「今日から君は、正式に僕の妻になる」そのプロポーズは、“命令”――。
久遠との逃避行から一変、再び櫛笥家に連れ戻された詩織。自分が歯向かえば、久遠は殺されてしまうかもしれない。
そんな不安の中、義理の兄・楓雅からの突然のプロポーズ。断ったら、一体どうなってしまうのか……。
そんな戸惑いに身動きが取れない詩織の前に現れたのは――久遠だった。
しかし、やっと再会することが出来た久遠は、なぜか以前のように、執事として言いなりになっていて――!?
私、本当にこのまま結婚するしかないの…?
それぞれの気持ちが交錯する、怒涛の最終巻!
※表紙タップであらすじをご覧いただけます!
2018年11月18日刊行
まるで、この世に2人きりみたい――。
櫛笥家の離島パーティーにて、こっそりと心も身体も結ばれた久遠と詩織。いつかこの屋敷から解放される日まで、兄弟たちの命令に従い、怪しまれてはいけない――。
だが、いつもの日常、繰り返す檻の中の生活。目の前で、楓雅に弄ばれる詩織の姿。もうその光景に耐え切れなくなった久遠は、楓雅を殴りつけ詩織を連れ出してしまい……。
2人だけの甘い逃避行、そしてそれを追う兄弟たちのゆくえは――…
2018年2月18日刊行
ずっと欲しかったのは「詩織」だけ――。
相変わらず、櫛笥家の兄弟に振り回される日々を送る詩織と久遠。苦しい境遇の中でも、2人は少しずつ心と身体を近づけていく。そんな中、櫛笥家の所有する島で豪華なパーティーが開催されることに。
場違いに豪華なその場所で、他の女性に求められる久遠の姿を目撃する詩織。私さえいなければ、彼はこの家を捨てて自由になれるのかも……。そんな思いに捕らわれた詩織を、久遠は強引に押し倒して来て――!?
2016年11月18日刊行
この身体はもう、私のものじゃない――孤児院で育った詩織は、ある日、櫛笥(くしげ)というお金持ち一家に引き取られることに。迎えに来たのは、かつて同じ施設で一緒に暮らした憧れの男性・久遠だった。昔の優しい雰囲気とは異なり、冷たく無表情なその様子……でも、これで家族として暮らせる。そう思っていたのに、久遠はただの「召し使い」、そして、自分もまたこの家の兄弟達の相手をするために呼ばれたことを知り――!?