極道パティシエ~小指は無いけど右手にドリル~』デザート好きのヤクザが、新型臓器の実験場にカチコミ!?

2020/4/22更新

今回ご紹介するのは、コミックフェスタで配信している平岡一輝先生の少年コミック『極道パティシエ~小指は無いけど右手にドリル~』です。

夢を叶えるため、ヤクザをやめると決意した金時。組を抜けるために金時は、敵対するキドラ組の万能臓器の実験場に潜入します。そこで金時が見たのは、この世のものとは思えない光景でした…。

それでは、あらすじとともに作品をご紹介していきます。

紹介作品

極道パティシエ~小指は無いけど右手にドリル~
平岡一輝
「スイーツ好き男子がパティシエ目指して何が悪い!」鋼のドリルをぶん回し…なってみせやしょう世界一の職人に…!

「ストロベリージャム」の異名がついたヤクザ

この物語の主人公・金時は、徹底的な暴力で相手をねじ伏せ、その返り血を浴びた姿から「ストロベリージャム」の異名を持つヤクザでした。しかし金時は、外見には似合わないとろけそうな甘い夢を持っていました…。

デザート好きのヤクザ

金時と舎弟の礼仁は組織の金を持ち出した男を捕まえるため、とある結婚披露宴に出席していました。しかし、金時は仕事そっちのけでデザートを食べてしまいます。礼仁はそのことを注意しますが、金時は「これはオレに用意されたデザートだ。なのに、食ってばっかいないで?それおかしくねーか?」と反論します。

金時は同席の男に同意を求めると、男は自分のデザートを金時にくれました。金時はとても喜びますが、礼仁はその男が標的だと伝えます。男が標的だとわかった途端、金時は男の頭を机に叩きつけました。それから気絶した男を担いで、金時達は披露宴会場から去っていくのでした…。

今日でヤクザやめます

仕事を片付けた金時は組の親分から、活躍を誉められます。親分は「金時!おまえは将来黒刀組を背負って立つ男だからな!」と金時を次期当主として期待していました。しかし金時は、「オレ、今日でヤクザやめます」と唐突に告白します。

その場にいたヤクザ達から怒号が飛び交う中、親分は金時に理由を尋ねました。それに対して「オレにはやるべきことがあるんです」と金時は答えます。「笑えねぇ冗談だなぁ」金時と親分はにらみ合い、一触即発の状態になりました。

しかし親分は「これ以上説得しても無駄だな」と言って、金時がやめるのを許します。親分は「だが最後に大仕事をしてもらうぞ。それが条件だ」と金時に告げました。

最後の大仕事は…

金時と礼仁が向かった先は、キドラ組の実験場です。表向きは普通のクリーニング工場ですが、地下には実験場があり未知の生物が無数にいました。

キドラ組はアジアのマフィアと手を組み、薬や臓器を闇市で捌いていました。その中の目玉商品が「万能臓器」でした。万能臓器は生物のような有機体で、一瞬でなくなった手足や内臓になれる手術不要の代物です。

万能臓器の確認とキドラ組の殲滅が、金時に与えられた最後の仕事でした。

突然半裸の女性が、金時にしがみついてきました。「子供をおおおお、産ませえぇぇろおオオ」と叫び、女性は倒れてしまいます。女性は息絶えており、身体には無理やり子供を産まされた後がありました。「ここはなんかやばいです。帰りましょう」と礼仁は意見しますが、「それはダメだ。キドラ組を殲滅するのが仕事だからな」と金時は言い返します。

礼仁は実験場に向かう前に、金時を監視して搾りカスまで使いきれと親分から命令されていました。親分はキドラ組にダメージを与えることができれば、組を抜ける金時は死んでもかまわないと考えていたのです。

謎のドリル…!?

金時は先端にドリルのようなモノがついた臓器を発見します。金時がそれを持ち上げると、その先には人間の死体がくっついていました。金時が驚き、ドリル型の臓器を落とすと、死体からちぎれてしまいます。そして、ちぎれた先から触手が飛び出して、金時の腕にくっついてしまいました。

「やっぱりやばいですココ!早く去りましょう!」と礼仁は言いますが、「だから言ったろ!キドラ組を潰すって!」と金時は帰ろうとはしません。2人が言い合っているとき、何者かによって大きな鉄筋が金時目掛けて投げつけられるのでした…。

今回ご紹介するのは、ここまでです。
ストーリーが予想のつかない展開で読み応えがありました。序盤のギャグ要素がある展開から、実験場でのホラー展開は想像できませんでした。次から次に起こるハプニングに、ハラハラ、ドキドキしながらページをめくってしまいます。
金時にくっついたドリル型臓器の正体はいったい何なのか?金時と礼仁は実験場から脱出することができるのか?金時はヤクザをやめて、夢を叶えることができるのか?今後の展開が気になって、早く続きが読みたいです!
作品に興味を持たれた方は、コミックフェスタで配信中の『極道パティシエ~小指は無いけど右手にドリル~』を是非チェックしてみてください。

紹介作品

極道パティシエ~小指は無いけど右手にドリル~
平岡一輝
「スイーツ好き男子がパティシエ目指して何が悪い!」鋼のドリルをぶん回し…なってみせやしょう世界一の職人に…!
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