『シたい盛りは、正直めんどい。』エッチなしでは気持ちは伝わらないの・・・?

2019/3/12 更新

今回ご紹介するのは、コミックフェスタにて配信中、ひなた未夢先生の『シたい盛りは、正直めんどい。』です。
みなさん、シたい盛りは、経験ありますか?
盛りが訪れる時期はみんなそれぞれですが、特に高校生頃が一番多いみたいですね。
お付き合いしている彼氏、彼女がいればいつもデート=エッチになることも・・・?
それは悪いことなんかじゃないです!
でも、エッチをすることだけが『恋愛の全て』になってしまうのは不安・・・。
そう思うのが今作品の主人公、花島 結海。
彼女には大きな悩みがあるようです。
それでは本編を覗きに行きましょう・・・!

素敵な初エッチになるはずが・・・?!

大好きな彼氏と、初めてのエッチ。
「挿れるよ・・・」と彼氏の声にドギマギする結海に助け舟を出したのは・・・まさかのお父さん!
結海の自室で行っていたその現場に、何も知らないお父さんが入ってきてしまいました。
思わずフリーズしてしまう三人・・・。

どうやら修羅場にはならなかったようですが、わたしがこんなことになったら恥ずかしくて親に顔を合わせられないです・・・。
大切な初体験になるはずが・・・つらいですね。

空から降ってきたのは、王子様・・・?!

その日、結海はいつもの通り学校の屋上で女友達とお昼ご飯を食べていました。いまだに処女の結海は友達のシモネタ談義にまったくついていけません。あの時、ちゃんとエッチ出来ていれば、と思い悩みながら結海は屋上に寝そべります。
そんな結海の視界に飛び込んできたのは、空から飛び降りてきた、男の子。その正体はミステリアスなクラスメイトの神埼 圭吾でした。その麗しい見た目で友達が色めき立つ中、安眠妨害されたと言って、乗り込んできた圭吾に、結海も負けずに『楽しい雰囲気が壊された』と噛み付きました。
圭吾はそんな結海に「会話に参加してなかったやつがそれ言うか?」とひとこと。友達が屋上から去る中、ひとりぽつんと残ってしまった結海に、圭吾はさらに語りかけます。「友達くらい選べよ アイツらみたいにヤリマンとか・・・」そこまで言いかけた圭吾に結海は平手打ちをかまします。「友達のこと悪く言うのはやめてよ!!」そう言って走り去った結海ですが、心の中では図星を突かれたと落ち込むのでした。

確かに女の子って集まるとシモネタで盛り上がることありますよね~。男の子に言わせると、女のシモネタはエグイ、だそう。
わたしはどっちもどっちだとは思いますが、女の子は内面的なことを絡ませることもあるので、男の子が聴くと、グサグサくるのかもしれませんね・・・!

別れる理由は、エッチができなかったから・・・?

圭吾に図星を突かれて落ち込んだ気持ちのまま校舎を歩く結海のスマホに1通のメッセージが届きました。差出人は結海の彼氏、タカシ。圭吾に言われた言葉が引っかかる結海も、タカシときちんとエッチについて話し合わなきゃ、と腹をくくりました。そして放課後、話し合いをしようとしてやってきた結海に対して、タカシが言った言葉は「別れよう」。
降り出す雨と同時に残された結海は、一人うずくまります。別れる理由はただひとつ、『エッチできなかったから』。そんなことで終わっちゃうような関係だったの、そう言いたくても、想いが喉で詰まって言葉になりません。どうして肝心なときに大事なことが言えないのだと・・・そう自分を責める結海の耳に突然大きな声が届きます。

「女に恥かかせないでよね」そう言いながら着衣が乱れた女性が走り去っていきました。呆気にとられた結海ですが、驚き振り返ると、そこには何故か半裸で雨に打たれる圭吾の姿がありました。思わず、「学校では淫らな行為は禁止だから、先生に報告・・・」と言う結海に圭吾は「被害者はこっちだっての」と詰め寄ります。すると今度は二人の耳に圭吾を探す声が聞こえました。「居眠り分の補修を受けてもらうぞ!」と圭吾を探すのは数学の先生。見つかってはまずいと結海を連れて、圭吾は体育倉庫に隠れることに・・・。

エッチが出来ないという理由で別れを切り出される、そんな酷いことってないような気がしますが、ただでさえシたい盛りの高校生には大事な問題なのでしょうか。
わたしは結海が悲しむ気持ちにとても感情移入してしまいました・・・。

アイツにお前は勿体ねぇよ

体育倉庫に入った拍子につまずいた結海は圭吾の胸に倒れこむような体勢になってしまいます。タカシとの初エッチの時のトラウマが思い出され、パニックになる結海は身体がいうことを聞かず、圭吾の胸の上で震えてしまいます。そんな結海の様子に、圭吾は優しく抱き締め、介抱してくれました。「大丈夫・・・なんも怖くねぇよ」そう耳元で囁く優しい圭吾の声に、結海は心が解けて安らぐのを感じました。

落ち着きを取り戻した結海はフラれたことを圭吾に打ち明けます。タカシとエッチができなくなった理由、「ヤレない彼女はいらない」と言われたこと、涙ながらに話す結海に圭吾は優しく頭をなでました。「お前は悪くねぇーんだ」と言う圭吾に結海は、『恋心』について打ち明けます。初めての恋だったこと、彼の特別になりたかったこと、彼と一緒にいた時間の全てを大切だと思っていたこと。
その気持ちを証明するのはSEXだけじゃないと結海は思っていたこと、でも、SEXなしでは気持ちが届いていなかったこと。「エッチできなきゃ好きでいることも許されないのかな」そう寂しそうに呟く結海に、圭吾は自分の過去を重ねます。

『心の絆が欲しい』
そう二人が通じ合ったとき、圭吾は結海に優しくキスをしました。驚きはしても嫌がる様子もない結海に、圭吾はこういいます。
「アイツにお前は勿体ねぇよ」

いかがでしたでしょうか・・・!
わたしは結海と圭吾の考え方がとても素敵だと感じました。二人とも心にトラウマを持っていますが、互いに安心できる存在、そんな絆を探していたのかもしれませんね。
これから二人の関係はどうなってしまうのか、ひなた未夢先生の美麗イラストで描かれる、少女漫画『シたい盛りは、正直めんどい。』はコミックフェスタで是非ご覧ください!

紹介作品

シたい盛りは、正直めんどい。【フルカラー】
ひなた未夢
「恋愛ってHできなきゃ、好きでいることも許されないのかな」そう言ってうつむく私に、神崎は優しく手を差し伸べて…

執筆者

博臣
趣味はひたすらゲームとYouTube。漫画とアニメと映画は恋愛系からエロ、グロ、ホラーまで何でも大好きな30代。
小説はミステリーばっかり読むのに、書くのは専らプラトニック恋愛極めてるなにか。
おばあちゃんになる頃には作家にもなってたらうれしい。
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