める

「めるちゃん、中学でもモテてたけど…。高校生になって更にアタックされてるよねー」と友人のいちかに言われて、「まあ、私かわいいからね」とめるは自画自賛します。めるは現在もモデルをしている先輩から何度もアプローチされていましたが、「私はさ、男が欲しいんじゃなくて、男にチヤホヤされたいんだよね」と彼氏ヅラしてくる先輩をブロックしました。

その後、いちかの家で一緒に夕飯を食べためるは、「私もいちかの家の子になりたいよ」といちかに話します。めるは母親とうまくいっていなかったのです。

めるが自宅に帰ると、母親は知らない男を家に連れ込んでいました。母親は、男を新しいお父さん候補と紹介します。めるは「パパが死んで半年しか経ってないのに…最ッ低！！」と怒り、自分の部屋に入ってしまいました。めるは「あんな女が母親なんて…。どうせ私のことなんか…心から愛してくれる人なんていないんだ…」と思います。

裏アカに投稿したら…

めるはシャツの胸元を開けて、裏アカにエッチな自撮りを投稿します。「やっぱ男って、チョロい…」投稿すると、リプライがたくさんきました。その中で、もいもいおじさんというアカウントからDMが来ていました。エッチな姿を自分だけに見せて欲しいという内容が絵文字つきで書かれていて、文章を読んだめるは「キモっ…」と思います。

「もしかしたら、いいカモになるかも…」めるはおじさんに、特別な写真を送る代わりに、新しいスマホが欲しいとお願いします。「さすがに無理でしょうけど」とめるは思っていましたが、おじさんはめるが欲しかったスマホを送ってくれました。

おじさんにさらなるお願いを…

めるはいちかにスマホの事を聞かれて、裏アカで知らないおじさんからもらったことを話します。「裏アカ！？そんなの絶対危ないよ…」いちかにやめたほうが良いと言われますが、めるは「何をしようと私の勝手でしょ！？いちかは黙っててよ！！」といちかの忠告を聞きませんでした。

めるは、今度は好きなアーティストのツアーチケットをおじさんにお願いします。すると、おじさんは倍率の高かったチケットを送ってくれました。「おじさんマジ神ー！！」めるはさらに、もっと高いものをお願いしようかと考えます。

いなくなった妹

大きな物音がしたので、めるがリビングを覗くと、そこでは母親が一人でお酒を飲んでいました。「なんで『あの人』なの…。なんで『あの子』なの…ッ」涙を流す母親の言葉に、めるは幼い頃に行方不明になった妹・るなのことを思い出します。

めるは、いつも父親と母親から褒められる『いい子』だった妹のるなのことが嫌いでした。それなのに懐いてくるるなを、めるは疎ましく感じていました。

家族で海に遊びに行った際、めるは家族から離れて海岸を歩いていました。るなが後ろからついてきましたが、めるは無視をして、るなを置いていってしまいます。その後、めるは両親のもとに戻りますが、るなは帰ってきていません。あたりを探しましたが、るなは見つかることはなく、行方不明になってしまいました。

プレゼントは拳銃

るながいなくなった日から、両親の関係はうまくいかなくなり、半年前に交通事故で父親は死んでしまいました。「ママの言うとおり…」めるは裏アカに、「私が死ぬべきだったんだ」と投稿します。すると、おじさんから「会ってお話しよう？」と連絡がきました。めるは体目的だと思いますが、ちゃんと話を聞いてくれたおじさんと会うことにします。

めるは待ち合わせしたホテルに向かいますが、そこにおじさんはいませんでした。代わりにベッドの上にプレゼント箱が置いてありました。めるが「ビビッて逃げちゃったかな？」と考えていると、おじさんからプレゼント箱を開けて欲しいと連絡がきます。めるがベッドに置いてあったプレゼント箱を開けると、そこには拳銃が入っていました…。