休みのない日々

日々仕事に追われている主人公の天野は、同僚が結婚をして祝われている中、結婚への憧れより、結婚をすることで得られる休みに対して羨ましく思っていました。

「俺も休みたいから結婚でもするか？」そこに話かけて来たのは、天野が密かに思いを寄せる先輩の玉城です。玉城も天野と同じように仕事に追われていて、休みを欲していました。

「結婚なんて冗談言っちゃうとか　疲れて頭が変になっちゃってるんじゃないですか？」と言って、天野は昼食にお菓子のような栄養食を食べだします。「それ…昼飯か…？」それを見て心配した玉城は、手作りのおにぎりを天野に渡しました。

「これが毎日食べられるなら結婚も悪くないですね！」と天野もつい冗談を言ってしまいます。結婚は愛し合った者同士でしかできないと考えている天野は、片思いのままじゃ玉城と結婚なんてできないと思うのでした。

疲労の限界で先輩の家に

この日も天野は、いつものように残業をしていました。しかし、最近あまり寝ていなかった天野は、コーヒーを買いに行こうとして立ち上がった拍子に、意識を失って倒れてしまいます。

天野が目を覚ますとそこは自分の家ではありませんでした。倒れた後どうなったか天野が気になっていると、部屋に玉城がお粥を運びながら入ってきました。天野が倒れた後、玉城の家で休ませてくれていたのです。

玉城は天野の日頃の不摂生を指摘し、健康体なくして働くことはできないと注意します。しかし、その一方で「天野が元気じゃないと俺も困るんだよ」と玉城は照れながら言いました。玉城の恥じらう表情を見ることのできた天野は、今日はついてるかもと嬉しそうにするのでした。

幼馴染みとお見合い！？

天野がお粥を食べていると、天野の母から電話がかかってきました。 天野の母は天野と幼馴染みでお見合いをすることを決めたというのです。天野はまだ結婚なんて考えていないし、今は玉城に想いを寄せているため、勝手に決めないでほしいと思います。

すると、いきなり玉城が天野の携帯をとり天野の母に挨拶をしだしました。そして「実は僕　理央さんとお付き合いさせてもらってまして…」と言い出したのです。突然の出来事に、天野は戸惑いを隠せません。

玉城は、天野がいるおかげで安心して仕事を任せられて、本当に助けられていると話します。「僕には理央さんが必要なんです」と玉城は天野の手をとりながら、天野の母に伝えたのでした。

契約結婚

「なんなの今のは～～！？」天野はあまりの出来事に布団をかぶって顔を隠します。すると玉城は布団を剥いで、「結婚するぞ」と言ってきました。立て続けの出来事に、天野は大声で驚いてしまいます。

天野は、「いやいや…私の事情に先輩を巻き込むわけには…」と断りますが、「…俺は俺で結婚したい理由があるんだよ」と玉城は話します。玉城は結婚したら仕事を続けることができ、落ち着いたときに離婚してもいいし、なにより休みをもらうことができると話します。

休みがなく仕事に追われていた天野は休みと聞いて、ゴクリと唾を飲み込みます。さらに玉城は3食手料理付きで、玉城の家に住めば会社まで一駅だと好条件を提示してきました。それを聞いた天野は「結婚します！」と即決するのでした。

セックス有休

契約上の結婚をした天野と玉城は、共に入籍したことを会社に報告します。同僚たちは、2人の結婚を祝福しますが、天野は休みがもらえることで頭がいっぱいです。

すると同僚の林田が、「いいなぁ結婚！10日間ヤリまくりじゃないですか～　俺もセックス有休とりてぇ～！」と言ってきたのです。天野は林田のデリカシーのなさに腹を立てますが、そもそもこの契約結婚は、玉城が天野に同情して提案してくれた結婚なので、そんな展開あるわけないと思ってしまうのでした。

他の女と遊ぶ気はない

結婚休暇になり、天野が玉城の家で同居の準備を進めていると棚から年季の入ったコンドームの箱を見つけてしまいました。「へんなもん見せちまったな」天野と玉城は気まずくなってしまいます。

天野は「やだ先輩これいつのゴムですか！？」と、この空気を解消させようとしました。「あっそうだ　せっかくの休みですし女の子と遊んできたらどうです？ほら　林田くんも言ってたじゃないですか　セックス有休って！」と冗談交じりに言ってしまいます。

「…じゃあ付き合ってくれるよな　奥さん？」すると、玉城は強引に天野のことを押し倒してきました。玉城は、「結婚したからこんなゴムいらねえよな」と目の前でコンドームの箱を握りつぶします。天野が動揺しているとそのまま顔を近づけ、キスをしてきました。

どうして私なんかと…？と天野が思っていると「おれは契約結婚だろうが妻を裏切ることはしねえよ」と玉城は他の女性と遊ぶ気はないことを伝えます。そしてそのまま天野の身体を愛撫していくのでした…。