ボーイッシュな郁
郁(いく)は普通の16歳の女子高生。そんな郁は高1の期末試験後、通知表での最低な成績に絶望していました。
さらに友達にはガサツで女を捨ててると言われる始末。しかし郁にとって今重要なのは成績についての言い訳で、「顔面はいいのに」という友達の言葉にも薄い反応でした。
たしかに郁は外国の男の子のような中性的で可愛い顔をしています。
その郁が自分の可愛さをあまり自覚していないのかどうでもいいのか、ガサツに振る舞ってしまうところがよりボーイッシュさを引き立てている気がしますね。
実際男の子に間違われることもあるらしい郁は、パパ似のイケメンだと郁の母も豪語するほどです。
男装でアイドルオーディション!?
郁にかかってきた知らない番号からの連絡。
それは、白河尊(しらかわたける)という人気アイドルのバックメンバーオーディションの書類審査合格通知でした。母を追及すると、なんと内緒で勝手に応募したとのこと。
しかも、“男の子”として…。春休み、郁は“男装”をしてそのオーディションへ向かうことになりました。
男装用インナーとボーイッシュな格好で訪れる郁。
亡くなった父の写真を見て母の暴走を憂いました。ボーイッシュな格好をすると完璧にかわいい系の男子に見える郁が良いですね。
果たして女だとバレずにオーディションをやりきれるのでしょうか?
棘だらけのオーディションメンバーたち
オーディション会場に着いた郁は、受験開始時間前に綺麗だけど棘のある男の人たちと出くわすことになります。
まず1人目は、帽子とサングラスで変装した男性。郁は受付を探している時にこの男性とぶつかって覆いかぶさるように倒れてしまいました。
起き上がろうとすると、サングラス越しに目が合い、なんて綺麗な人だと見つめてしまいます。
しかしその男性からは「どけよ、ゴミ」という衝撃的なひとことが。
その時その男性は郁の胸元を押すようにしてどかそうとしましたが、その時何か違和感を感じたようです。変装していたということは、この男性はもしかして…。正体が誰なのか知りたい方はぜひ本編を見てその目でお確かめください。
同室の人たちも難あり美男子?
そして2人目は、2泊3日の集団生活のうち同室になる男の人でした。
郁が自分が泊まる部屋を開けようとすると、急にその扉から男性が出てきます。その時の勢いで郁は体勢を崩しますが、その男性がとっさに支えてくれました。端正な顔立ちに、甘い香りと囁き、そして“姫”という呼び方。
郁は大げさで甘ったるい言葉に困惑しますが、その男性は郁を女と間違えただけだったようで、男だと気がつくと一気に冷たくなりました。
男性に手を離され尻もちをついた郁は、その乱暴さにムカついてしまいます。
バックメンバーにするには惜しいほどの綺麗な顔をした男性ですが、同性へのとげとげしさを見ると半端なく難ありの性格をしているようですね。
しかしそこがいいという女性も少なくはないはずです。
美男子に暴言まで吐かれる郁
そして3人目は、これもまた同室の男の人でした。
郁が性別によって態度を変える先ほどの美男子にムカついてると、そこに「邪魔」と睨みつける男の人がいました。
呆気に取られている間もぶしつけな暴言を吐かれ、こんな人たちと同室になることに不安を覚える郁でした。
こちらはかっこかわいい顔をした生意気な男の子ですね。
ちょっと気の強そうな顔と生意気さがマッチしいていて可愛いです。
飛び出す暴言も、うすのろやバカなど少年っぽい暴言が可愛いですね。
みんなは本気でここに来ている
このように郁が不安を覚えるようなメンツですが、オーディションに対しては真剣な気持ちで受けに来ているようです。
郁は自分の気持ちの場違い感に気が引けてしまいます。
”棘がある”それは気持ちが本気だからこそ、そして郁をライバル視していたからこそ、よりそうなってしまった可能性もありますね。
元々棘のある美男子なのかもしれませんが…。
しかしそれは綺麗な顔をより引き立てる魅力にもなっています。
自分の夢に本気で挑む男子たちの真剣な顔は、とてもかっこいいものでした。
その輝きに圧倒される郁も、負けず劣らず綺麗な顔をしているのですが、どうせ受からないという気持ちでいるみたいです。
さっそく水着審査で女だとバレちゃう!?
郁の気持ちとは裏腹に、オーディションは第1次課題に進んでしまいます。
なんとその審査とは、水着審査…。このままでは郁が女だとバレてしまいます。
郁は帰れない状況でこれをどう乗り切るのでしょうか。果たして女だとバレずに水着審査を通過できるのでしょうか。
ツンツンなイケメンたち
ツンツンした綺麗な顔のイケメンたちに萌える方は必読の漫画です。
イケメンに冷たくされたり罵倒されたり、そんなシチュエーションが楽しめる漫画です。主人公である郁も可愛く、飾らない性格が好感を持てます。
ツンツンだからといってずっととげとげしいばかりではなく、きっと色々な顔も見せてくれるでしょう。
夢を叶えるための真剣な顔、普段は見せないあんな顔、郁がふと見たこんな顔…棘を持った綺麗な顔のイケメンたちが、綺麗な薔薇のように咲き誇ります。
いかがでしたか?続きが気になる方は、ぜひそうだすい先生の『綺麗なオスは棘だらけ』をコミックフェスタでご覧ください!