田（つるた）と田立（ただち）が襲われた。犯人は銀流組の縄張りを狙う関西系の武闘派・太平洋会であり、鳴海敏（なるみ・びん）と関わりがある急坂組にちょっかいを出してきたのだ。自分たちだけで始末しようと考えていた急坂組の組長代理・富田（とみた）は、それから何者かに尾行され始める。それを知った鳴海は、富田のマンションに向かうのだが……!?

女ヤクザ・鳥衣（うい）と知り合った鳴海敏（なるみ・びん）は、銀流組で彼女の面倒を見ることに。しかし、組の経営状態は厳しく、鳴海は木造（きづくり）から、筋元（すじもと）へ貸している土地を買い取ってもらえるように、穏やかに話をつけてほしいと頼まれる。しかし筋元は、金に汚くヤクザ者を囲っているチンピラ政治家で……!?

冴えない公務員を演じる鳴海敏（なるみ・びん）は、新区長となった朱鷺（とき）から呼び出される。区長室へと出向いた鳴海は、影の銀流組の組長である鳴海の正体を知っている朱鷺から、これから来る客との話し合いに力を貸してほしいと頼まれる。そこへやってきた三島（みしま）は明らかに組の者であり、朱鷺は彼に滞納している10年分の税金を払ってもらおうとして……!?

新区長・朱鷺（とき）からの仕事を突っぱねた鳴海敏（なるみ・びん）は、鳥衣（うい）に頼まれて花丸組の星野（ほしの）に食い潰される中国人女性・麗芳（れいほう）を救い出す。そして、麗芳から妹・麗琳（れいりん）の救出をお願いされた鳴海は、現場のマンションへと乗り込んでいくが、彼に恨みを持つ星野をはじめとした組の連中に命を狙われてピンチに……!?

急坂組組長代理の富田（とみた）が殺されて、急坂組と銀流組の面倒を見ることになった鳴海敏（なるみ・びん）。信昭（のぶあき）と組の今後を話していた鳴海は、路上で襲われる何者かの声を聞く。助けに向かおうとした鳴海は、チンピラに囲まれた新区長・朱鷺（とき）を目撃する。そこで、チンピラによって朱鷺の父親が極道だという衝撃の事実が明かされて……!?

多数のヒットマンに狙われる鳴海敏（なるみ・びん）は、関西の極道・鹿野（しかの）と話し合いをすることに。そこで鹿野から、銀流組が関西の傘下に下ることを勧められて、きっぱり一蹴した鳴海は、鉄砲玉から熾烈な攻撃をされていく。その魔の手は出産で入院した映子（えいこ）の元にも……!?そして、鳴海が対決する最後の敵とは？史上最強の公務員、ついに完結。