鋼のオンナの社内恋愛

美人で仕事もできる主人公の白川幸（31才）は、社内から「鋼のオンナ」と呼ばれて一目置かれる存在です。金持ちのＩＴ社長か御曹司ぐらいではないと、付き合いきれる男性はいないとまで言われています。

ところが彼女と秘かに付き合っていたのは、同じ会社の平社員・青島海斗（28才）でした。海斗は幸とは違い、どこか頼りなくて抜けています。スーツにクリーニングのタグがつきっぱなしで仕事をしていたことや、いまだに家の中で大学のジャージでいることを幸から注意されていました。

そんな海斗も幸と2人でいるときは、恋人らしいところを見せます。寝ようとしている幸に後ろから抱きつき、せまったのです。しかし、幸からは「明日早いから」とそっけなく断られてしまうのでした。名残惜しい海斗は幸のおでこにキスをします。

鋼のオンナ、実は恋愛奥手！！

「おでこにチューってかわいすぎか…！」幸は寝室で悶絶します。クールビューティーの「鋼のオンナ」は実は恋愛奥手でした。海斗にキスされたとき、恥ずかしすぎて固まってしまっていたのです。

幸は女子校育ちで、男性に免疫がありませんでした。さらに大学生の時に初めて付き合った彼氏のアソコを見てから、男性と手すら握れなくなってしまいました。その幸が恋愛相談できる相手は、同じく女子校出身の会社の後輩・黒澤メイ（24才）でした。

頼れる後輩に恋愛相談

幸はバーでメイに海斗との出来事を相談しました。メイは幸に「男に簡単に体を許しちゃダメ」と今まで言ってきましたが、そろそろ海斗と肉体関係を持っても良いのではと助言します。

そのとき、海斗からシャラトンホテルに来て欲しいと幸に連絡がきます。それを聞いたメイは「それってもしかしてプロポーズじゃないですか」と話します。さらにメイは驚く幸に対して、今日が勝負の日になるから、上下純白の下着を着ていけとアドバイスするのでした。

プロポーズと思ったら…天国から地獄へ

ホテルについた幸は海斗とレストランで食事をします。そこで海斗はあらたまった態度で「大事なお話が」と切り出します。海斗の態度を見て、幸はプロポーズだと思い込んでしまいました。結婚をOKしたら、一線を越えることになると妄想して舞い上がってしまいます。

「別れてください」しかし、海斗は別れ話をしてきました。幸と釣り合うようにどんなに頑張っても、男として見られていないことが辛いと海斗は話します。

「わかったわ、別れましょう」幸は海斗との別れを承諾して、席を立ちレストランから出ました。帰り道で幸は海斗に色々口出ししていたことが、海斗にとっては恩着せがましかったのではないかと後悔するのでした。

略奪愛！恋人を後輩に寝取られた！？

海斗と別れたショックで3週間も休んでしまった幸は、会社に復帰したときに衝撃の事実を知ることになります。なんと海斗と後輩のメイが恋人同士になっていたのです。会社の同僚から海斗とメイは祝福されていました。

メイに海斗を取られてしまったことに幸は困惑します。メイは何度も幸の恋愛相談にのって、アドバイスをしてくれていました。それなのになぜ？幸は海斗とメイの2人を見つめます。

幸の視線に気づいた海斗は気まずそうな表情を見せます。その一方でメイは、幸に見せつけるように海斗の腕に抱きつき、不敵な笑みを浮かべるのでした。

恋人と100％復縁させる方法とは！？

「そういうこと…最初からそのつもりで」メイの表情を見た幸は、メイの思惑を理解しました。そして、絶対に復縁して海斗を取り戻すと決心するのでした。幸は以前広告で見かけた「100％復縁させます！」と謳う復縁屋に連絡をします。

復縁屋との待ち合わせ場所に現れたのは、阿加井という男でした。阿加井は幸の顔を見るなり、「こりゃ男に逃げられる顔だわ」と言ってきました。「なにこの男！？」失礼な態度の阿加井に幸は唖然とします。自信ありげな阿加井は「盗られた男を奪い返す100％確実な方法知りたくない？」と幸に問いかけるのでした…。