人は誰しも秘密を抱えて生きている。俺の場合は…

大学生の遠藤 愁一（えんどう　しゅういち）は、女性モノの下着を身にまとうランジェリー男子・RENのSNSにハマっています。RENは、顔出しはせずSNSで自身のランジェリー姿の写真をアップする謎の男子です。

サークルの女子から、RENの存在を教えてもらった時には「男の尻とかナイだろー」と思っていた愁一でしたが、数日後にはRENの写真を使って抜いていました。更新を楽しみにしている自分に「俺の性癖ってやっぱりやばいのか…？」と愁一は不安になります。

合コンで隣に座ったのは、不器用な地味男子…

そんな思いを払拭すべく、愁一は合コンに参加します。合コンでの話題は、今人気のランジェリー男子・RENについてです。場がRENの美尻話で盛り上がる中、愁一の隣に座っていた地味な男子が顔を赤くしました。彼の名は、樋口 蓮（ひぐち れん）。愁一と同じ学校に通う大学生です。

「こんな話で赤くなるなんてー　樋口ってもしかして童貞～？」と友人が蓮をからかいます。その言葉に動揺した蓮は、手に持っていたグラスを滑らせ、こぼしてしまいました。蓮と愁一の服はビショ濡れ…。

蓮は皆からの失笑を買い、恥ずかしそうに俯きました。そんな蓮の肩を掴み、「大丈夫！！最初は皆童貞だからっ」と愁一は笑顔でフォロー。愁一の冗談に場の空気は一気に和みました。

まさかっ　ランジェリー男子の…REN！？

愁一と蓮は、濡れた服を乾かしにトイレへ向かいます。同じ大学ながらも今回が初対面の二人は、改めて自己紹介をし合いました。蓮は、場をフォローしてくれた愁一に感謝を伝えます。

愁一が蓮にズボンを脱いで乾かすように言うと、蓮は頑なに拒否します。愁一が強引に脱がせると…蓮は、なんと女性モノの下着を履いていました！「これは一体…」と驚く愁一は、蓮のお尻にランジェリー男子・RENと同じ位置のホクロを発見します。

「まさかっ　ランジェリー男子の…REN！？」

この後、少し付き合ってくれないかなっ

蓮はランジェリー男子・RENとして活動していることを愁一に告白します。下着メーカーの社長である姉に依頼され、撮影する中で女性の下着にハマっていったと話しました。そして、このことは内緒にしてほしいと頼みます。

「誰にも言わない」と微笑む愁一。内心は、まさかRENの写真をおかずに抜いていたとは言えない…という思いからでしたが、蓮は泣いて喜びました。自分の活動に理解を示してくれた愁一に、蓮は「この後　少し付き合ってくれないかなっ」ともう一つお願いをします。

新しいランジェリー用の撮影を手伝うことになり…

愁一と蓮は合コンを抜け出し、蓮の一人暮らしの家に向かいました。家に着くと、蓮は新しく発売される下着の撮影に付き合ってほしいと愁一に頼みます。愁一には彼氏役として、蓮の写真を撮影してほしいということでした。

蓮はシャツ一枚で愁一の前に現れ、「愁くん」とニコッと微笑みます。恋人役になりきり、距離をつめる蓮。その魅力に思わず引き込まれそうになった愁一は、「ごめん樋口！やっぱり今日は帰るよ」と立ち上がります。しかし、愁一は足をひっかけ、蓮をベッドに押し倒してしまいました。

照れてるREN…本当かわいいな

ベッドに倒れた拍子に、蓮が履いていたセクシーなランジェリーが露わになります。帰ろうとしていたはずの愁一は、ランジェリー姿の蓮の撮影していました。突然シャッターを切り出す愁一に蓮は頬を赤らめます。「もう…ダメだってばぁ　愁くん」と目を潤ませ愁一を見つめる蓮に、愁一はゾクゾクしてしまいます。

愁一は密着する姿を鏡越しに撮影したり、キスしそうなほど顔を近づけたりとさらに過激な撮影を始めます。撮影はどんどんエスカレートしていき、シャッターが押されるたびに蓮の体はビクビクと震えます。「照れてるREN…本当かわいいな」と愁一は言い、蓮の顔を愛おしそうに見つめるのでした。