『めでたく離婚いたしまして~運命の相手は地雷でした』コミック紹介!あらすじとおすすめポイントをレポート

2019/2/25 更新

今回ご紹介する漫画は、コミックフェスタにて好評配信中『めでたく離婚いたしまして~運命の相手は地雷でした』
ばついち有志先生原作、星島ジュン先生作画の離婚をテーマにしたエッセイコミックです。
「めでたく」とタイトルに冠されているとおり、離婚後の主人公たちはどこか晴れ晴れとしていたり、過去を振り返りつつ未来に進んでいこうとする趣があったりと「めでたく離婚いたしまして」というフレーズのまま。2話で完結するオムニバス形式なので、重い内容のわりに各話サクッと読みやすいのもおすすめポイントです。
それでは、2話までのあらすじと、見どころなどご紹介していきます。

かつては仲むつまじいカップル

主人公は妻であった美穂。夫であった直樹とは職場恋愛でした。隠れて付き合っているつもりでも同僚たちにはバレバレなくらいに当時は仲むつまじいカップルです。3年の交際期間を経て、直樹からプロポーズしました。
オシャレなレストランでBGMを流してもらい、他に食事する客がいる中でのサプライズプロポーズです。美穂はいつか結婚の申し入れをされると期待していたのでしょうね。その場で快諾し、周りから祝福の拍手が湧きました。

ところが急に義両親との同居の話が持ち上がります。
直樹は相談ではなく決定事項のような口ぶりです。そして「母さんも喜ぶ」「母さんも言ってたよ」と母親の意向をチラつかせ始めます。
美穂は違和感を感じてはいたものの同居を聞き入れてしまいました。

待ちわびていたプロポーズを受けた直後ですから、御破算にしたくない気持ちもあったでしょうし、ムードに流されてしまうのは心情的にわからなくないですね。

順風かに思われた関係に翳りが見え始めました。

支配的な義母とマザコンな夫

同居を開始したとたん、義母から「ウチに嫁に来たからにはウチのやり方を覚えてもらいますからね」と告げられます。美穂は言いつけを守ろうとはするものの義母のルールは厳しいものでした。市販品は身体に悪いからと自然派のものしか使ってはダメ。間違った洗濯物の干し方をすると叱られます。
ご飯を炊くときはペットボトルに詰めた『お祈りされた水』を使わなくてはいけません。

義母はルール以外にも嫌みっぽく支配的な態度のため、美穂は日を追うごとにくたびれてしまいます。
「お義母さんの言うとおりにするの疲れたよ」と吐露するも、直樹は「母さんは美穂の頑張りが足りないっていつも言ってるよ」と労いの一言もなく、努力をさらに促すのです。

他所の家のルールには理解し難いものもありますよね。義母は宗教に入っているようですが『お祈りされた水』はどこで仕入れているのでしょうか…。得体の知れないものを口に入れることに抵抗を感じますし、この義母に従うのは正直面倒くさいなと私は思ってしまいます。また、直樹が妻である美穂の話に耳を貸すことなく、義母の肩を持つのも腑に落ちないですね。

夫も義両親も地雷

義父が単身赴任から久々に戻ってきました。
義母と義父は折り合いが悪く、義父が美穂を気に入ってると義母は癪に障って美穂を無視するのです。直樹に助けを求めても取り合ってもらえません。

ストレスが限界に達した美穂は家出をし、実家に帰ります。何も言わずとも母は察して迎え入れてくれましたが、父はそうではありません。嫁ぎ先への義理立てをするタイプのようです。
3日も経つと直樹が美穂を連れ戻しに実家にやってきて、家出していたことが知れます。
父には「嫁に行ったからには戻ってくるな!」「人様に迷惑かけるな」と激しく責められ、美穂はくずおれてしまいました。

義母と義父の板挟みとなり、夫からは自分で上手くやれと突き放されては孤立無援です。
夫だけではなく義両親とも『地雷』なんですね。
嫁いできたとはいえ、他人ばかりの家でこうも居づらくされると心が折れてしまうのも無理ないなと思います。

めでたく離婚いたしまして

責め立てる父から母が庇ってくれます。いろいろと限界を迎えていた美穂は辛いのだと泣きじゃくることしか出来ません。
父も状況を理解してくれました。
ストーリーは離婚へと進んでいきます。

離婚は結婚するよりも大変だと経験者から聞いた方もいるでしょう。
精神的・体力的・経済的にも大変だった話を聞いたことがあります。
心身ともに疲弊し、それでも進めていかなくてはいけないなんて結婚する何10倍もエネルギーを使いますよね。とてつもない苦労を乗り越えての離婚が成立したのなら、晴れて「めでたく離婚いたしまして」と言いたくなるのではないでしょうか。

美穂も離婚を切り出してさらに直樹の嫌な部分を見ることになります。
両親が理解してくれたことは本当によかったです。

昨今の日本では3組に1組が離婚しているとも言います。身近な人に離婚経験者がいることも珍しくありません。
離婚をテーマにした作品は世の中に多く存在してますよね。それだけ関心の高いテーマなのでしょう。
読み手によって肩入れしたくなる相手が違ったり、どっちもどっちだったり、冷静に読んでみると離婚に至る問題点を知る材料になるかもしれません。
また、他人事として「そんなこともあるか」と読むのも、キャラに共感して読むのも身近なテーマなだけに読みやすいと思います。
『めでたく離婚いたしまして~運命の相手は地雷でした』は、離婚後の達観した視点で描かれていることと星島ジュン先生の作画がすっきりと可愛らしいこともあり、とても読みすすめやすくオススメです。
美穂がどうなったのか、他の主人公にはどんな離婚があるのか気になりましたら、コミックフェスタにて『めでたく離婚いたしまして~運命の相手は地雷でした』を是非ご覧ください!まずは無料でお試し読みからどうぞ!

紹介作品

めでたく離婚いたしまして~運命の相手は地雷でした
星島ジュン/ばついち有志
同居一日目で崩れ去った、憧れの結婚生活。身勝手な夫と理不尽な姑にもう限界…お願い、離婚させて下さい…!

執筆者

おーの
とりあえずやってみればいいじゃない!をモットーにしてます。
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