「ギャルとパンツと2億円~誘拐、ナメてました~」のあらすじと伏線のご紹介!

今回ご紹介する少年漫画はHome Guardian先生の「ギャルとパンツと2億円~誘拐、ナメてました~」です。
よく似た名前のギャルがお嬢様と間違われて誘拐される所から事件は始まるのですが、それだけではなく巧妙に伏線が貼られているので、ミステリー好きも楽しめる作品になっています。
女子高生ものはコミックフェスタの中でも人気が高いのですが、「ギャルとパンツと2億円~誘拐、ナメてました~」に出てくる女の子もとても可愛いので女子高生好きにもぜひおすすめしたい少年漫画です。
ここでは作品のあらすじに沿って事件の細かい伏線をご紹介していきますね!

伏線その1
よく似た名前のお嬢様とギャル

物語は高級そうな病室から始まります。
清楚な黒髪のお嬢様が悲しそうな顔で見守る前で、「マリア…」と何度もつぶやきながら老人が亡くなってしまいます。どうやら老人はお嬢様の父親のようです。「お父様…」と狼狽える少女に、メイドが父親の遺言状を持ってきます。
父親が亡くなったら娘に託すように予め頼んでおいたようですね。

それを読むなり激昂するお嬢様。
遺言状には何が書かれていたのでしょうか。場面が変わってお嬢様の通う学園の生徒会室に移動します。
呼び出されたのはお嬢様とは似ても似つかない金髪のギャル橘麻里亜。ちなみにお嬢様の名前は橘真莉愛。読み方は同じですが名前の漢字が違います。
あくびをしながら不真面目な態度の麻里亜は呼び出された理由がお嬢様と自分の名前が似ているからだと茶化します。

呆れたお嬢様の代わりにメイドが説明するところによると、先日何者かに定期試験の問題が盗難され、麻里亜にその嫌疑がかかっているそうなのです。
麻里亜の学力は学園でも底辺で生活態度や服装のだらしなさは勿論、夜な夜な遊び歩いては遅刻を繰り返す常習犯で警察のお世話にもなったことがあるそう。
議論の余地はないと一方的に麻里亜の責任にしようとするお嬢様に、一人の男性が食って掛かります。

男性の名は張本明、この学園の教諭で麻里亜の幼馴染です。
「担任教諭である以上けじめだけはお忘れなく」と釘を刺され言葉に詰まる明。以前から気に入らなかった麻里亜に対してここぞとばかりに嫌味を言うお嬢様ですが、麻里亜は気にするどころか携帯に気を取られて全く聞いていませんでした。
あまりの侮辱に麻里亜と明を生徒会室から蹴り出すお嬢様。お嬢様は麻里亜を敵視しているようで、それには父親が残した遺言状が関係しているようですね。よく似た名前でも正反対な二人の少女。
一体どのような関係なのでしょうか?

伏線その2
真莉愛の代わりに間違って誘拐される麻里亜

お嬢様の言いがかりを気にして麻里亜を心配する明ですが、当の麻里亜は全然気にせず「今回 試験問題パクッたのってマジであたしだもん」と得意顔です。
この時、明が口にした「2年前のアレ」というのがとても気になります。麻里亜の過去に何があったのでしょうか?
呆れて無表情になる明を置いて、麻里亜は「先に帰るわ」と早々に退散します。
幼馴染で担任と生徒とはいえ麻里亜と明も不思議な関係ですね。学園のトイレに入った麻里亜ですが、何と1つを残して全て故障中。
開いている個室に入ろうとしますが、気付くと背後に男が立っており無理やり押さえつけられてしまいます。少しとぼけた男たちですが、何とか麻里亜の腕に注射をし、麻里亜は気を失ってしまいました。

次に麻里亜が目覚めたのは移動する車の中。
運転席と助手席ではまだ間抜けな2人の男が漫才のようなやり取りをしています。
あまり緊張感が感じられませんが、後部座席で縛られている麻里亜も全く焦っていません。平然と胸ポケットから携帯を取り出し、男達に「人違いしているのではないか」と冷静に尋ねます。
実は男達が本当に誘拐したかったタチバナグループの社長令嬢は生徒会長でお嬢様の橘真梨愛で、麻里亜は名前が似ているというだけで間違って誘拐されたのです。
お互いを責める馬鹿な誘拐犯ですが、麻里亜は気を失う直前に見た人影が3人だったことを不審に思います。

男達には他に仲間はいないようですし、あの場所にいたもう1人は誰なのでしょう?
いつの間にか麻里亜を拘束していた縄も外れていたので、麻里亜は堂々と車のドアを開けて出ていきました。
それにしても麻里亜は女子高生なのに肝が据わっていますね。その夜、明が学園から自宅に帰宅すると裸の麻里亜がちょうどお風呂から出てきたところでした。
ラッキーハプニングっていうやつですね(笑)。お互い慌てますが、2人組に拉致されてよほど疲れていたのでしょう、麻里亜は簡単に説明を終えると明のベッドで眠ってしまいました。

平気な顔をしていましたが、もしかしたら本当は怖かったのかもしれないですね。
麻里亜にとって明が安心できる相手なら良いのですが…。シャツを羽織ってパンツ一枚で寝ている麻里亜を見ながら何かを考えている明ですが、少し顔が険しいです。
何か知っていそうな顔ですね。誘拐犯に心当たりでもあるのでしょうか?

伏線その3
橘家の命運をかけて身代金の受け渡しを頼まれる麻里亜

翌日、学園で友人と楽しくお喋りしていた麻里亜ですが、またしても生徒会長の真莉愛に呼び出されます。
そこにはすでに明も居て、真莉愛の傍にはいつものメイドが付き添っています。
昨日の誘拐の事を真莉愛のせいにして取られたスマホを弁償しろ!と喚く真里亜ですが、お嬢様はなくなった麻里亜のスマホと共に、学院に届いた不審な手紙を見せてきました。
そこには『橘真莉愛は預かった。返して欲しければ連番なしの1万円札で2億円用意しろ。日時は追って連絡する。妙な真似はするな』と書かれてありました。
頭にハテナマークを浮かべて白目を向く麻里亜ですが、お嬢様は「見ての通り脅迫状です」と冷静です。

「なんでアタシに見せんの?」と不思議がる麻里亜。
お嬢様は少し考えてから「橘さん。あなたに身代金の受け渡し役になってほしいのです」と突拍子もない頼みごとをしてきました。さすがに慌てる麻里亜ですが、お嬢様によるとこの事件は身内の犯行の可能性が高いそう。先日亡くなった真莉愛の父の事は一族しか知らないので、そのうちの誰かが好機と見て遺産目当ての犯行に及んだのではないかと考えてます。
あくまで可能性の話、だが事実であればこれは一族にとってこの上ない恥だと、なんとしても内密で犯人を突き止めたいと話すお嬢様。

明や麻里亜の話を聞く限り犯人はかなり杜撰なため、同じ人間が受け渡し場所に来る可能性が高く、それを確かめられるのは犯人の顔を見ている麻里亜だけだと言うのです。
真莉愛は相当な額の謝礼を麻里亜に払うと言っているようで、メイドの紫苑は麻里亜に頭を下げ、「橘家の命運、あなたに預けます」と誠心誠意頼み込みます。
その場に居るのに、直接自分では頼まないのがお嬢様らしいですね。翌日、明と二人で身代金受け渡し場所に向かう麻里亜は明に自分の考えた計画を話します。

2億円の入ったはずのリュックの中身は全て麻里亜のパンツに入れ替えてあり、それを明が犯人に渡す隙を見て麻里亜がスタンガンで犯人を仕留めるという何ともザックリとした計画です。
さすがに明も「遊びとは違うんだ!!」と声を荒げます。しかし、麻里亜は真面目に考えたようで、明がお金に困ってるの知ってるよ、と意味深な発言。「それとこれとは話が別だ!」と明が何とか麻里亜を窘めようとしたところで麻里亜の携帯に非通知で電話がかかってきました。
犯人からなのでしょうか?

2人は無事犯人を捕まえることができるのでしょうか?
麻里亜の過去、明の金銭問題、そして、真莉愛の父親の遺言書に書かれていた麻里亜と真莉愛の名前の意味は…!?気になる方はぜひコミックフェスタで続きを読みましょう…!

ここから犯人とのドキドキの身代金受け渡し交渉に入るんでしょうか。「ギャルとパンツと2億円~誘拐、ナメてました~」と、タイトルにもあるように簡単には行かなさそうですね。
麻里亜を拉致したおとぼけ2人組なら何とか麻里亜と明でも太刀打ち出来そうですが…。
麻里亜が見たもう1人の人影がキーポイントになるのでしょうか?
今後、様々な謎が解き明かされていくのが楽しみですね。伏線をおさらいしながらスリル満載の続きを読むのがお勧めです。
たくさんの伏線を散りばめた上質なミステリーでありながら、そこかしこにサービスショットがあり、何よりHome Guardian先生が描く女の子が抜群に可愛いです。
本格ミステリーを楽しみたい方、可愛い女子高生の活躍が見たい方、どちらも満足できる作品になっているのでコミックフェスタでどうぞご覧ください!

  • ギャルとパンツと2億円~誘拐、ナメてました~【フルカラー】

    • Home Guardian

    • 2憶円の替え玉はギャルのパンツ!?誤認誘拐に、被害者本人の身代金引渡し…全てがあべこべな珍誘拐事件が今幕を開ける!

     
    執筆者
    • 花子

    • 漫画ならどんなジャンルでも大好きな30代。王道恋愛モノから少年漫画まで何でも読みます☆