恐怖の序章

主人公は去年大学を卒業したばかりでアルバイターの誠。バイト先の閉店作業を終え、外もすっかり暗くなった中帰宅しようとしていました。そして同じくアルバイトの女の子ミクちゃんと、同僚の男とともに3人で帰路を歩み始めました。途中で同僚の男と分かれ道で別れ、ミクちゃんとふたりきり、楽しくお喋りをしながら彼女を自宅付近へ送り届けます。ひとりになり、夜も更けた人気のない道を歩いていると突然、鈍痛が誠を襲いました。

世界中を旅してみたいという夢を目標として働く誠。それをかっこいいというミクちゃん。誠はそんなミクちゃんに好意を持っているようです。とても爽やかで誠実な関係ですね。これから酷い目に遭うとも知らず、暖かく交流するさまが、これから起こる異常な出来事をより鮮明にさせます。

見知らぬ部屋で目覚めると女が…

鈍痛で意識を失っていた誠は、知らない部屋で目を覚ましました。するとそこへ、とある女が水と食べ物を運びに部屋に入ってきます。バイト先にたまに来る女だと気づく誠。自分がその女の家の前に倒れていたことを告げられました。誰かに殴られたのかと問う誠に、誰もいなかったこと、何も残っていなかったことを答える女。誠は礼を言って帰ろうとしますが、めまいがしてふらつくと、女は「傷は病院に行くほどでもないと思うし、もう少し寝ていけば？」と言います。前職はナースで、一人暮らしだという女の言葉に安心してか、誠はその言葉に甘えることにしました。

女の美しい外見と親切な対応。しかし着ているワンピースは胸の谷間を強調するように露出し、ミステリアスな笑みを浮かべて優しい言葉を吐き、まるで誠を引き留めているようにも見えて…。
陰のある顔が不穏な気配を感じさせます。

監禁と女の本性

再び眠りに落ち、目を覚ます誠。暗いままの部屋は窓も時計もありません。そろそろ帰らせてもらおうと部屋のドアノブに手をかけました。しかし、ノブを回しても扉は開かず、カギがかかっていることに気がつきます。開けてもらおうとドアを叩くと、そこへちょうど水と食べ物を運びに女がやって来ました。誠は帰る旨を伝えますが、女はおかしな様子で同意しません。怪我を理由に引き留めようとする女をよく見ると、若く見えた顔には小じわが刻まれています。女は不意に、「まだ治ってないって言ってるでしょォ！？」と叫んで水と食べ物をのせたお盆を床に投げつけました。それでも女を振り切って帰ろうとする誠は、首元にスタンガンを当てられてしまいます。

年齢不詳の不気味な女は、一体何が目的なのでしょうか。誠はまた意識を失い、女は怪しく微笑みました。これからはじまる行いへの愉しみが溢れ出すかのように。

拘束されてムリヤリ

女に注射器で謎の薬を注入されていると目が覚める誠。女はしれっと「お目覚め？おはよう」とひとこと。誠は抵抗し、女の手を払いのけて悪態を吐きました。しかし女は反抗的な誠を屈させるように、誠のフルネームである「内藤誠」を口にして、昔からずっと見ていたということを告げます。誠はフルネームまで知られていることを疑問視して問いかけますが、身体が動かなくなってきていることに気がつきます。先程注入されていた薬は、筋肉を弛緩させるものだったのです。女は誠の手首に手錠をつけ、ベッドに拘束してしまいました。誠はムリヤリ女の胸を触らされ、身体を舐められて…。嫌がる心とは裏腹に誠のアソコは反応してしまい、女にひやかされます。そして女は下着を脱ぐと、嫌がる誠に一方的な淫行に及んでいくのです。

ドMと痴女好きにオススメ

ストーカー行為を働き、誠を監禁するという行為にまで出てしまったヤンデレ女。美しい顔と身体を持ちながら、思考回路はぶっ飛んでいます。そんな恐ろしい女にムリヤリいいようにされてしまう、そんなシチュエーションはドM心をくすぐりそうです。「ずっと……こうしたかったのよ」というセリフから、普段からこの女にこんな妄想が渦巻いていたことが垣間見えます。その妄想を実現するために変態ともいえる監禁・拘束という行動に出てしまうのは、とても痴女感が強いです。痴女に過激なプレイでめちゃくちゃにされたい人にはたまらない、オススメの漫画です。

天国と地獄

癒し系といえそうな女性であるミクちゃん、そんなミクちゃんと一緒にいる時の誠は、安心感と平和的なときめきに満ちているかもしれません。それに反して、ストーカー女といる時の誠には不安や屈辱など恐怖感がありありと見えます。まるで天国と地獄のような真逆の世界。誠は地獄などにいたくないと思うでしょうか。いえ、地獄で支配されている時のスリルと快感は、天国に戻れなくなるくらい、恐ろしく依存性の高いものかもしれません。果たして誠は女に監禁されたまま、壊れていってしまうのか、それとも逃げ出すことを目的として抵抗し続けるのか、続きが気になりますね！そして、女の1番の目的とは何なのか、なぜこんな行動に出たのかという疑問も読み解いていきたいです。