【公式】『ヤバい編集が異世界まで原稿催促しにきてツラい。』漫画家、異世界に逃げても、漫画からは逃げられない…!

2020/11/25更新

今回はコミックフェスタで配信中の少年コミック『ヤバい編集が異世界まで原稿催促しにきてツラい。』をご紹介します。著者は珠洲城くるみ先生です。

漫画を描くのが嫌になった漫画家の柿並康輔(かきなみ こうすけ)は、ダメ元でなんでも願いが叶うペンをつかって異世界への扉を床に描きます。すると扉が光りだして、柿並は異世界へと逃げ込むことに成功しました。柿並は漫画から解放されたことを喜びますが、担当編集の柚木崎ひまり(ゆずきざき ひまり)も異世界に来てしまったのでした…。

それでは、あらすじとともに作品をご紹介していきます。

紹介作品

ヤバい編集が異世界まで原稿催促しにきてツラい。
珠洲城くるみ
もう漫画を描きたくなくて、〆切なんて無いはずの「異世界」に逃げ込んだのに…担当編集が追いかけてきて全然諦めてくれない!!

もう漫画を描きたくない!

「柚木崎です。柿並先生開けてくださ~い」担当編集・柚木崎の呼びかけに、漫画家の柿並は答えません。柿並は月刊誌でファンタジー漫画の連載をしていましたが、〆切が過ぎているのに原稿は真っ白なままでした。生活のために今まで漫画を描いてきた柿並でしたが、もう漫画を描きたくないと思っていました。

頭を抱える柿並は、柚木崎からお土産でもらったなんでも願いが叶うペンを目にしました。柿並はダメ元で床に扉を描き、「今すぐこの扉をどこか別の場所につなげてみろ!!」と声を上げます。すると、床に描いた扉が開き光りだしました。柚木崎が今にも部屋に入ってきそうだったので、柿並は意を決して扉の中に身を投じます。

異世界で漫画から解放されたはずが…

柿並が扉を抜けると、そこには自身が漫画で描いたようなファンタジーな世界が広がっていました。「いわゆる異世界ってやつか…?」と呟いた柿並は、自分が裸であることに気づきます。柿並は、異世界の扉の近くにかかっていた布を身体に巻き付けました。

柿並の周りは自然に囲まれており、見たこともないものばかりでしたが、食べ物も豊富にありました。柿並はここなら〆切に追われることはないと思い、「俺はここで(極力働かず)のんびり生きる!!!」と決意します。

「先生。こんなところで何やってるんですか」しかし、柿並の目の前に担当の柚木崎が全裸で現れました。

〆切からは逃げられない

「ゆっっ柚木崎さんが、ななななんでここに!?」柿並は柚木崎に服を着させて、ここにいる理由を尋ねます。柚木崎は柿並の部屋の扉をぶち破り、異世界に通じる扉に入ったと答えました。柚木崎は柿並が原稿をまったく描いていないことを聞くと、「さ、先生帰って原稿描いてください!」と柿並に迫ります。

「嫌だ!俺は〆切に追われず、この世界で生きるんだ!!!!」柿並は柚木崎から逃げますが、体力のない柿並はすぐに柚木崎に追いつかれてしまいました。「絶対帰らない…もう俺には才能も描く力もないんだ…!!!!」と落ち込む柿並を柚木崎は「そんなことないですよ」と励ましますが、柿並はネタが枯渇して何も描けないと嘆きます。

モンスターに取材!?

柚木崎は歩いているゴブリンを見つけて、「異世界でモンスターもいることですし、取材してみましょう。この武器で戦ってきてください」と言って、柿並に木の棒を手渡します。「あんなモンスタームリムリ!!!」と柿並は拒否しますが、「いえチャンスですよ。誰にもマネできないですから!」と柚木崎に押し切られてしまいました。

柿並は渋々ゴブリンに攻撃しますが、ゴブリンを怒らせてしまい、反撃にあってしまいました。柿並をボコボコにしていたゴブリンが柿並の手を攻撃しようとしたとき、柚木崎は「そこはダメ!!」と叫び、岩でゴブリンの後頭部を殴りつけます。「漫画家の手を狙うなんて…」柚木崎は岩でめった打ちにして、ゴブリンを倒してしまいました。

異世界でも漫画を描く

柚木崎の行動に柿並はドン引きしながらも、インパクトのある光景を見てネタが思い浮かびます。「でも、その画材とかなにもないし…」柿並はこの世界に来た時に服がなくなっていたことから、元の世界の物を持ってくるのは難しいと推察します。そして、「俺ここから帰る気ないし。だから漫画描くの無理…」と柚木崎に打ち明けました。

それを聞いた柚木崎は何かを閃いて、ゴブリンの荷物を漁り始めます。「この地図の裏そのまま使えそうですね!」柚木崎は地図の裏を原稿用紙として、モンスターの羽の先を削り羽ペンとして使えるようにしました。そして、ゴブリンの血をインクとして使えるようにして、異世界のモノで画材を用意したのでした…。

今回ご紹介するのは、ここまでです。
柚木崎の行動、発想がぶっ飛んでいて、見ていて飽きませんでした。ゴブリンを殴打するシーンには狂気すら感じました。容赦のない姿は、かわいい外見からは想像できません。彼女から柿並は逃げることができるのでしょうか!?柿並の今後が心配です。
続きが気になる方は、コミックフェスタで配信中の『ヤバい編集が異世界まで原稿催促しにきてツラい。』を是非チェックしてみてください。

紹介作品

ヤバい編集が異世界まで原稿催促しにきてツラい。
珠洲城くるみ
もう漫画を描きたくなくて、〆切なんて無いはずの「異世界」に逃げ込んだのに…担当編集が追いかけてきて全然諦めてくれない!!
< 漫画レポート一覧へ