女の子の描き方がわからない

江口はマンガ家になるため専門学校で、休み時間も放課後もマンガを描き続けていました。その努力が実り、江口は学内の作品審査会でトップを獲ります。

ですが、江口には大きな欠点がありました。江口は女の子の描き方がわからなかったのです。「ちゃんと女の子の研究してる？リアリティがない」と江口は先生にダメ出しされてしまいます。

「僕はエロマンガ家になりたいんだよー！！」男しか出てこないマンガを描くこともできましたが、江口はエロマンガ家になるため、女の子をうまく描く必要がありました。（頭では十二分に理解できてるハズなんだ）江口はエロマンガを何回も読み、研究をしてきましたが、それでは足りませんでした。

ヌードにこだわる女子

江口はマンガの女の子にリアリティを出すため、クラスの女の子を観察することにします。「だからヌードデッサン。断然、本物や実物を観た方がいいと思うの」江口の目にまず飛び込んできたのは、ヌードデッサンに並々ならぬ意欲を見せる牛窪でした。牛窪は人をうまく描くために必要と友人に力説しています。

「そーだ！！瑛子がモデルやってよ！！」牛窪は興奮気味に友人にお願いをしました。その様子を見ていた江口は、牛窪がヌードデッサンのモデルになっているところを妄想してしまいます。（イヤらしく見るな！！研究だぞ、これは！！）江口はエッチな妄想をして、顔を真っ赤にしてしまいました。

口の動きがエロい女子

「えぐっち、何してんの～？」江口のもとにクラスメイトの猪口がやって来ました。猪口は手に持っていた千歳飴を江口に渡します。猪口はバイト先で余っていたものをみんなに配っていたのです。「みんなおいしそうになめてていいね～」猪口は、なぜか飴を舐めるみんなの口元をうっとりしながら見ていました。

「えぐっちぃ…おいひぃよ？」猪口が飴をいやらしく舐めているように江口は見えてしまい、（誘ってる？煽ってる？いや…まさか…）江口はドキドキしてしまいます。

ヌルヌルする女子

江口は公園で課外授業を受けているとき、後ろから突然クラスメイトの小清水に体当たりをされてしまいました。「ごごごごめんなさい～」背中に小清水の胸があたり、江口がドキドキしていると、小清水は慌てて逃げてしまいました。

それから、小清水は池の近くにいたクラスの女子にもぶつかってしまい、そのまま女子ともども池に落ちてしまいました。

「池の水汚い～ぬるぬるする～」小清水は濡れてしまったクラスメイトについた水草や藻を取ろうとします。それを見ていた江口は、小清水がどさくさに紛れて女子の体を触っているのを見てしまいました。女子に謝る小清水の口元はすこし緩んでいたのでした。

ちゅぱ音を楽しむ女子

江口は1日女の子を観察しましたが、どれも特殊すぎてまったく参考になりません。江口が悩んでいると、教室内でちゅぱ音が響き渡ります。江口は誰かが教室内でキスをしていると思い、注意しようとしました。

江口が後ろを振り向くと、そこにいたのはイヤホンをしたクラスメイトの音喜多でした。ちゅぱ音は音喜多のイヤホンから漏れていたのです。江口は音漏れしていることを音喜多に伝えますが、音喜多はまったく動揺していませんでした。

エロ漫画家養成コース

次の日の授業前、教室に新しく学校の臨時理事長になった志摩が現れます。志摩は教壇に立ち、「次年度4月から、このプロマンガ家養成コースはエロマンガ家養成コースに変更するっ！！」とクラスのみんなに告げました。「他校との差別化を実現し、採算を立て直す」と志摩は熱く語ります。

クラスメイトが動揺するなか、江口は「道が開かれた…！？学べる！！エロマンガを…！！」と期待に胸を膨らませるのでした…。