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弟の顔して笑うのはもう、やめる【カラー版】

弟の顔して笑うのはもう、やめる【カラー版】
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作品のあらすじ
「おはよう 早く死んでね お姫様」今日もまた差出人不明の嫌がらせメールで美羽ちゃんの朝は始まる。恐らく西条先輩の痛いファンからだ。西条先輩は高校生にして人気小説家。美羽ちゃんと先輩は、美羽ちゃんの弟の蒼介の紹介で付き合い始めた。だけど蒼介は先輩に美羽ちゃんを紹介した事を後悔しているみたい。三歳の時からずっと蒼介一筋の私には正直美羽ちゃんは邪魔で、彼氏が出来たって聞いた時はホッとした。これで蒼介を自分だけの物に出来ると思ったから。なのに蒼介は相変わらずで、何度身体を重ねても私の名前は呼んでくれない。蒼介はいつも、誰の事を見てるの…。大人気作『弟の顔して笑うのはもう、やめる』を完全フルカラー化!
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    「おはよう 早く死んでね お姫様」今日もまた差出人不明の嫌がらせメールで美羽ちゃんの朝は始まる。恐らく西条先輩の痛いファンからだ。西条先輩は高校生にして人気小説家。美羽ちゃんと先輩は、美羽ちゃんの弟の蒼介の紹介で付き合い始めた。だけど蒼介は先輩に美羽ちゃんを紹介した事を後悔しているみたい。三歳の時からずっと蒼介一筋の私には正直美羽ちゃんは邪魔で、彼氏が出来たって聞いた時はホッとした。これで蒼介を自分だけの物に出来ると思ったから。なのに蒼介は相変わらずで、何度身体を重ねても私の名前は呼んでくれない。蒼介はい
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    俺と美羽とは血の繋がりの無い姉弟であること、また本当は美羽を好きなことを壱也に話さなければならない。そう思っているのに、うまく切り出すことが出来ないまま時間だけが過ぎていく。一方、百華の親がとうとう離婚した。元気の無い百華を美羽は励まそうとするが、それが余計に百華の気に食わない。「仲良し家族で、蒼介だっていつも側にいる美羽ちゃんに私の気持ちがわかるわけない!!」そんな百華に美羽は自分の家族の話を始める。「ズルい…。美羽ちゃんはズルいよ…!」ついに美羽と蒼介に血の繋がりがないことが壱也と百華の知る所となり、
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    「ふたりは、家族?」西条くんにそう訊かれて、「家族だ」と答えた。聡いこの人は気付いてる。私の気持ちに…。私が、蒼介を弟として見ていないことに…。だけど、「家族だ」と答えた。だってもう、失くしたくない。家族でいたい。そうでなきゃ…私は…。美羽の口から初めて壱也に過去のトラウマが語られ、「家族」に拘る理由が明かされる。それは、蒼介も知らないことだった。そして美羽の過去を受け止めた壱也は、自身も今まで隠していた胸の手術痕を明らさまにする。お互いの秘密を見せ合った二人は、ついに一線を越え…。想いは蒼介に在りながら
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    「あいつと家族になんの?」「なれんの?」俺に訊かれて初めて美羽は、自分が曖昧なまま指輪を受け取っている事を認識したっぽい。「西条くんは私をすごく必要としてくれて……だから力になりたい」そんなの答えになってねぇよ美羽。それは「好きだから側にいたい」というのではないだろ。美羽をめぐり、蒼介と壱也の関係が崩れ始める。激動の第4巻(十九~二十四話収録)を完全フルカラー化!
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    「あの時したこと、やっぱ俺は後悔してないしなかったことにするつもりもない。でも傷つけたことは謝る。7/1 20:00 新海駅、あの時のやり直しをする」こんな手紙、封なんて開けず捨ててしまえばよかったのに。今あたしは、蒼介に続く夜道をひとり歩いている。蒼介に選択を迫られ、動揺する美羽。行けば壱也を裏切り、蒼介とは二度と家族に戻れない。行かなければ、蒼介を永遠に失うことになる――…。迷いながら美羽が出した答えは――…。緊迫の第5巻(二十五~三十話収録)を完全フルカラー化!
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    蒼介とラブホテルに入った事を美羽から聞かされた壱也。心臓を抉り取られるような痛みを感じながら、それでもなお、美羽と別れる決断はできない。それどころか…。「こんなに惨めで苦しい思いをしても、このひとを手離せない」そんな壱也にとって唯一の望みは、美羽が家族という形を壊せない事。無償の愛に満たされた今の家族の温かい円の中が彼女の安心。だから彼女は、絶対に蒼介の手は取れない。「蒼介、もう彼女を待つな」懊悩の第6巻(三十一話~三十六話収録)を完全フルカラー化!
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    ここは昔と変わらない。あの日の暗く美しい夏の風景が今も眼前に広がっている。吸い込まれそうな青に立ち竦む。私が萎縮していく。優しかった壱也に蒼介がいる隣の部屋でデートレイプされた美羽は、壱也をそんな風に変えてしまったのは自分だと激しい自責の念に囚われる。このままでは、皆が不幸になる。美羽は、自分が変わらなければ壱也とも蒼介とも向き合えない事を自覚し、幼い頃に自分の不注意で死なせてしまった弟の墓参りに行く決意をした。ずっと避けてきたトラウマを乗り越えて、先に進まなければ…!物語の転機となる第7巻(三十七話~四十二話収録)を完全フルカラー化!巻末に『楽描き』と蔵出しイラスト集を収録。
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    5年後10年後、この夏を私はどんな気持ちで思い返すんだろう。私は自分を好きになりたい。その為には、ここにいちゃいけない。蒼介にも壱也にも言わず、密かに家を離れる決意をした美羽。しかしその事で家族の中に不穏な空気が流れ始める。美羽が家を出たい原因は蒼介なのではないか?父・大はその疑念を蒼介にぶつける。「お前と美羽のことを話せ、全部」2人の関係を問い詰められた蒼介は、ついにこれまで黙っていた自分の気持ちを告白する。「間違ってても、駄々でも、俺は美羽がいいんだ」手に汗握る展開の第8巻(四十三話~四十八話収録)を完全フルカラー化!巻末に『楽描き』と蔵出しイラスト集を収録。
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    待ち合わせ場所に佇む彼女の横顔があんまり綺麗でゾッとした。久しぶりに会った美羽さんは、何だか急に大人になったみたいだ。美羽から突然の別離を告げられた壱也は、消化できない想いを抱えながらも出立する美羽の見送りに行く。しかしそこに蒼介の姿はなく…。行く先を告げぬまま美羽が家を出てから数ヶ月、季節は変わり、秋。後悔ばかりが降り積り、足をとられて、動けなくなる。初めて離れ離れになった3人の、想いを紡ぐ第9巻(四十九~五十四話)を完全フルカラー化!巻末に『楽描き』と蔵出しイラスト集を収録。