「うちの師匠はしっぽがない」放送開始直前出演声優インタビュー M・A・O/山村響

「うちの師匠はしっぽがない」出演声優陣インタビュー記事をお届け!

キャスト:
M・A・Oさん、山村響さん

好評配信中
通常版「うちの師匠はしっぽがない」
特装版「うちの師匠はしっぽがない」
※本インタビュー記事にはアニメ本編のネタバレが含まれています。ご注意ください。

まめだ役 M・A・Oさん

ご出演が決まった時の感想を教えてください。
M・A・O原作を読ませていただいた時から、上方落語はもちろん、キャラクターそれぞれの関係性など、魅力がたくさん詰まった作品だと思っていたので、本当にうれしかったです!
『うちの師匠はしっぽがない』 は 落語が題材となっています。M・A・Oさんは落語を実際にご覧になったことはありますか?
M・A・O小さいころに聴いたことがある「まんじゅうこわい」が好きでした。落語はまだ直接生で観たことがないので、ぜひ一度体験してみたいです!
落語の収録するにあたって、難しかった点や意識された点があれば教えてください。
M・A・Oまめだちゃんは今まで一度も落語をしたことがないという設定のキャラクターなので、元気よく楽しそうに噺をする!ということや、だんだんと成長していく過程を意識して演じさせていただきました。
物語上で、いくつか落語の演目が出てきたかと思います。その中で好きな演目があれば教えてください。
M・A・Oストーリーの展開含め好きなのが「百年目」や「佐々木裁き」です。文狐師匠と歌緑さんの「三枚起請」は、それぞれ演じ手が違うことでガラリと印象も変わるところが素敵だと感じました。

都会に憧れを持っているところがまめだちゃんと少し似ているかもしれません

演じられているまめだの魅力について教えてください。
M・A・Oまめだちゃんは喜怒哀楽がはっきりしていて、素直で真っ直ぐなところがとても魅力的だと感じました。
まめだとご自身で、似ているところはありますか?
M・A・Oまめだちゃんと自分の共通点は、考えていることがわかりやすく顔に出てしまうところや、都会に憧れを持っているところが少し似ているかもしれません(笑)。
まめだは人間に化けているキャラクターかと思います。M・A・Oさんが何かに化けられるとしたら何に化けてみたいですか?
M・A・Oまめだちゃんに化けることができれば、狸の姿にもなれるでしょうか?!
まめだちゃんに化けたあと狸の姿に戻り、自分の尻尾をモフモフして癒されたいです(笑)

大黒亭文狐は言葉で多くを語らず背中で語るような雰囲気が魅力的

師匠である大黒亭文狐との師弟関係も多く描かれているかと思います。大黒亭文狐役の山村響さんとの収録はいかがだったでしょうか。
M・A・O山村さんとはほぼ一緒に収録させていただけたので、掛け合いがとても楽しかったです。
大黒亭文狐への印象を教えてください。
M・A・O落語という芸で人間を化かしているところはもちろん、言葉で多くを語らず背中で語るような雰囲気が魅力的だと思います。
師匠として厳しくも温かい目で見守りながら、まめだちゃんのことを信頼して受け入れていく姿も印象的でした。
収録の際に印象に残ったことがあれば教えてください。
M・A・O山村さんと休憩中に大阪弁のことで盛り上がったりしながらも、本番では凛とした佇まいでアフレコされている姿が文狐師匠のようで格好良かったです!

音楽や視覚的な演出も見どころだと感じています

お気に入りのシーンはありますか?
M・A・O第3話で寄席中に寝てしまったまめだちゃんを抱えて帰っている師匠との、人間を化かすことについての掛け合いは、師弟関係になってから距離が縮まるきっかけにもなったところだと思っているので、お気に入りのシーンです!
最近たくさん笑ったというエピソードを教えてください。
M・A・Oよく観ているゲーム実況者さんの配信で、たくさん笑わせていただきました。
神がかり的なハプニングがあったりして、本当に面白かったです!
最後にアニメの注目ポイントをお願いいたします。
M・A・O落語のシーンにぜひ注目していただきたいです。噺の演じ方についてとても丁寧に監修していただいたり、音楽や視覚的な演出も見どころだと感じています。
アニメの最後に毎回そのお話に出てきた落語の演目や用語を、分かりやすく解説するコーナーもありますので、合わせてチェックしていただけるとうれしいです。

大黒亭文狐役 山村響さん

ご出演が決まった時の感想を教えてください。
山村響(以下 山村)オーディションを受ける際、原作を読んだ時にとても感動して「絶対にこの作品に出たい」「文狐をやりたい」と強く思った作品でしたので決まったとご連絡頂いた時は夢のようでした。
『うちの師匠はしっぽがない』は落語が題材となっています。落語を実際にご覧になったことはございますか。
山村この作品に関わるまでは落語の世界にあまり触れたことがありませんでした。
ですがこの作品を通して「上方落語って面白そう!」と純粋に興味を持ち、そこから少しずつ演目を聴いてみるようになりました。
落語の収録をするにあたって、難しかった点や意識された点があれば教えてください。
山村一つの演目の中で複数の登場人物が出てくることもあるので、実際にやってみると人格の切り替えや笑いを誘う間などの塩梅が難しく、でもうまくいった時はとても気持ちが高揚して、更にうまく口が回る…みたいなこともあったりして楽しかったです。
物語上 で、いくつか落語の演目が出てきたかと思います。その中で好きな演目があれば教えてください。
山村アフレコ開始前に上方落語や関西弁についての勉強会の機会を頂けたのですが、その時来て下さった露の紫さんに「遊山船」を目の前でやって頂いた時は感動しました。
その場の空気感や演じる落語家さんによって、同じ作品でも全く違う色を見せてくれるところがとても面白かったです。
好きな演目は1話で文狐が魅せる「遊山船」も好きですが、原作中盤以降でも出てくる「地獄八景亡者戯」が好きです。

反骨心みたいなものを秘めているところにすごく共感できる時があります

大黒亭文狐の魅力について教えてください。
山村文狐は一見クールで誰にも心を開かないような、ミステリアスな雰囲気が素敵な女性だなと感じました。
そんな彼女にどんどんと引き込まれていきましたが、物語を読み進めるにつれまた違った印象が出てくるのも魅力だなと思います。
大黒亭文狐とご自身で、似ているところはありますか?
山村私も日々生きていく中で、自分は今ここにいるんだぞ、私はこうやって生きてやるんだ…みたいな想いをお芝居や音楽に乗せて訴えているように思いますが、彼女もそういう反骨心みたいなものを秘めているところにすごく共感できる時があります。
大黒亭文狐は人間に化けているキャラクターかと思います。山村さんが何かに化けられるとしたら何に化けてみたいですか。
山村猫に化けて毎日のんびり自由気ままに過ごしてみたいですね。

関西弁に関しては逆にM・A・Oちゃんが「師匠」でした(笑)

まめだとの師弟関係も多く描かれているかと思います。まめだ役のM・A・Oさんとのアフレコはいかがだったでしょうか
山村文狐とまめだは基本的にいつも一緒にいるので、収録もほとんどご一緒させて頂けて嬉しかったです。
M・A・Oちゃんとは他の作品でもご一緒する機会が多く、お互いのお芝居をわかっている空気感で掛け合いを出来たのが阿吽の呼吸感があり心地よかったです。
まめだへの印象を教えてください。
山村いい意味で自分の欲や感情に素直なところ。落語をやりたい!という一心で、頑なに弟子を取らないと言う文狐にその想いをぶつけていったところにとても胸を打たれました。
彼女の真っ直ぐな心に、文狐も沢山救われたり突き動かされた部分があるのではないかなと思います。
収録の際に印象に残ったことがございましたら教えてください。
山村文狐は落語をやる時以外も関西弁なので、関西出身のM・A・Oちゃんにイントネーションを教えてもらったりして、師匠の役をやっていますが関西弁に関しては逆にM・A・Oちゃんが「師匠」でした(笑)

個性溢れるキャラクター達の様々な落語や人間模様が勢いよく描かれていくところが素敵

お気に入りのシーンはありますか?
山村至る所で出てくる落語シーンは苦戦しながらも頑張った部分なので楽しんで頂けたら嬉しいです。
実際の落語と同じように様々な登場人物のお芝居などもなるべく別録りで区切らないよう、流れで演じられるよう頑張りました。
最近たくさん笑ったというエピソードを教えてください。
山村お酒が大好きなのですが…(笑)同じくお酒好きなシンガーソングライターの友達と自分たちの酒愛について歌った曲を作ったんですが、最高にふざけた歌詞とメロディーが生まれた時に大笑いしました。もちろん大真面目に作ったんですが、歌詞とメロディーがハマりすぎて涙が出るほど大爆笑でした(笑)
最後にアニメの注目ポイントをお願いいたします。
山村上方落語を知らない方でもアニメを観ることで気軽にその世界を覗けて、個性溢れるキャラクター達の様々な落語や人間模様が勢いよく描かれていくところが素敵だと思います。
特に落語シーンはアフレコ時に2週かけて師匠に聴いて頂きながらじっくりと丁寧に作り上げて頂きましたので、ぜひ楽しんで頂きたいです。
声や音、動きがつくことにより、より上方落語の雰囲気やキャラクター達の表情が伝わるのではないかなと思います。