―――すべてを失った私を拾ったのは、中学の元担任教師だった―――実の母から受けた虐待、親の離婚、そして父と父の再婚相手の交通事故死。高校生ながら複雑な過去を抱える彼女には、頼るあても住む場所もない。そんな時、ある男から「ここへ行くといい」と住所を渡された。訝しみながらも訪ねていった彼女を出迎えたのは、中学の元担任、新條涼。「せんせいと同居なんて、ありえないでしょ」そう言う小夜を引き止めて、涼は「ほっておけるわけないだろ」と2人暮らしを提案する。突然はじまった同居生活は、小夜と涼の関係を徐々に変えていって――。学校とは違う顔の先生×心に傷を負う女子高生の、センチメンタル救済ラブストーリー! 分冊版１～３収録

中学時代の担任の「せんせい」と暮らし始めて１週間。実の母親からの虐待や父と父の再婚相手の交通事故死で心に深い傷を負っていた小夜の心は少しずつ癒されていく。そんなある日、小夜は中学からの同級生・赤地のことを好きな他校の女子に呼び出され、「ひとの彼氏に手を出している」と頬を叩かれ、罵声を浴びせられる。そこに赤地が現れて助けてくれる。赤地は中学生のころから小夜に思いを寄せていて、小夜の支えになりたいとずっと思っていたのだった。赤地は小夜を新條と暮らす家の近くまで送ってくれるが、帰ってきた新條と鉢合わせてしまう。小夜の頬が腫れていることに気づいた新條は赤地を責める。赤地は「なんで先生が怒るんだ、もう関係ないだろ？」と言い放ち――。学校とは違う顔の先生×心に傷を負う女子高生の、センチメンタル救済ラブストーリー! 分冊版４～６収録