『七人の異端児~改心させなきゃ私も退学!?』悪魔憑きのイケメン達を更正させる学園生活!おすすめ少女コミックご紹介

2019/6/18 更新

ご紹介するのは、月野うた先生の少女コミック、『七人の異端児~改心させなきゃ私も退学!?』です。
月野うた先生の描かれる、一癖も二癖もあるイケメン達の姿が本当にかっこいいんです!ワケありな、ヒロインとイケメン達が学園で繰り広げるストーリーに期待が高まります!
それでは、素敵な登場人物とあらすじをご紹介していきましょう。

自分が抑えられない

風紀委員の羽多野 葵(はたの あおい)は、近頃、校則違反者への注意が言い過ぎになっていました。
「従えないなら学校に来る資格もないんです!」など強い口調で言ってしまい、ここまで言うつもりがなかったのにと思い返して気にする場面も。
『自分が抑えられない』と自覚がありました。
注意された生徒が「前からあんなんだったっけ」とコソコソ話している様子からも、以前より葵の言いようは厳しくなったように思われます。

風紀の乱れを正しているのだから、寧ろ感謝されるべき!そう自分を奮い立たせる葵の前に、バイクで通学してきたのは同じクラスの問題児、黒木 リョウ(くろき りょう)でした。
すぐに「規則違反!」と駆け寄る葵。
リョウは何を思ったのか葵の首元を嗅ぎます。
困惑した葵に突き飛ばされながらも「なるほどね」と不敵な笑みを浮かべて立ち去っていくリョウ。
リョウの理解できない行動に腹を立てながら、葵は最近欠席が続く風紀委員長の草摩 一稀(そうま いつき)を思い出しました。
端正な顔立ちでいつもやさしく微笑む姿が印象的な一稀。
彼なら絶対にこんなことをしない、と葵は震える拳を握り締めました。

悪魔に取り憑かれた生徒

その日も、いつものように授業中に居眠りをするリョウでしたが、教頭先生に突然呼び出されます。
そしてなぜか一緒に葵も呼び出され、二人は教頭室へと向かいました。
そこにはリョウと葵の他に4人の生徒が揃っていました。

最初に「葵ちゃ~ん」と声をかけてきたのは鮮やかな紫髪の南雲 貴利矢(なぐも きりや)。「今日こそ俺とデートしない?」と馴れ馴れしい様子です。
棒つきキャンディを舐めているオレンジ髪の和久井 悠斗(わくい はると)。
ソファに座り、葵に声をかけて微笑むのは、隣のクラスの「天才IT社長」と呼ばれる赤髪男子。
部屋の隅で体育座りをする緑髪の男子は一年生。
学校のはみ出し者で問題生徒ばかりが集められていたのです。

集められた理由がわからない葵達に、教頭先生は「君たちは悪魔に取り憑かれています」と言い放ちました。
1カ月前に悪魔降臨の儀式が行われ、解き放たれた7柱の悪魔が生徒に取り憑いたというのです。
「心当たりはありますか?」と問われ、リョウがおもむろに見せたのは自身の胸元に刻まれた『悪魔の印』でした。
リョウの胸に刻まれたのは憤怒、貴利矢の腰には色欲、悠斗は舌に暴食、IT社長は手のひらに強欲、一年生は足首に嫉妬、それぞれ印を持っていました。
かの有名な七つの大罪、その悪魔を象徴する印が5人の身体に刻まれていたのです。
でもそこには5人の悪魔しかいません。
七つの大罪であれば『傲慢』と『怠惰』が欠けているのです。

するとリョウは葵の髪をかきあげ、鏡を使って後ろを見るように促しました。
そこに映る葵の後ろ首には、傲慢の印が刻まれていたのです。
風紀委員としてお目付け役に呼ばれたと思っていた葵も、まさかの悪魔憑きでした。
困惑する葵ですが、『自分が抑えられない』という自覚症状も、もしかして『傲慢の悪魔』のせいなのでしょうか?

善行に励まないと退学?!

思いもよらない展開に戸惑う葵に、教頭先生は「君たちには退学してもらいます」と追い討ちをかけます。
カトリックの学び舎に悪魔憑きの生徒を在校させるわけにはいかないというのです。
葵は悪魔を祓うために、儀式を行った人間を特定するためのチャンスが欲しいと教頭先生に懇願します。
なんとか葵の説得が聞き入れられ、善行に励むことを条件に悪魔憑き全員の在校が認められたのでした。

教頭先生に善行に励むと約束した葵はリョウに付きまとい、放課後になって「ボランティア部を作らない?」と誘います。
悪魔憑き同士が協力して更正しながら、悪魔祓いの手がかりを探し、良いことをしているアピールをしよう、そして問題児達の居場所にもなる、と葵は訴えます。
しかし、リョウは聞く耳を持たず、立ち去ってしまうのでした。

リョウは多くを語らず、攻略が難しそうです!
葵はリョウの心を開いていけるのでしょうか・・・!

私が更正させてあげる

リョウを追う道すがら、葵は不良の喫煙を目撃しました。
違反を取り締まろうとする葵は、不良に逆に絡まれてしまいます。
胸倉を掴まれ絶体絶命の葵のもとに駆けつけたリョウは憤怒の表情で不良を圧倒します。
狂気じみたその顔と行動に不良はすぐに逃げだしました。
後先考えずに不良に絡んだ葵に、リョウは怒りをぶつけます。
いつも何かしら言い返してくる葵が素直に謝る姿に、リョウは拍子抜けしました。

しかし、葵の気持ちは決まっていました。
無謀だったことはわかっている、でも不良に注意したことは正しいことだった、そしてリョウが退学させられるような不良ではない、ということを。
「私が更正させてあげる」
そう傲慢に笑う葵に、リョウはボランティア部への『仮入部』を決めたのでした。

いかがでしたでしょうか?
まさか自分が七つの大罪の悪魔に取り憑かれているなんて、思いもよりませんよね。
それでも傲慢さを『正しくあること』に使い、自信を持って行動する葵に見入ってしまいました。
まだ明かされていない怠惰の悪魔の正体や、たくさんのイケメン達との関係はこれからどうなっていくのでしょうか・・・?
月野うた先生が描く少女コミック「七人の異端児~改心させなきゃ私も退学!?」は、是非コミックフェスタでご覧ください!

紹介作品

七人の異端児~改心させなきゃ私も退学!?【フルカラー】
月野うた
「俺たちを本当に更生させられるか、試してやるよ」風紀委員の私が不良男子と一緒に部活!?しかも失敗したら退学なんて…!

執筆者

博臣
趣味はひたすらゲームとYouTube。漫画とアニメと映画は恋愛系からエロ、グロ、ホラーまで何でも大好きな30代。
小説はミステリーばっかり読むのに、書くのは専らプラトニック恋愛極めてるなにか。
おばあちゃんになる頃には作家にもなってたらうれしい。
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