私には告白なんて無理だ…

2年前の中学時代に鳴海は、思いを寄せていた加瀬が女子生徒から告白されているのを目撃してしまいます。「…気持ちは嬉しいよ…でもごめん」加瀬は告白を断っていました。「加瀬くん…あんな可愛い子も振っちゃうんだ」加瀬は格好良くてモテるから仕方がないと鳴海は思います。

その後、鳴海は教室で加瀬に話しかけられますが、意識してしまって、うまく話すことが出来ませんでした。「加瀬くんの顔見ちゃうと、いつも上手く話せない…。私には告白なんて無理だ…」と鳴海は思います。

母親から渡されたのはコンドーム

家に帰った鳴海は母親から「落ち込んだ顔して何かあったの？」と心配されます。「べっ、別になにも…」と答える鳴海に、母親は「あんた好きな子いるんでしょ。なら女でもちゃんと持っておきなさい」とコンドームを手渡しました。

鳴海は顔を真っ赤にして「いっ、いらないよ！」と言いますが、母親に何があるかわからないからと持たされます。「こんなの…っ、絶対みんなに、加瀬くんに知られたくない！」と鳴海は思いますが…。

コンドームがバレて大ピンチ！

「よかった…無事に1日終わる…」ゴムを学校に持ってきた鳴海は、ゴムという言葉に過剰に反応してしまうこともありましたが、何とか1日を無事に乗り越えようとしていました。「えっ、これコンドームじゃね？」しかし、男子生徒に机の下に落ちていたコンドームを発見されてしまいます。

「もしかして鳴海の？」「うそー」教室がざわつく中、先生がやって来ました。「鳴海、お前のなのか」と先生に聞かれて、鳴海の顔は青ざめます。「私の…」鳴海が白状しようとした瞬間、「それ、俺の」と加瀬が割って入ってきました。

「こんなもの学校に持ってくるな！」と加瀬は先生に怒られてしまいますが、「大事なことでしょ、それ。愛し合ったら普通しますよね、セックス」と反論します。加瀬が「それ使わずにやれってことですか？」と聞くと、先生は返答に詰まり、それ以上は追及してきませんでした。

助けてもらったのに…

放課後、鳴海は加瀬と2人きりになり、加瀬から「これ、鳴海のだったんでしょ？」とコンドームの事を聞かれます。鳴海は本当のことを言わなきゃと思いますが、「っ…知らない！」と答えてしまいました。それを聞いた加瀬は「…そっか、勘違いしてごめん」と謝ります。

「ちゃんと謝らなきゃいけないのに…」と鳴海は思いますが、時間だけが過ぎてしまいます。そして、夏休みが終わると、加瀬は転校して学校からいなくなってしまいました。「私、最低だ…―」鳴海は謝れなかったことを後悔します。

昔とは別人のチャラ男に！？

それから時は経ち、鳴海は高校生になります。鳴海は加瀬との間に起こった出来事をいまだに忘れられないでいました。そんな中、鳴海は加瀬が誰もいない資料室で女子生徒に迫られているところに出くわします。加瀬は髪を染め、耳にピアスを開けて、見るからにチャラくなっていました。

今でもゴム持ち歩いてるんだ？

「久しぶり、鳴海」女子生徒が帰った後、加瀬は鳴海に近づいてきました。「昔とまるで別人だよ…！」鳴海は動揺してしまい、鞄を床に落としてしまいます。「…へー、今でもゴム持ち歩いてるんだ？」加瀬は鞄から出てきたコンドームを手に取りました。「ちょっと返して…！」鳴海は急いでコンドームを取り返そうとします。

しかし、鳴海は加瀬に腕を掴まれてしまいます。そして、加瀬に「…これ、使う予定ないなら試しに俺と使ってみる？」と持ち掛けられるのでした…。