地下アイドル・星乃リオ

「お客さんが笑ってたよ？膝が汚いってさ」地下アイドルとして活動していた星乃リオは、同じグループのメンバーから膝を何とかした方が良いと忠告されます。ダンスの練習で何度も転び、肉体労働のバイトばかりしていたリオの膝はボロボロになっていました。しかし、リオは「これは私の頑張った証…勲章なんだから！」と治す気はありません。

リオは数少ないファンに支えられてアイドル活動を続けていましたが、生活は苦しく、バイトを掛け持ちしていました。しんどいと思うときもリオにはありましたが、「元気に明るく！私にはこれしかないもの！！」と考え、アイドル活動を精一杯頑張っていました。

異世界転生！？いきなり奴隷に…

屋外ステージでの公演中に、車輪の外れたトラックがステージに突っ込み、リオは巻き込まれてしまいます。頭から血を流し、意識が朦朧とするなか、リオは「小さいころ見たアイドルみたいに、たくさんのファンから歓声を浴びたかった…！！」とこんなところで終わりたくないと強く思いました。

リオが目を覚ますと、そこは見知らぬ森の中でした。「ここってもしかして、地獄？」1人で不気味な森をさまよっていたリオは、怪物達に襲われて捕まってしまいます。そして、リオは牢屋に連れていかれてしまいました。牢屋の中には、リオと同じように捕らえられた女性達がいました。

リオは牢屋に捕まっていた女性から、「私たちは奴隷よ。みんな売られたの」と聞かされます。「なんなのここ一体…。早く帰りたい…！」リオは自分が奴隷になったことを、半ば信じることができませんでした。

謎の男に買われて…

牢屋に閉じ込められたリオの前に、ガイナという眼帯をした男が現れました。ガイナはリオを見るやいなや「転生者か！？」と驚きます。「お前、自分のチートスキルはわかるか？」とガイナから質問されますが、リオは分からず戸惑ってしまいます。「親父！この女を買うぞ！」ガイナはリオを牢屋から出してくれました。

「私…この人にやらしいことされるんだわ！！」とリオは思いこんでいましたが、リオは闘技場へ連れて行かれます。「ようこそ我が闘技場へ」ガイナは闘技場の興行主だったのです。

闘技場で行われる女子プロレス

闘技場の真ん中にはリングが置かれ、そこでは女性同士の試合が行われていました。「これはプロレスという奴隷同士が命を懸けて戦う競技だ」というガイナの説明に、リオは驚きます。ガイナは、逃げてしまった奴隷の代わりに、リオに闘技場でデスマッチをさせようとしていたのです。

ケンカもしたことないリオは、「無理です。ムリムリムリ！！」と拒否します。それに対してガイナは、奴隷から解放されたいならプロレスで勝ち続けるしかないと話します。地方のコロセウムで勝ち抜くことができれば、王が観る天覧試合に招待され、そこで武勇を示せれば、奴隷解放の恩赦が与えられるとガイナは説明します。

それでも迷うリオに、ガイナは「心配しすぎるな。転生者にはチートスキルがある」と背中を押しました。転生者のみに与えられる唯一無二の絶対的な効果を持つチートスキルが発動すれば、経験がなくても勝てる可能性があるとガイナは話します。

試合開始！！

「今は自由になれる可能性のあることは…やるしかないよね！」ガチガチになりながらも、リオはリングに上がります。しかし内心では、「命がけなんて怖いに決まってんじゃんよ～」と思っていました。「よろしくね。新人さん」そこに相手選手である水の精霊・ウンディーネが現れます。

「この子だったらいけるかも！」華奢なウンディーネを見て、リオはゴングが鳴ると同時に、ウンディーネ目掛けて突っ込みます。ところが、ウンディーネの得意技・精液の泉（ハイドローション）で、リオは転んでしまいました。動きを止められたリオは、いきなりピンチに陥ってしまうのでした…。