【公式】『富豪の就活』令嬢が就職活動!?無事内定を勝ち取ることができるのか!?

2021/2/16更新

今回ご紹介する作品は、コミックフェスタで配信中の江島広先生が描く女性コミック『富豪の就活』です。

世界最大級のホテルチェーン「ウィルボード」の令嬢である四菱 麗香(よつびし れいか)。四菱家のモットーは「自立」でした。麗香はそんな一族の中で育ったため、才色兼備、質実剛健の女性となっていました。そして麗香は、令嬢であることを隠し、一学生として就職活動をすることになるのでした。

それでは、あらすじと共に作品をご紹介していきます。

紹介作品

富豪の就活
江島広
「どうしていつも面接で落とされるのかしら?」パワハラ面接官、仮面就活仲間……御令嬢が異常アリな就活をぶった切る!?

富豪の就活

「皆様 本日はわたくしの生誕パーティにお越しいただき誠にありがとうございます」四菱 麗香は世界最大級のホテルチェーン「ウィルボード」の令嬢として、麗香の生誕パーティに世界各国から集まった人々に挨拶をしていました。

「…お嬢様」すると麗香の付き人である吉川 悠(よしかわ ゆう)は、麗香にとある封筒を差し出します。「…申し訳ありません 少し失礼します」麗香は一瞬席を外し、封筒の中身を急いで確認します。

封筒の中から出てきたのは、麗香宛の不採用の選考結果通知でした。「また落ちたああああああああぁああああああぁあッッッ!!!」四菱家のモットーは自立をすること。そんな一族の中で育った麗香は令嬢であることを隠し、就職活動をしていたのです。

「どうしていつも面接で落とされるのかしら!?」自室に戻った麗香はこのままでは父に顔向けできないと焦りを感じます。来週には、おもちゃ業界大手であるトイラッキー社の集団面接を控えていました。「これは必ず…キメてみせる…!」と麗香は吉川に模擬面接を行わせるのでした。

同級生の志望動機

トイラッキー社の面接当日。絶対決めると麗香は人一倍気合が入っていました。「…あれっ四菱さん…!?」すると麗香の同級生である佐野 小雪(さの こゆき)が話しかけてきました。小雪も麗香と同じくトイラッキー社の集団面接を受けに来ていたのです。気合十分の麗香を見て、小雪は「私も頑張らないと…!」と意気込みます。

集団面接がはじまり、志望動機を聞かれた麗香は「子供の人格形成の基礎となる仕事に携わりたいと思ったからです!」と模擬面接で練習した成果をしっかりと発揮させます。「凄いや四菱さん…!」麗香の完璧さに圧倒されながらも小雪は、深呼吸をして自分の志望動機を話し始めました。

「私が御社を志望したのは17年前になります。」当時4歳だった小雪は祖母からもらったぬいぐるみを大切にしていました。しかし、ある日そのぬいぐるみが壊れてしまい、幼かった小雪は悲しみに暮れていました。見かねた両親がトイラッキー社に連絡をすると、後日手紙と共になんと修繕されたぬいぐるみが送られてきたのです。

「人の想いを大切にする御社で働きたいと思い志望いたしました」それを聞いた面接官たちは感嘆の声を上げました。そして麗香と小雪は無事一次面接を突破することが出来たのでした。

二次選考は圧迫面接!?土下座をしたら採用!?

後日、一次面接を突破した麗香は、模擬面接をしっかりと済ませ2次面接の会場へと向かいます。すると鬱々とした表情の小雪が、部屋から出てきました。麗香は小雪に声をかけようとしますが、直後に面接官に呼ばれてしまい、話しかけることが出来ませんでした。

面接室へ麗香が入ると、部屋にいた面接官は名前を確認するや否や、「ここで土下座したら採用…って言ったらできる?」と問い詰めてきました。しかし、麗香は「いたしません そんなことで気持ちが伝わるとは思えません」と土下座することを拒否しました。

「エ~クセレ~ン!」それを聞いた面接官は拍手をします。「土下座で気持ちが伝わるなんて…古いでしょう?」この面接官は、若い人がクレーマーの理不尽な要求に対して、信念と新たな価値観もっているかを確かめるためにこのような質問をしたのだと言いました。こうして麗香は最終面接まで進むのでした。

二次面接で土下座をしてしまった小雪

トイラッキー社から最終面接の案内を受け取った麗香は喜ぶ一方で、二次選考の後に連絡が取れなくなった小雪の様子が気がかりでした。すると付き人の吉川は、大学の入学者名簿を麗香に差し出し、小雪の住所を知らせます。麗香は小雪の自宅へ向かうことにしました。

「突然ごめんなさい 何かあったのか気になって…」小雪の家に来た麗香は、二次面接の際に何があったのか尋ねます。「私ね あのとき土下座しちゃったの」と小雪は涙ながらに語りました。その際に面接官に、「そんなことで自社ブランドを守れると思ってるの?」と言われてしまい、小雪は何も言い返せなくなってしまったのです。

「この思い出も何もかも台無しだね…」と小雪は泣き崩れてしまいます。すると麗香は、小雪が子供のころにトイラッキー社からもらった手紙を見て、「小雪さん この手紙…もしかして…!」とあることに気づくのでした。

社長との最終面接

最終面接当日、面接を担当するのは、二次選考で土下座の圧迫面接を行った面接官とトイラッキー社・社長の樹山 菖陽(きやま しょうよう)でした。面接室に入ってきた鋭い目つきと凛とした姿勢の麗香を見て樹山は、只者じゃないと思います。「面接の前にこちらを読んでいただけないでしょうか?」すると麗香は樹山に小雪が持っていた手紙を差し出すのでした…。

今回ご紹介するのは、ここまでです。
容姿端麗な令嬢である麗香が、必死に就活をする姿は新鮮で面白かったです。一方、圧迫面接で心を折られてしまった小雪がとても不憫でなりません。果たして小雪の手紙を受け取った社長の樹山は一体何を思うのでしょうか。また、麗香は内定を獲得することが出来るのでしょうか。
作品の続きが気になる方は、コミックフェスタで配信中の『富豪の就活』を是非チェックしてみてください。

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