高嶺の坂井さん

「坂井さんカッコイイよね。憧れる～」広告代理店で働く坂井（29歳）は美人で仕事も出来るので、職場では高嶺の花として扱われていました。「でも私生活謎だよね」女性社員達からは、お花や乗馬、バイオリンなどの浮世離れした趣味を持っていそうと噂されます。

ある日、専務が直接持ってきた仕事を坂井が担当すると同僚達は思います。「いや、これは坂井さんには…」しかし、女性向けアダルトグッズの案件だったので専務は言葉を濁しました。

「これ、俺やりたいなぁ」そこに坂井の同期の男性社員・新見がやってきて、案件に興味を示します。「いいよね、坂井さん」「新見くんなら適任ですね」案件は新見が担当することになりました。

趣味はひとりエッチ

私生活が謎に包まれた坂井の趣味は、ひとりエッチでした。仕事から帰るなり、坂井は自分の身体を慰めます。「今日も良かった…。やっぱこのメーカーイイな…」坂井は大人のおもちゃを大事にコレクションしていました。その中には、専務がもってきた案件のメーカーの物もあります。

坂井は今日の出来事を思い出し、興味本位でクビをつっこんできた新見に怒りを覚えます。「私のほうがこの会社のファンだし！愛用してるのに！」坂井は軽薄な新見より、自分の方がいい仕事ができると思っていました。

お隣さんは会社の同期！？

「こんな時間に宅配かな…？最近何か通販したっけ？」インターホンが鳴ったので、坂井は玄関に向かいます。

「すみません。隣に引っ越してきたんですけど、荷物が紛れ込んでたみたいで…」訪問して来たのはお隣さんでした。坂井は完全予約品で3ヶ月待ちのバイブを注文していたことを思い出します。

坂井が玄関のドアを開けると、目の前には新見がいました。「運命かな」「ふふ、荷物ありがとう」坂井はにこやかに応対しますが、内心では「嘘でしょ！？よりにもよって…！！」と焦ります。

同期をオカズに…

「伝票には『雑貨』って書いているし…バレてないよね…」坂井は箱に入っていたバイブを取り出します。「にしてもアイツが隣に…」坂井はチャラい新見のことが苦手でした。ですが、新見の顔と身体は良いと思っていました。

「どうやってシてるのか見せてよ」「坂井さんのエッチな姿見たいな…」坂井は新見に迫られるのを妄想して、ひとりエッチをしてしまいます。「同期をオカズにしてしまうなんて…」坂井は枕に顔をうずめて「ああ～！！！」と大きな声を上げるのでした。

ひとりでするのは寂しい…

ある日、坂井は会社の飲み会に参加しました。そこには同期でお隣さんの新見もいたので、坂井は気まずいと感じます。そんな中、新見が担当する女性向けアダルトグッズの話になりました。「今一番したくない話だわ…」と坂井は思います。

「ひとりでするのって寂しくありません？」「男の人に求められてないから、ひとりでするんですよね？」という女性社員の発言に坂井は動揺して、飲み物のコップを机に倒してしまいます。

「ごめん。今日はお暇させてもらっていいかな？」坂井は飲みすぎたと同僚達に話し、会費を置いてその場を後にしました。

バイブを見られた！

「何よっ！ひとりエッチして何が悪いのよ！使ったこともないくせにバカにするんじゃないわよ」家に帰った坂井は怒りをぶちまけました。そして、バイブを手に取り「やっぱりひとりでするのって、寂しい女なのかな…」と悲しげな表情を浮かべます。

「いや、そんなぬいぐるみに話すみたいに…」部屋の中になぜか新見がいました。部屋の鍵が閉まっていなかったので、新見は中に入ってきてしまったのです。

「ヤバイヤバイ。見られてないよね！？」坂井は持っていたバイブを背中に隠します。しかし、新見は床に置いてあったバイブの箱に気づいてしまいます。「それは！」坂井が焦って箱に手を伸ばしたとき、手に持っていたバイブを放してしまいます。そして、バイブは新見の足元へコロコロと転がっていきました…。