——まずは先日、「15歳〜」の実写ドラマも大好評のうちに最終回を迎えましたが、自作がメディア化するというのは、実感としてはどうですか?身近で反響とかもありましたか?
実感は…ずっとなかったですね(笑)
でも、ドラマの第1話で小道具の段ボールに「ももた引越センター」と書いてあるのを見て、そこで初めて実感が湧いて感動しました。
あと身近での反響は、今まで連絡がなかった友達から久しぶりに連絡が来るようになりました!
——ドラマ化される程の支持を受けた理由として、読者さんからは「王道ゆえのピュアさが素敵」だと支持されていることが多い印象ですが、ご自身で意識されている点などはございますか?
少女漫画を商業で描くのが今作が初めてだったので、自分の知っている少女漫画をちゃんと描きたいと思って描いたら、こんな感じになりました。
あんまり少女漫画読まないんですけどね(笑)
——自分の知っている少女漫画という話題が出ましたが、ももた先生が影響を受けた作家さん、作品などはありますか?
画的にはクレヨンしんちゃん…(笑)ですが、影響を受けた作品や作家さんないかな…参考にするとそっちに引っ張られちゃいそうなので…。
どちらかというと、中高生の時に自分が実際に見聞きした友達の恋バナとかを参考にしてました!
——では、素敵な恋愛を描くためのネタも、そういったリアルな恋バナから発想しているのでしょうか?
ももた先生の実際の恋愛経験から…とかも?(笑)
自分の経験は使ってません!(笑)
ただ、主人公のお友達キャラの杏里ちゃんとかに自分の気持ちを重ねて代弁させてしまうことはあります!日和に向かって「がんばれー!」みたいな!
——今、杏里ちゃんの話題が出ましたが、作品の中でももた先生が一番好きなキャラや、ずばり自分で一番似てると思うキャラは誰でしょう?
結構みんな好きなんですけど…杏里ちゃん!似てるキャラも、性格的には杏里ちゃんで、ちょっとバカっぽいところが自分と似てるかなと思います(笑)
ただ、最近気づいたんですが、日和の髪って描くの楽だなーとずっと思っていて、ふと鏡を見たら、自分の髪型とそっくりでした(笑)
——先ほど好きなキャラを聞きましたが今度は、今後描いてみたいキャラやエピソードなどはありますか?
メガネキャラ!実は今まで一度もメガネキャラ出てないんです、メガネを描くのがめんどくさくて…(笑)
——では今度は15歳本編の話に戻りますが、私個人としては、林間学校の夜に2人が互いを探して駆けるシーンが、もうめちゃくちゃ青春で、「君の名は。」を先取りしてた感もあって(笑)
大好きなのですが、ももた先生のお気に入りのシーンはありますか?
最初の方で言うと、奏志・日和・成兄の3人が川の字で寝ていて、2人に挟まれて困惑する日和のシーンが好きです!
あとは文化祭のシーンで、木城さんがフラれるシーンが好きですね!
日和のためにフラれること前提で告白するのが、普通なかなかできることじゃないなぁ〜と思いました。
——確かにあのシーンの木城さんは素敵でしたね!
ももた先生はキャラを魅力的に描かれるのがお上手ですが描きやすいキャラ、動かしやすいキャラはいますか?
成兄と杏里ちゃんはとにかく動かしやすい!
いつも良いタイミングで現われたりとか…どっから見てたんだ!みたいな(笑)
——日和は息抜きとして買い物したり家事したりと、超家庭的ですが、ももた先生はご執筆で煮詰まった時、息抜きにされていることはありますか?
私もお風呂の溝を綿棒でゴシゴシしだすかもしれないですね…テスト勉強しだしたら部屋の掃除したくなるみたいな(笑)
——「15歳〜」にちなみ、ももた先生ご自身が15歳の頃は、どのような子供でしたか?日和のように実は野生児でしたか?(笑)
野生児ではなかったかな〜。でも勉強も部活も遊びも恋愛も全部に100%かけるような子でした!
だけど200%寝るんですよ!まとめて600%!(笑)
——では、もしこの年齢の時に自分が付き合うとしたら、「15歳〜」の男子の中だと誰と付き合うと思いますか?
今の自分だと違うけど、15歳頃の自分だとたぶん…木城さんです。
どのキャラもみんな良い人なんですけどね!
——それでは最後に、配信を楽しみにしている読者に一言お願いします。
こんなに長く今まで読み続けていただいている読者さんに感謝です!それに今から新規で読まれる方も、長編を読む覚悟がいる中で、この作品を選んでいただけてとても嬉しいです!
読者さんがいないと私は存在しないような、幻みたいなものですし、私が漫画を描いているのではなく、読者さんが作っているものだと思ってます!
コメント等もしっかり見てますので、本当にありがとうございます!これからも15歳をどうぞよろしくお願いします!
ももた先生ありがとうございました!
他の少女漫画を参考にしないように、リアルな恋バナから素敵なお話を考えているというのは驚きですね!
また今回は、ももた先生の楽しいお人柄が出たインタビューで、「悪い人が出てこない」という作品の魅力にも、そのお人柄が現れているように感じました!