二人の子供、太平とミズナを連れ、東京から生まれ育った北国の寒村、戸数50戸の日暮村で農業をやる決心をした良平。レストランも喫茶店も映画館もないが、自然がいっぱいの村で太平とミズナの驚きに満ちた生活が始まる。今まで経験したことのない北国の大雪と猛吹雪に、寒村の生活の厳しさを知った太平とミズナだったが、その厳しさも、移り住んで二年も経つ頃には楽しさに変わっていた！良平・太平・ミズナ親子と、高山家の面々を始めとした村の人々の日常、そして農家が抱える問題を、矢口高雄が代表作『ふるさと』の後日談として描く、...

深刻な問題となっている農家の嫁不足。なぜ農家が女性から敬遠されるのか？そこには、農家の所得があまりにも低いという現実があった…。そんな時、39歳の山中弘志がフィリピンで見合いし、マリリンという名の花嫁を連れて帰って来た。若くてかわいいマリリンは22歳の大学出で、小学校の教師をしていたという。そして二人の結婚式が村で始まるのだが…!?

高山家の末娘、快活な性格のかつみが恋した相手は、二人の子供を連れ、故郷の日暮村にUターンして農家に従事する良平。一方、弘志と結婚したフィリピン人のマリリンは二卵性双生児の男女を無事出産し、弘志や村の人たちは大喜び！出稼ぎ問題、嫁不足、低所得など、様々な農業問題を抱えるおらが村を、温かい気持ちが元気にする！

太平とミズナの大好きなかつみ姉が、父の良平と結婚し、二人に新しい母親が誕生した。太平とミズナは新しい母親との生活に大喜び！明るく働き者で、早朝から聞こえる包丁の音に子供たちは幸せを感じる。しかし一方で、良平とかつみは月２回くらいのペースで街に出かけると、夜中になるまで帰らないこともあり、そんな二人の仲の良さに、子供たちはどこか窮屈さも感じていた…。その日も、夜になっても帰らぬ二人を待つ兄妹だったが、高山家で風呂を借りようと家を空けてしまう。そして…良平の家から煙が出ているとの知らせが飛び込んできて...