エリート会社員の隠れた趣味

壱村大和は32歳という若さで、メガバンクの融資課長に上り詰めます。完璧な仕事ぶりを見せて、エリート街道を歩む壱村でしたが、誰にも言えない隠れた楽しみがありました。

定時になって退社した壱村は、トイレに入り着替えを始めます。スーツを脱ぎ、眼鏡を外して、髪を下ろした姿は、会社にいたときとは別人です。壱村はその姿で、混雑する帰宅ラッシュ時の電車に乗り込みます。彼の隠れた楽しみは、なんと痴漢だったのです。

今日のターゲットはいつもと違う！？

壱村の今日のターゲットは壁際にいた、おかっぱ頭の大人しそうな女の子・黒木蛍でした。「隙の多い、少し背伸びしている感のある女子…格好の餌だ…」壱村は蛍の背後に密着して、蛍の下半身を触っていきます。

しかし、蛍の反応は予想とは違うものでした。彼女は自分からお尻を壱村に押し付けてきました。戸惑った壱村は一旦引こうと考えますが、「上等だ！」と女の子の制服に手を入れて、胸を直接触ります。

それでも、蛍は抵抗しないので、壱村は「悦んでいるのか…？」と疑問に思います。すると蛍は、文字が書かれた紙を手に取って壱村に見せました。そこには「痴漢はすべて録画してます。次の駅で降りてください」と書かれていたのでした。

手を引かれて連れていかれた場所は…

壱村は荷物棚に置かれた鞄に、カメラが仕込まれているのを発見しました。壱村はカメラを奪おうとしますが、蛍に止められてしまいます。「往生際が悪いですよ。壱村大和さん」彼女はなぜか壱村の名前を知っていたのです。

壱村は、次の駅で蛍と一緒に電車を降りました。壱村は蛍に手を引かれて、どこかへ連れて行かれてしまいます。「交番だと厄介だな」蛍に手を引かれている間、壱村はこの危機をどう切り抜けようかと考えていました。

そうこう考えているうちに、目的地にたどり着きます。目的地はまさかのラブホでした。蛍はそこで「処女って…興味あります？」と壱村の耳元でささやきます。

バージンコーディネーター

「まさか、この子が処女で俺とヤりたい…とか…？」壱村はラブホのベッドでくつろぐ蛍を見て、混乱してしまいます。「前々から貴方のことはマークしていました」蛍は、壱村がメガバンクの融資課長の一方で、「愛撫が巧すぎて捕まらない」と噂される「伝説の痴漢」であることを知っていました。

壱村は蛍に目的を聞くと、蛍は「バージンコーディネーター」と答えます。「貴方に私が紹介する女性の処女を奪ってほしいの」蛍は壱村の銀行員という立場と、用意周到さがバージンコーディネーターに適任だと話をします。

そして、蛍は事情があって処女を捨てたい女性達が、望まない処女喪失をしないように最適な男性「バージンコーディネーター」を斡旋するのが自分の仕事だと明かします。

契約締結、そして…

蛍の話を聞いた壱村は、胡散臭いと思い、美人局じゃないのかと疑います。それにかわいい子が来るとは限らないし、むしろとんでもないモンスターが現れるのではと考えます。考えた結果、壱村は「お断りします」と蛍に告げ、その場から去ろうとしました。

「思ったとおり、おじさんいい性格してますね」蛍は壱村を引き留めます。「選べる立場だと思ってるんですか？」蛍はスマホを取り出して、壱村に先ほどの痴漢していたところを撮影した動画を見せます。

「ならせめて…」観念した壱村は、バージンコーディネーターの仕事を全うしている間、痴漢動画を拡散しないという内容の契約書を、自ら作成して蛍に手渡します。「契約締結ね。では早速お手並み拝見としましょうか」蛍は契約書に署名をして、最初の女性を部屋に呼び入れるのでした…。