妥協して付き合っていた彼氏にフラれる

主人公の律は不満を抱えながらも、恋人の悠太と3年間付き合っていました。しかし、「悠太を逃したら次の相手なんて見つからないだろうし」と妥協して続けてきた関係は、突然終わりを告げます。

「別れてくれ」悠太は本気で付き合いたい人がいるから、律に別れて欲しいと話します。悠太も律と同じく、妥協して今まで付き合っていました。その関係をもう終わりにしたいと告げられ、律は受け入れることしかできませんでした。

婚活パーティーに参加！？運命の出会い

律は友人の観桜に、悠太にフラれたことを相談します。そこで、自分の見栄のために悠太と妥協して付き合っていたと観桜に図星を突かれてしまいました。「私サイテーじゃん…」と律は落ち込みます。その姿を見て観桜は「悠太よりずっといい男捕まえて、見返してやりな！」と言って、律を婚活パーティーに申し込むのでした。

そして婚活パーティー当日、律は会場の外でイケメン男性と出くわします。スマホを見て余所見をしていた律とぶつかったイケメン男性は、「こちらこそ、すみません」と謝り、落としたスマホを拾ってくれました。物腰柔らかで紳士的な対応に、律は思わずときめいてしまいます。

年収1000万円以上！高望みの希望条件

パーティー会場についた律は、プロフィールカードに相手の希望条件を書く事になります。何も考えていなかった律ですが、せっかくここまで来たなら高望みしなきゃと思い、希望条件に年収1000万円以上と書くのでした。

そして婚活パーティーの自己紹介タイムが始まると、律の希望条件は注目を集めることになります。「希望年収1000万以上！？」最初に律の席についた男性に希望条件を驚かれ、それを聞いた周りもざわつきます。注目され恥ずかしくなってしまった律は、高望みの希望条件を書いたのは失敗だったかもと思うのでした。

お相手はハイスペックイケメン！？

「1000万の人だ」律の席に会場の外で出会ったイケメンがやってきます。彼は日夏時雨という名前でした。時雨は顔だけでもなく全体的に余裕のある感じだったので、めちゃくちゃハイスペックなのではと律は強く関心を抱きます。

ところが自分を上手くアピールできないまま、自己紹介タイムは終わってしまいます。フリータイムになると、他の女性参加者が時雨に殺到して、律は遠くから眺めることしかできなくなってしまいました。

カップリング発表！しかし律は…

婚活パーティーも大詰めになり、カップリング発表が始まります。律は時雨の番号を書きますが、自分は選ばれるわけがないと思い退出してしまいました。時雨が別の人を選ぶところを律は見ていたくなかったのです。

「やっぱり15番さんも不成立ですかぁ？」律が会場外のベンチに座っている時に現れたのは、婚活パーティーで最初に話しをした男でした。男は律を食事に誘ってきました。律は断りますが、男はしつこく誘ってきます。

「あなたのことタイプじゃないから―」律が強く断ると、男は逆上して飲み物を律にかけてきました。男は「そういうこと言って許されるのは可愛い子だけだから、お前レベルが高望みしてんじゃねぇよ」と律にきつく言います。その言葉で、律は悠太にフラれた時のことを思い出してしまうのでした。

高望みして何が悪い

「結局、妥協したの？」そこに時雨が現われました。律は不格好な所を時雨には見られたくなかったと思います。一方で男は、女性はみんな時雨狙いだったから、自分はあぶれている女で手を打つしかないと時雨に話します。さらに、身の程知らずに思い知らせてやったと話すのでした。

それを聞いた時雨は律を見ながら、「確かに、高望みしすぎなんだよな」と言います。「…だけど、高望みして何が悪い？」と時雨は男に向かって言い、濡れている律に自分のジャケットを着させました。さらに、「妥協し続けるやつは一生成長できない」と男を一喝します。

時雨の言葉に律は心をときめかせます。そして律は時雨に腕を引かれて、婚活会場を後にするのでした…。