ヤクザの組長の息子、海老原侠一は高校1年生。家業の所為で友人がいない彼だが、幼馴染みのあゆだけは彼の面倒をみてくれていた。ある日、あゆのテニス部での姿を見た侠一は、自分も入部を決意する。が、男子テニス部は活動休止中。途方に暮れる侠一の前に、西村光太郎という男が現われる。彼こそ活動休止に追い込んだ張本人で……!?　『ダイヤのＡ』で小学館漫画賞、講談社漫画賞受賞を果たした著者の初期の名作、痛快に開幕！

紫雲山高校男子テニス部・新顧問の神楽さやかは、大企業の社長令嬢。人脈を使って、練習試合を急遽セッティング。相手は、関東を代表する名門クラブの一つ「高崎ウエストTC」。そこには、西村と袂を分けた元部員・調（しらべ）正人がいた。負ければ男子テニス部は解散というプレッシャーのかかる中、海老原侠一だけは笑顔を浮かべる……。そして、侠一と正人のシングルス戦が始まった。果たして侠一は、正人を倒せるのか……!?

いよいよインターハイ予選が始まる。だが、一回戦当日、キャプテンである西村が謎の欠場。いきなりピンチの紫雲山高校だったが、テニス部出戻り組の有動アキラが練習試合のリベンジを果たし、なんとかコマを進める。しかし、二回戦も西村の出場は不可能な状況であることが判明。苦境に立たされた紫雲山高校男子テニス部だったが……!?　一度身体で覚えた感覚やバランスなどを絶対に忘れない男・海老原侠一。活躍や如何に!?

前年度優勝校の薬師高校。1年ながらレギュラーの花田一侠は、海老原侠一の幼馴染み。しかし、侠一に恨みを抱いているようで……。そしてインターハイ予選三回戦。侠一たち紫雲山高校は、王者・薬師高校と対戦。調＆有動ペアは惜敗するも、キャプテン西村が薬師高校のエース原田を撃破。対戦成績をタイにし、勝負の行方は侠一と一侠の直接対決に委ねられる……!?　二人の因縁に、ついに決着の時が訪れる！ 全力の夢の行方は!?