【公式】『仁義なき異世界シノギ。』異世界×ヤクザ!?新たなシノギは異世界にある!

2020/7/28更新

今回ご紹介する作品は、コミックフェスタで配信中の輔艮先生が描く少年コミック『仁義なき異世界シノギ。』です。

新しくシノギとして始めたタピオカ屋で、大失敗してしまった葛流組・若頭の己鉈 朧(きなだ おぼろ)。朧はそのケジメとして、組長の愛刀で小指を詰めることにします。すると、その小指からは異世界へと繋がる鍵が生えてきていたのです。

異世界に降り立った朧は、スライムに襲われていた少女のアリアを助けます。アリアは突然、倒したスライムを食べだしました。それを見た朧も恐る恐るスライムを口にし、あることを思いつくのでした…。

それでは、あらすじと共に作品をご紹介していきます。

紹介作品

仁義なき異世界シノギ。
輔艮
極貧ヤクザが金儲けのタネを求めてやってきたのは…なんと異世界!?モンスターにアイテム、魔法…何でもシノギにしてやるぜ!!

タピオカ屋で大失敗!そのケジメとして…

「タピオカ屋で一発当てる吐いたんは貴様やぞ!!」主人公・己鉈 朧は、シノギとして始めたタピオカ屋で失敗してしまい、葛流組・組長の葛流 元月に呼び出されていました。「くだらん意地張っとらんでこいつで稼いだらええんじゃ」元月はそう言うとヤクの入った袋を朧へと投げつけます。

朧は元月にとびかかろうとしますが、元月の付き人に止められてしまいます。元月はタピオカ屋の失態と今の朧の暴挙をケジメで堪忍すると言い、去っていきました。

「コイツに誓わせてもらう」朧は今回の失態についてのケジメと出所の分からないヤクには手を出さないことを誓うと言って、元月の秘蔵の愛刀を取り出したのです。元月の付き人は慌てて止めに入りますが、朧はそのまま小指を落としてしまうのでした。

指から鍵が生えてる!?

朧の舎弟である黄鐘、達、嘉平、太郎は、部屋の外で心配そうに朧を待っていました。舎弟たちは、朧のタピオカ屋は始めたばかりの時までは味、立地、タイミングもよく、しばらくは大盛況だったと話します。しかし、後から来たライバル店にお客をとられてしまったのです。

舎弟たちが話していると、朧が部屋から出てきました。朧はケジメを付けたとはいえ、来月までにカスリを用意できなければ、自分も舎弟たちもただでは済まない状況で依然、窮地に立たされています。

「若 とりあえず傷をみせてくだせぇ」心配した舎弟の黄鐘が、朧の負った傷の具合を確認しに来ました。「って若…これ!!」朧の傷跡を見た黄鐘は驚愕します。なんと朧の小指から鍵が生えていたのです。

見知らぬ世界で出会ったのは…

「な…っちまったもんはしょうがねぇ 手頃な穴で試してみるか」朧自身も一瞬は驚きますが、冷静に近くの鍵穴に差し込んでみることにします。するとその鍵穴に朧の鍵は入り、扉を開けることができました。その扉の向こうには見たことのない世界が広がっていました。

その世界に足を踏み入れた朧は、見知らぬ森に迷い込んでしまいます。また、朧がこちらの世界にやってくるために使った扉もなくなってしまいました。朧が困惑していると近くで、爆発音のような音が聞こえました。音の方へ向かうと、大型のスライムと少女が戦いを繰り広げていたのです。

女に手ェ出すたあ覚悟せえよ!

少女・アリアはスライムに向けて魔法を何度も打ちますが、もう一発というところで魔力切れになってしまいアリアは魔法を使うことができなくなってしまいました。アリアはそのままスライムの体内に取り込まれて溺れそうになり、意識を失ってしまいます。

そこへ駆けつけた朧は、自らスライムの体内に入り、アリアを抱えて引きずり出しました。スライムは更に激昂し、朧にめがけて襲い掛かります。すると朧は腰から、元月の秘蔵の愛刀を取り出し、「女に手ェだすたあ覚悟せえよ!」「命ア殺ったる」と襲って来たスライムに突き刺しました。刺されたスライムは、小さくバラバラになってしまいました。

朧がアリアのほうへと目を向けると、意識が戻っていました。すると、アリアは突然落ちているスライムの残骸を食べだしたのです。朧はお腹を壊さないか心配しますが、アリアはケロッとした表情で朧に助けてくれたお礼を言います。

朧はここが日本かとアリアに尋ねますが、日本については何も知らない様子です。「ここは女神クリアナミオ様の庇護地 アンデサルム領のクコロボッカの森だよ」とアリアは話します。これを聞いた朧は、ここにきて初めて異世界に来てしまったことを確信するのでした。

異世界で新たなシノギ

足元を見ると、先程の小さいスライムを見つけました。アリアはスライムには魔力が豊富に含まれていて、この世界のMP回復用に持ち歩くことが多いと朧に説明します。一粒一粒が生きているため腐りもせず、携帯食料に向いているのです。妙な既視感を覚えながら朧は、スライムをひとくち口にしました。

「うっっっっっっっっっっっっま」朧は衝撃を受けました。食感は舌の上を滑らせるだけでも気持ちが良く、噛んだ瞬間の薄皮がはじける具合がたまりません。また見た目に関しても、透き通るようなエメラルドグリーンで、ソーダに浮かべれば映えが狙えます。スライムはまさに第2のタピオカとしてライバル店をギャフンと言わせる切り札になり得るものだったのです。

「スラタピランド開園だろ!!」朧の頭の中ではアイデアがどんどん沸いて出てきます。朧は異世界で新たなシノギを見つけるのでした…。

今回ご紹介するのはここまでです。
ヤクザ、異世界、タピオカという一見交わることのなさそうなテーマを非常に上手くまとめ上げていて、面白かったです。描写もとても丁寧で、スライムタピオカという未知の食べ物を食べてみたくなってしまいました。果たして、朧は新たなシノギとして、スライムタピオカでライバル店をギャフンと言わせることできるのでしょうか。
作品の続きが気になる方は、コミックフェスタで配信中の『仁義なき異世界シノギ。』を是非チェックしてみてください!

紹介作品

仁義なき異世界シノギ。
輔艮
極貧ヤクザが金儲けのタネを求めてやってきたのは…なんと異世界!?モンスターにアイテム、魔法…何でもシノギにしてやるぜ!!
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