気になる男の子

成績優秀で優等生の桜木の視線の先にいたのは、男子生徒の蒼井でした。蒼井は桜木とは正反対で、授業中に携帯をいじり先生に注意されるような生徒です。しかし、自然とクラスの輪の中心となる人物でした。

桜木は蒼井のことを苦手だと思いつつも、昔から病弱で勉強だけが取り柄の自分にはないものを持っている蒼井のことが気になっていました。

2人は線路に落ちてしまい…

桜木が下校中1人で電車を待っていると、反対側のホームから蒼井に呼びかけられます。蒼井は桜木のところまで来て、「なぁ桜木、12月24日って暇？」と聞いてきました。蒼井にクリスマスイブの予定を聞かれ、桜木は不思議に思いながらも予定を答えます。

ところが、会話をしていた桜木は後ろから男性にぶつかられてしまい、線路に落ちてしまいます。「ダメ…蒼井くんまで…っ！」桜木を助けようと蒼井も線路に飛び込みますが、電車はすぐそこまで来ていました…。

セックスが必修単位！？

桜木は気がつくと、季節外れのセミの鳴き声がする学校の教室にいました。桜木は駅で自分の身に起こった出来事を思い出し、思わず席から立ってしまいます。「なんだ桜木、居眠りしてたのか」桜木は初めて先生に叱られてしまいました。

追い打ちをかけるように、先生の口から衝撃的な発言が飛び出します。「セックスが苦手な人は極力、夏休み前に練習しておくように」「セックスの単位が取れている者も練習しておいたほうが授業のためだからな」「桜木っ、お前だけがセックス未経験だぞ」先生が何を言っているのかわからず、桜木は恥ずかしくなるとともに混乱してしまいます。

ありえない先生の発言に、なぜかクラスの皆は無反応でした。状況が理解出来ず動揺している桜木は、先生に「落ち着きがないな。後で生徒指導室へ来るように」と注意されてしまいます。

セックスしないと消えない痣

「3年でセックスの必修単位取れてないのは桜木だけだぞ。問題児め」生徒指導室で、桜木は先生に怒られてしまいます。先生から性教育の義務化は少子化ストップのためという話を聞いても、桜木は理解できません。

桜木は恥ずかしがりながらも、先生に何故自分が未経験だと思うのかを尋ねます。すると先生は桜木を鏡の前に立たせて、桜木の首筋にできたハートの形をした痣を指さしました。初めて見る痣はホルモンワクチンの痣で、セックスして整ったホルモンの作用でしか消えないと先生は説明します。

初めては先生と！？

桜木は痣を消すにはセックスをするしかないと聞いてショックを受けてしまいました。その姿を見た先生は「もしかして桜木はサボってたわけではなく、セックスするのが恐いのか？」と聞いてきます。何と答えて良いのかわからない桜木に、先生は「初めてが恐いなら先生とするか？」と迫ってきました。

「安心しなさい。これも担任の仕事だ。適当なことはしない」先生は桜木を押し倒して、服を脱がせてきました。「あ…あのっ、待ってくださ…っ」桜木は抵抗しますが、先生は聞く耳を持ちません。先生は、桜木の下着にも手をかけようとします。

オレとシたら解決じゃね？

「先生…何やってんすか？」そこに蒼井が現れ、先生を止めに入りました。先生は生徒を卒業させるために手助けするのは教師の役目だと答えますが、無理強いは良くないと蒼井は先生に食ってかかります。

「私も蒼井君に同意ですッ。こういうことは好きな人とじゃなきゃ…。」2人が言い争っている間に、桜木が勇気を出して割って入りました。「桜木って好きなやついるの？」唐突な蒼井の質問に、「い…いないけど」と桜木は焦って否定します。そこで蒼井は「…じゃあ、俺を好きになって俺とシたら解決じゃね？」と桜木に持ちかけるのでした…。