【公式】『友達なら手を汚そう』神客からレンタル親友への突然の依頼。待ち受けていたのは…

2020/11/26更新

今回は、コミックフェスタで配信中の青年コミック『友達なら手を汚そう』をご紹介します。著者は高遠けい先生です。

秋山泉(あきやま いずみ)は役者を目指す傍ら、レンタル親友のバイトをしていました。貰ったお金以上のことをしないスタンスの泉には常連客はいませんでした。ですが唯一、槙田誠二(まきた せいじ)だけは泉を毎回指名していました。いつものように誠二の依頼を泉は受けますが、今回の依頼内容はいつもとは違うものだったのです…。

それでは、あらすじとともに作品をご紹介していきます。

紹介作品

友達なら手を汚そう
高遠けい
「親友なら…できるよね?」レンタル親友である「俺」を借りたのは、危険すぎる人物でした。

レンタル親友

路上で弾き語りをする1人のバンドマンは、誰も立ち止まってくれないことに落ち込んでいました。「みんな気付かないだけだよ。俺はお前の作る曲が好きだ!」ただ一人演奏を聴いていた秋山泉は、バンドマンを懸命に励まします。それに対してバンドマンはもう少し頑張ると話して、「なあ、写真撮ろーぜ。友情の記念にさ!」と泉と肩を組みました。

すると泉は冷めた表情で、「すみません。写真撮影はオプションで―、撮影のみは5枚まで千円」とバンドマンに告げます。泉は知り合いでもなんでもなく、お金で雇われた「レンタル親友」だったのです。それを聞いたバンドマンは、手を震わせながら泉にお金を手渡しました。

お金さえ払ってくれれば

「あんなひと昔前に流行った頃の焼き増しみたいな曲、ぜってー流行らねーよ」泉は自宅に帰ると悪態をつきました。それからしばらくすると、バイト先のマネージャーから電話がかかってきます。「料金外の態度の裏表が激しすぎるって」マネージャーはバンドマンからクレームが入ったことを伝えてきました。

「金を貰って『親友』やってるんだから、当たり前でしょう!逆にキッチリ金を貰えれば、大概のことはやりますよ俺は」と泉は反論しました。マネージャーは、泉は合コンや結婚式などの単発レンタルの評価は最高なのだから、もう少し柔軟な対応をして欲しいとお願いをします。

それから、マネージャーは泉の唯一の「常連客」にして”神客”槙田誠二から依頼が入ったことを伝えます。誠二は金払いが良く、毎回オプションパックを付けてくれる客でした。マネージャーから、「彼だけは逃がさないでよ?」と泉は念を押されます。

唯一の常連客にして神客

「誠二さん!久々~っ!」「やあ泉くん。久しぶり」泉は待ち合わせ場所で誠二と合流をします。2人は郊外のアミューズメント施設で、ボルダリングをしに行きました。

ボルダリングを楽しんでいると、誠二は泉のことを「お金さえ出せば予習までして、変わった遊びにも付き合ってくれるプロフェッショナルだ」と褒めます。「はは…まあ、そういう性分なんで、なんだってやりますよ」泉はつい地の部分を出してしまいました。

アート系の個人事業をしている誠二は、初回で泉の裏表を目にしても逆に好感が持てると言った唯一の人物でした。少し地味ですが受け答えははっきりしていて、目立ったコンプレックスもないので気を付ける話題もなく、まさに神客だったのです。

泉の目標

誠二は別れ際、泉に来週もレンタルをお願いできるか聞いてきました。誠二の依頼はだいたい月一なのにと泉は思います。来週は予定が結構入っていましたが、泉は誠二の依頼を受けることにします。

泉は2名しか団員募集をしない”劇団桜梅”への入団を目指していました。役者を目指す泉にとって、レンタル親友は芝居の練習を兼ねられるバイトだったのです。「絶対に演技力でのし上がってみせる」泉は選考の課題に取り組みたいとも考えていましたが、課外のレッスン代の費用がかかることから、バイトを入れることにしました。

急な依頼の内容は…?

誠二との約束の日、予定よりも早く誠二から電話がかかってきます。誠二は仕事でトラブルが起きたので、自分の自宅で仕事の手伝いをして欲しいとお願いしてきました。泉は普通なら断っているところですが、誠二のお願いだったので依頼を受けることにします。

泉が誠二の自宅に着くと、誠二から所定の場所に行き荷物を受け取り、その際に書類を渡して欲しいとお願いされます。泉はもっと重要なことを依頼されると思い、拍子抜けしてしまいました。

押し入れから出てきたのは女の子!?

泉は依頼通り荷物を受け取り、誠二の家に戻りました。しかし、玄関のチャイムを鳴らしても、電話をかけても、誠二から応答はありませんでした。家の鍵はかかっていなかったので、泉は家に入ります。「誠二さんいませんか?」と呼び掛けますが、反応はありません。

その時、クローゼットから物音がしたので、「まさか…」と思い泉はクローゼットを開けます。すると、中からロープで手足を縛られて、気を失っている制服を着た女の子が出てきました。「誠二さんがやったのか!?」泉がロープをほどこうとすると、誠二にその様子を写真に撮られてしまうのでした…。

今回ご紹介するのは、ここまでです。
クローゼットからいきなり女の子が…。序盤からは想像できないラストの展開には驚きました。とんでもないことに巻き込まれてしまった泉は、この先どうなってしまうのでしょうか?誠二の正体、目的も気になります。
レンタル親友として、泉は誠二とどう向き合うのでしょうか!?続きが気になる方はコミックフェスタで配信中の『友達なら手を汚そう』を是非チェックしてみてください!

紹介作品

友達なら手を汚そう
高遠けい
「親友なら…できるよね?」レンタル親友である「俺」を借りたのは、危険すぎる人物でした。
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