藍と桂は双子で、生まれた時から果実しか食べたことがありません。そのため「甘美な香りに体液は果実そのもの、血は高貴なもので飲み過ぎると中毒死してしまい、肉はたとえようもないほど美味だが死を恐れてまだ誰も食べたことはない」という特異な体質になってしまったようです。

どのような生活を送って来たのか描かれていませんが、藍が窓の外を見て「普通の生活がしてみたい…」と悲しむ姿からみて一般的な人間が過ごすような当たり前の生活は送ってこられなかったようです。

お互いをとても大事に思っていますが、その気持ちは藍と桂では少し違うようです。今後そのズレが、この2人の仲にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

藍と桂の世話をしているのは眼帯姿の怪しい老婆。双子には和子と呼ばれており、親代わりの絶対的な存在のようです。双子を育てた代わりに汗を集めて一瓶2万円で売ったり、藍のおしっこを金持ちの老人に飲ませたりとお金の為ならなんでもやっているよう。
実の母親には見えませんが、藍と桂とはどのような関係なのでしょうか？

佐武は双子の健康診断の為、和子に連れられてやってきた医師です。普段の客とは違う優しそうな様子から藍はすぐに心を開きますが、桂は逆に反発し「あいつも俺たちを物としか見ない人間だ。」と距離を取ります。

佐武に懐く藍の様子は父親に甘える娘のように見えますが、それを見る桂の目には嫉妬の炎が宿っています。お互いしか頼る存在がいなかった生活に突如入って来た佐武の存在は、桂の心に暗い影を落としたようです。
また、藍にとっても桂しか頼ることができない中に現れた佐武の存在はとても大きいようで、今後の三人の関係がとても気になります。

臨時収入があった為「藍ちゃんのおしっこを直接飲みたい。」と和子に依頼したおじさんは、「初物は何でもかなり値が張りますけど。」という和子の言葉に簡単に札束を差し出しました。

恐怖と嫌悪感に顔が歪む藍でしたが、桂の手を握りしめながらおじさんの注文に従います。桂も何も出来ずに悔しそうですが、必死に耐える藍のなまめかしい表情を見守る桂の股間は固く張りつめていました。

桂は藍のことをただの姉として見てはいないようです。終わった後泣きながら抱き着く藍をなだめながら、桂は「藍は自分が守らなければ」と今まで以上に決意を固めます。その気持ちはか弱い姉を守る弟としてのものなのでしょうか？それとも自分以外の男に藍を触れさせたくないという独占欲からくるものなのでしょうか？桂の心情が気になります。

和子はさらなる金儲けの為に藍と桂の子供を作ろうとします。「そんなことできない、桂とは姉弟なんだから！」と青ざめる藍に向かって「自分も同じ気持ち」だという桂ですが、それは本心なのでしょうか。

藍を抱きしめる眼差しはとても優しいのですが、弟としては少々行き過ぎている気もします。「言うことを聞かなければ…」と藍をなだめて子作り自体を受け入れているのも引っかかりますね。この出来事をキッカケに双子の関係がどう変わっていくのかに注目してください。

「いくらでも払うから藍を抱かせろ」と和子に迫るやくざ風の男が現れます。和子はのらりくらりかわしますが、相手は納得せず力ずくで藍を連れて行こうとしました。桂は藍の身代わりになるために「女なんか飽きてんじゃない？俺とやろうよ。」と男に声を掛けて…。

ついに藍の身体を狙う人間が現れました。藍を守るために桂は自分の身を犠牲にしようとしますが、藍はどのように思うのでしょう。

「致死量の果実～汗も尿も甘い双子」は果実だけを食べて育った特別な双子、藍と桂がその体質から様々な男に身体を求められる切ないストーリーです。藍は桂のことを大事な家族として頼りにしていますが、桂は藍を一人の女性としてみているよう。

育ての親で絶対的な存在の和子が、彼らの子供を作ろうとすることで二人の関係はどのように変わっていくのでしょうか。双子の健康診断に訪れた医師佐武の存在も藍と桂の日常に波風を立てそうです。桂は藍への気持ちを行動に移すのでしょうか？続きは是非本編でお楽しみください！

特異な体質の美しい双子はとても妖艶で、誰もが求めるのも分かるような気がします。設定は特殊ですがストーリーは禁断の姉弟愛がベースなので、近親相姦モノが好きな方ならすんなり入り込めそう。姉を女として見てしまうようになった桂、弟を慕い心から頼りにしている純粋な藍、どちらに感情移入しても楽しめますよ！