幼馴染の桜井健人くん

地味で目立たない社会人女子の桐谷小春はいつもボサボサ髪に雑なメイクで出勤。夜更かしして遅刻寸前の小春を捕まえたのは、幼馴染の桜井健人でした。美容師でお洒落な健人には、小春のおざなりな身なりがどうしても気になります。自分のいるサロンに来いよと誘うのですが、小春はいつものらりくらりと交わします。
その理由は健人は幼馴染であり、小春の好きだった（・・・）人だから。

現在進行形じゃなく、『好きだった人』と過去形なところが気になります。
一体どんな理由が隠されているのでしょうか？

優しい同僚の佐藤くん

遅刻は免れたけれど、ギリギリで出社した小春に声をかけてきたのは同僚の佐藤くん。朝食を食べそこねた小春にお菓子を渡してくれるなど優しく、小春は素直に喜びます。
佐藤くんは接待の下見に行くことについて、外で小春と会うのが楽しみだと照れくさそうに微笑むのですが、どうやら好意がありそうな様子。小春は佐藤くんの気持ちには気づかないようで曖昧に返事をしながら、メールで送ってくれたお店の情報を確認しました。
しかしお店を知った途端に小春は思わず表情を強張らせます。

早くも健人に次ぐ第二のイケメンが登場しました！しかも好意を寄せられているようで…！小春がうらやましい！

小春の憂鬱

会社からの帰り道、小春はスマホの画面を見ながらとぼとぼと歩きます。考え事をしているようで車の接近に気づかず、危うく轢かれそうになってしまいます。
寸前で「危ねぇ！」の声とともに腕を掴んで助けてくれたのは幼馴染の健人でした。
「前見ろ、バカ！」そう怒鳴るも、小春の顔色が悪いことに気づくと「変なメッセージでも送りつけられたのか？」と持っているスマホの画面をサッと確認します。
映っていたのは格式高い料亭でした。
ここに行くのか小春に問うと、狼狽えながらもそうだと答えられ、健人は提案します。
小春のいつもの服装や化粧では格式高い料亭に門前払いされてしまうから「俺に任せろ！」と。

有無を言わせない雰囲気がありますが、小春を想う様子も描かれ、カッコよく頼もしく見えます！

これが、わたし？！

小春は健人に選んでもらった大人っぽくエレガントなワンピースを着て、緊張の面持ちでサロンに訪れます。健人の働く姿を初めて目の当たりにして、客に「可愛い」と笑いかける笑顔を見ると心が曇りました。

回想は小春と健人が小学生の頃。
小春は健人のことが好きでした。
それを同級生が健人に話してしまい、健人は小春に振り向くこともせず「こんなブス（・・）願い下げだっての」と一蹴してしまったのです。
以来、小春は健人への恋心を封印しました。

「お待たせしました 桐谷さん」
思い出にふけっていた小春を現実の健人が呼びます。
にこりと笑いかける健人に案内されたのは何と二人だけの個室。初来店のＶＩＰサービスでした。椅子に座った小春は目の前の鏡を見るや目を瞑ってしまいます。何で目を瞑るのかと健人に問われた小春は「鏡…見るの苦手なの」と話しだし、化粧をする時も化粧品のケースについている小さな鏡で部分的に見ていたことが判明します。
それを聞いた健人は頭を抱えますが、「鏡見て 世界で一番かわいいって思わせてやるから」と宣言するのです。
髪に触れる健人の表情が柔らかく、ここで小春の回想が再度入るのですが、当時も髪を整えてもらっていたんですね！

髪を整えメイクを施し、程なくして健人が声をかけると目を開けた小春が鏡に映る自身を見て驚きます。
「これ わたし！？」

密室の秘め事

「やっぱり 健人くんすごい！」と泣いて喜ぶ小春を見て照れる健人は昔から変わらないなと幼い頃の屈託なく喜ぶ小春との回想をします。
ちょうどその時に小春のスマホが鳴り、佐藤くんからの通知が届ました。

この後佐藤くんと料亭に赴く旨を伝えると、みるみるうちに健人は表情を曇らせ「下見なんてお前をデートに誘う口実だろ」と告げます。「デートじゃなくて仕事！私なんかを好きになる人なんていないし」と小春が言い返すと「行くな 俺はお前が他の男に抱かれる手伝いなんてしたくねぇ」誰にも触れさせないと堰を切ったように気持ちを溢れさせました。

戸惑う小春に健人はキスをして、膝を小春の股に押し付けるとブラごとワンピースをずらし、音を立てながら乳首を吸って…。
健人を止めようとしますが、小春は全身に甘い痺れが広がり身体が動きません。
そんな様子を見て「そんな弱い抵抗じゃ誰も止めらんねぇぞ」と胸を責めながらも健人の指は秘められた場所へと進んでいきます…。
ぬちゅぬちゅと音を立てながら指を挿入されて、全身はとろとろに溶けていき、翻弄されながら気持ちいい！と陥落寸前のところで小春のスマホからバイブ音が鳴ります。
画面には佐藤くんから着信中の表示がありました。