「貴女のような女性を見ると躾けたくなるんですよ」憧れの古民家へ引っ越した小説家・葦原祐実。犬を飼うべく警察犬訓練所へ向かうと、そこには顔の整った訓練士・西荻雅人が。懐いてきた柴の子犬を飼うことに決め、早速講習会を受けるも彼の一挙一動にドキドキが止まらない…っ!その時、急接近してきた雅人に「僕の犬になってください」と印をつけられてしまい!?飼い主×訓練士の不思議な関係が今、始まる――。

僕という飼い主がいるにも関わらず別の男を連れてくるなんて……いけない子だ――訓練所に行くとある日、茶丸を見たいという担当編集者に恋人のふりをしてもらおうと画策し、当日ふたりで訪れるも逆効果!!「ちゃんと覚えてくださいね、僕の手の温度」いろんな箇所を一気に責めたてられて!?

講習会が終わり、茶丸譲渡の日が訪れるも雅人は来なかった――。このままもう会えないんだろうなと、散歩中にボンヤリしていると、向かい側に雅人を発見!茶丸が反応し、向かってくるトラックにもおかまいなしに突っこんでいき――。「茶丸!ダメ!」[飼い犬契約させられました。]ここに完結。