夢だった先生になったけれど…

主人公の今村渚は昔からの夢だった先生になれて、自分が担当するクラスを初めて持ちました。しかし、クラスを上手くまとめることができずに悩んでいます。

頑張る渚でしたが、騒ぐ生徒達は渚の言うことを聞きません。挙げ句の果てには、消しゴムを投げつけられて、「ぼそぼそ喋んな、のろ村～」と馬鹿にされてしまいます。

学校が終わり、公園で渚は1人落ち込みます。「なんでこうなっちゃったんだろう…」一生懸命勉強して夢だった先生になれたのに、うまくいかない現状に思い悩みます。

ピンチに現れたのは幼馴染に似た少年

落ち込んでいた渚のところに、2人組の男がナンパしにきます。怖くなった渚はその場から立ち去ろうとしますが、男に腕を掴まれてしまいます。ピンチの渚でしたが、そこに1人の少年が現れます。「さっさと手、離せよ」少年の声は、どこかで聞き覚えのある声でした。

幼い頃、先生になるという渚の将来の夢をみんなは馬鹿にしていましたが、1人だけ応援してくれる幼馴染がいました。「俺だけは応援してやるから」そう言った幼馴染に少年は似ています。

突然キスをしてきた少年が成人男子に変身！？

少年が助けに来てくれたものの、依然としてピンチであることには変わりません。「かっこいいねボクゥ～！！」男達から少年はからかわれてしまいます。渚は自分のことはいいから早く逃げるよう少年に言います。

すると少年は渚を引き寄せ、唇を重ねてきます。突然の出来事に驚く渚。熱烈なキスをしてきた少年はなんと成人男子に変身していました。

成人男子に変身した少年を見て仰天する男達に対し、大きくなった少年は渚を抱き寄せ「なあ、アンタら俺の女になんか用かよ」と言います。さらに男達を睨みつけ「消えろ」と一喝します。ビビった男達は慌てて逃げていきました。

大きくなった少年は、男らしくて頼もしいです！

少年の正体はかつての幼馴染

困惑する渚に「なあ渚どうした？」と大きくなった少年は声をかけます。渚は自分の名前を呼ばれたことに驚きます。渚の表情を見て、彼は「相変わらずアホ面だな」と言います。

その言葉を聞いて、渚は幼馴染の優斗だと気づきます。渚と優斗は幼い頃から家族ぐるみで付き合いがあり、よく一緒に登校していました。けれど自分と違い、はっきりものを言う優斗のことは苦手でした。

渚は戸惑いながらも、助けてもらったお礼と身体が変化した事情を聞こうと優斗に話しかけます。ですが、優斗に突然「隠れて！」と手を引かれ茂みに連れこまれてしまいました。そこで優斗は「静かにしてろって…」と渚を引き寄せて体を密着させます。恥ずかしくなった渚が優斗から離れようとしたとき、優斗は少年の姿に戻っていました。

幼馴染は実験で若返り、特異体質に…

「とにかくうち来て！！」渚は再び少年に変身した優斗を抱きかかえ、自分の家に連れて帰ります。家に帰った渚は優斗に事情を聞きますが、優斗は話してくれません。ところが優斗の好物であるカレーを作ることをちらつかせると、あっさり話してくれました。
大人の時とは違い、素直な一面が可愛いです。

優斗は海外で渚のお父さんと一緒に細胞の研究をしていました。そこで行われたある実験の結果、優斗は若返ったと話します。元に戻るためには他人と粘膜接触しないといけません。渚は特異体質になった優斗を、しばらく自分の家に泊めることにしました。

ドキドキの同居生活スタート！？

部屋には渚が教員免許をとったときの写真が飾られていて、それを見た優斗は「夢…叶ったんだな…」と話します。渚は優斗が自分の夢を覚えてくれていたことを嬉しく思います。一方の優斗も、渚が自分の好物がカレーであることを覚えていたので、「お互い様だっての」と微笑みます。微笑んだ優斗を見て、渚は思わず「かわいい」と思ってしまいました。

照れ隠しに渚は、優斗に早くお風呂に入るように促します。それに対して優斗は「一緒に入ろうぜ、ふ・ろ」と渚を誘います。動揺する渚。これから2人の同居生活はどうなってしまうのでしょうか？