女性ファッション誌の編集者 緒野ひよりは、ある日幼馴染みで初恋のお兄さん・望が事故に遭ったことを知らされる。彼は事故で、数年間の記憶を失っていた。 望の事故は、実は彼の恋人イニシャル「Ｓ」さんとの別れが理由の自殺未遂かもしれない――。状況証拠からそう考えたひよりは、望に「Ｓ」さんのことを思い出させないため、自分が恋人だと名乗り出て…!?【第１話「嘘つきは恋人のはじまり」を収録】

望の部屋で見つけたノートは、望の日記だった。そこには彼女である「S」さんとの日々のエピソードや「S」さんへの気持ちが細やかに綴られていた。やはりこの「S」さんとの別れが今回の事故の原因なんだと感じたひよりは、望が全てを思い出したとしても悲観しない日常をつくることを心に誓うが、なかなかうまくいかず…【第２話「変わったこと変わらないこと」を収録】

骨折をしている望くんの手助けをするために「彼女」として家に通うひより。付き合ったきっかけやコーヒーが飲めるかなど、様々なエピソードをどうにか乗り越えつつ、嘘がバレないかとヒヤヒヤで…。望はひよりを「彼女」として認めてくれるのか！？【第３話「本当の恋人だったら」を収録】

望の記憶が戻ってまた自殺を考えてしまわないかと不安な毎日を送るひよりだったが、自分の仕事であるファッション誌の現場はとっても過酷で失敗続き…。本当は違う仕事がしたいと思っている自分の気持ちを編集長に見抜かれたひよりは、望に甘えたくて会いにいくが…？【第４話「私が命をかけたいもの」を収録】