『ビジネスキス!~超エリート男子、誘惑できたら1000万円』貧困女子とハイスぺック男子のラブコメ!コミックフェスタおすすめ女性コミック

2019/4/25 更新

みなさんこんにちは、ライターの末野です!
今回おすすめする漫画は、かなつ久美先生の女性コミック『ビジネスキス!~超エリート男子、誘惑できたら1000万円』です。

50円コーヒーvsハチミツ入り有機コーヒー豆のこだわりソイラテ

主人公の中村つむぐは、29歳にして細々と売れない舞台女優をしています。
貧乏ゆえにおしゃれをすることもできず、彼氏をつくる余裕もできずにいました。そして劇団の創立メンバー兼脚本担当という大役を担いながらも、ラブシーンは大の苦手。案の定、今回の舞台練習でもラブシーンにおいて、唇をプルプル震わせてしまうほど。

一旦練習は中断し、つむぐはコーヒー休憩を取ろうと外へ出かけます。それから通りがかりのカフェで「50円」というブレンドコーヒーを見かけ、格安の金額に喜んで購入しました。
しかし、間違えて別の人のコーヒーを受け取ってしまい、その男に嫌味を言われながら交換されてしまいます。
スマホを見ながら「時間を無駄にしないでくれ」という男に不快感を覚えるつむぐ。同じコーヒーだということを指摘しますが、「ハチミツ入り有機コーヒー豆のこだわりソイラテだ」と言われ、一緒にするなと一蹴されてしまいました。つむぐは「コーヒーにそんなに違いがあるワケなんてないでしょ!」と、そのソイラテを奪い取って一口飲みます。すると、あまりの美味しさに「おいし~い」と満面の笑みになりました。
あまりにも美味しそうに飲むつむぐを見て、感動を覚えてしまう男。つむぐは飲んでしまったことを謝って代わりに50円コーヒーを男にあげようとします。男は一拍思考し、たまにはいいかとそれを受け取りました。

別れさせ屋と成功報酬1千万円

ある日つむぐが脚本を書いている時、そこにつむぐの母が訪れました。母は「別れさせ屋」の仕事の依頼をつむぐへ持ちかけに来たのです。
つむぐは自身は引退したと言い、断ろうとしますが、母の「成功報酬1千万円」という一言で心が傾きます。家賃を滞納し、劇団も赤字続き、貧困女子のつむぐに1千万円はとても大きかったようです。
ターゲットの写真を見ると、なんとあのソイラテの男ではないですか。名を柊蒼士郎(ひいらぎそうしろう)といい、年収3億円のハイスペック男子。この男を婚約者と別れさせるのが依頼の内容でした。
やはり無理だと断ろうとするつむぐですが、1千万円という大金に負けてしまい依頼を受けることになりました

家族代々「別れさせ屋」をやっているのだろうとうかがえる家庭ですね。
つむぐは引退したとのことなので、それなりに別れさせ屋の仕事をやってきていたのでしょう。「もう別れさせ屋は…」という言動から察すると、その仕事に対する熱意は感じられません。
しかし、貧困女子で生活も恋愛も楽しめない状況になっているため、やはり1千万円という高額報酬には抗えなかったのでしょう。

港区女子が集うパーティ

さっそく、つむぐは蒼士郎の出席するパーティに参加しました。
地味な服装で、庶民感を出すつむぐに対し、パーティに集っていた港区女子の一人が嫌味を連発します。しかし非難轟々を受けているところ、蒼士郎が止めに入ってくれました。
他の男性たちも金目当てのにおいがする港区女子たちとは違うつむぐに、新鮮さを覚え好意を持って話しかけに来ました。そこで蒼士郎にパーティを抜けることを提案されます。
抜け出して外に出ると、「こんなパーティに参加したくなかった」と言う蒼士郎。つむぐは「断ればいいの」にと言いますが、「君たち庶民と違ってこちら側にはいろいろ事情があるんだ」と返されます。嫌味な言い方に少し怒るつむぐ。男性陣にチヤホヤされていたことにヤキモチを焼いたかのように呟かれ、つむぐは戸惑ってしまいました。

高級なドレスを身に纏い、ブランド品でかため、調子の良いことしか言わない女性、きっとハイスペック男子の蒼士郎はそんな女性を今まで散々見てきたのでしょう。そして反応から察するに、もう呆れ返るほど嫌気がさしているようです。ターゲットは港区女子が嫌いだと母から聞いていたつむぐは、飾り気のないファッションで作戦通りに蒼士郎の心を掴んだのかもしれません。

依頼人の驚くべき正体

蒼士郎はヤキモチのような言動のあと、つむぐにホテルの部屋をとってあると告げます。つむぐが驚くと、そういうことが目的ではないと弁解する蒼士郎。つむぐは覚悟を決めます。
ホテルにつくと、蒼士郎はつむぐの顔を引き寄せ口づけます。高額報酬を念頭に置き、ビジネスだからと割り切ろうとするつむぐは、蒼士郎の少し震えている手つきを気にしながらも黙って受け入れました。
緊張からか逃げ腰になってしまうつむぐは、「プロなんだからきっちり誘惑してくれないか?」と蒼士郎に説教されます。その発言に目を丸くすると、蒼士郎は自身が別れさせ屋を依頼したのだと暴露しました。

あまりにもスムーズに物事が進み過ぎると、何か裏側があるのではと疑ってしまうのが人間だと思いますが、やはり裏の事情があったのですね。
依頼人だからといって、全てビジネスの上というよりは、少なからずも、つむぐへの好意が感じられる気がします。二人きりで話したことは、なんだかポロッと本音を言ってしまった、そんな雰囲気が感じられるのです。

貧困女子andハイスペック男子

コーヒーの件といい、なんとも正反対で不思議な巡り会いの二人。そんな二人の関係は「別れさせ屋の依頼」という繋がりで結ばれました。単なる依頼の繋がり、けれど密接に関係していくことは間違いありません。「50円コーヒー」と「ハチミツ入り有機コーヒー豆のこだわりソイラテ」は、果たしてうまく関係を続けられるのでしょうか。この依頼の行方と、二人の関係の行く末、とても気になりますね。

いかがでしたか?続きが気になる方は、かなつ久美先生の『ビジネスキス!~超エリート男子、誘惑できたら1000万円』コミックフェスタにてご覧ください!

紹介作品

ビジネスキス!~超エリート男子、誘惑できたら1000万円【フルカラー】
かなつ久美
「どうしよう…キスなんて数年ぶり…」戸惑いながらも、1000万の為に私は甘いビジネスキスをする。

執筆者

末野
ジャンル問わずで漫画好き、部屋の隅で漫画を読む女です。文系男子から体育会系男子まで、そして可愛い女子から綺麗な女子までをも好きになります。みなさんが素敵な漫画を読めるきっかけになれば幸いです。
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