自分を慕ってくれる男の子

「これ美味しいよ、マキさん」「ほんと？でも助かっちゃった。夫が急に出張で…」マキは作った料理を同じマンションに住む智に食べてもらっていました。智の家庭環境は複雑で、両親があまり家にいないため、マキはこうして夕飯を作ってあげていたのです。

「旦那さん、最近ずっと帰り遅くない？」と智に聞かれ、マキは寂しげな表情を浮かべます。「ひとりぼっち。ウチと一緒だ…」智はマキを後ろから抱きしめました。「と…智くん！？」マキが驚くと、智は「な～んてね、ドキドキした？」と笑ってマキから離れます。嫁ぎ先で友人もいないマキを慕ってくれるのは智だけでした。

今日は結婚記念日なのに…

智が帰った後、お風呂に入ったマキは夫である宏一の事を考えました。「仕事が忙しいのはわかるけど…」結婚記念日なんだから、電話くらいしてくれてもいいのにと思います。マキは「まさか浮気！？」と宏一のことを疑いますが、「あの人に限ってそれはないか…」とすぐに考え直しました。

入浴後、マキはスマホにママ活アプリの広告が表示されているのを目にします。「最近この広告よく見るな…」寂しさ、息抜きなどの言葉で自分はターゲッティングされているのではとマキは考えました。「若い男性を応援か…」マキは智の姿を思い浮かべてしまいます。

そのとき、宏一から電話がかかってきました。マキは宏一から追加出張の話を聞かされます。マキの反応に宏一は「お前、浮気疑ってんのか？」と聞いてきました。マキが否定すると、宏一は「はぁ…のんきなもんだな専業主婦は。忙しいから切るぞ」と結婚記念日には触れずに電話を切ってしまいます。

初めてのママ活。初めて会う男の子は…

「これは浮気じゃない」マキはママ活アプリをダウンロードして、男の子と会う約束をしてしまいました。「これはあくまでも若い子の応援なんだから」と自分に言い聞かせて、マキは待ち合わせ場所に向かいます。「どんな子なんだろ…」マキの胸の鼓動はどんどん大きくなりました。

「はじめまして、マコトさん？」マキは待ち合わせ場所にいた男の子に声を掛けます。男の子の姿を見て、マキは驚きました。「マキ…さん？」「智くん…！？」男の子は智だったのです。気が動転したマキは、別の場所で智と話すことにしました。

ママ活してもいいよ

「ちょっと待って、どういうこと！？」場所を移動しましたが、マキの思考はまとまりません。「俺…今回登録したのが初めてなんだ…」智の話を聞いたマキは、ママ活は危ないことだと智を諭します。すると智は、「新しいバッシュが欲しいんだ…ウチ貧乏だし、新聞配達のバイトは学校の積み立てに消えるから…」とママ活に手を出した理由を話しました。

「親にも頼めない…あの人達には…」話を聞いて、智は親の愛情に飢えているのではとマキは考えます。「ママ活してもいいよ」マキは智を応援したくなり、相手は自分だけと約束できるならママ活しても良いと智に話しました。

家に上げてしまったら…

智とデートをして、マキは久しぶりに心から楽しいと思います。「智くんからしたら、おばさんだよね…」智はお金のためにやっているとマキが考えていると、「今日だけいいでしょ」智はマキの手を握ってきました。

「夕飯はマキさんの手料理が食べたいな」旦那が出張で家にいないときに、智を上げたら自分は抱かれるのではとマキは考えてしまいます。「私はもしかして、それを望んでる…？」マキは何度も断ろうと考えますが、ついに智を家に入れてしまいました。

望んでいたこと

家に入るなり、智はマキにキスをしました。「智くん…ダメ…」智はマキの服を脱がしていきます。「智くん、落ち着いてッ」「マキさんだって、こうなることを望んでいたんじゃないの？」智に図星をつかれて、マキは智に身体を委ねてしまうのでした…。