「いけない恋って本当にあるのでしょうか？」24歳を目前に、5年付き合った彼氏にフラれた主人公の水島恭子は、意を決して東京へ向かう。そこで、夢だった化粧品会社に就職した彼女は、既婚で１７歳上の前野洋一と出会う。仕事を共にする中で彼のフランクな人柄や、包み込むような優しさに触れ、次第に彼のことを考える時間が増えていく…そんな中、会社内で高校時代の先輩である笠埼貴弘と再会。新しく始まっていく恋に戸惑いながらも、彼女は大人の女性として成長していく…

恭子は笠埼と二人で画廊でのグループ展に出かける。そこで彼に言われた言葉に、元彼である健一のこと、そして前野のことを想う。一方、大分で過ごす健一は、引っ越しの荷解きを行う中で、恭子との思い出に触れ、自らの下した選択を振り返る…そんなある日飲み会の席で「みなみ」という女性と出会う。健一は彼女の容姿や言動に恭子の面影を重ねていく…

仕事で主力商品の担当を任され、プライベートでは展示会の準備が始まるなど多忙な日々を送る恭子。そんな中で決まった九州への出張。彼女は大分に住む健一のことを考える…

いよいよ始まった展示会。そこへ訪れる貴弘、前野、健一…　行き交い、すれ違う想いの中　恭子が共に「雨」を見た人は―― その後　ふとしたきっかけで、社内コンペティションに貴弘と参加することになった恭子は、新たな挑戦に胸を膨らませる…

忙しない日々を送る恭子。そんなとき、前野の提案により二人で「インスピレーションの旅」へ出かけることに。その特別な景色や、普段とは違って見える前野の表情に、恭子は様々な想いを巡らせる…

ついに社内コンペティションのプレゼンの日を迎えた恭子。体調不良の前野のことを気にかけながらも、本番に臨む…そんな中、あの人から突然一本の電話がかかってくる。「恭子に会いに来たんだ」その言葉の相手とはーー…