御曹司との結婚

「お店の経営を援助してもらう代わりに、私が御曹司と結婚！？」老舗和菓子店・たわ屋の娘の七海は、家族から結婚の話を聞かされます。祖父は、赤字続きのお店を買い取り百貨店に出店させたいという話を知り合いの会長から聞き、調子に乗って孫同士を結婚させると決めてしまいました。

結婚相手の我妻一真は何度かお店に来たことがあり、七海も面識があります。「たわ屋の和菓子が毎日食べられたら、いつも幸せそうだな…って」と話す一真は物腰が柔らかく、優しそうでした。一真の笑顔を見て、七海は思わずドキッとしてしまいました。

（印象も良かったし…この人となら大丈夫かな？）七海は自分が結婚して丸く収まるならと考え、一真との結婚を受け入れます。

結婚相手はドS！？

（まさかその結婚相手が…こんなドSだったなんて…！！）実際の一真は、七海の想像とはまったく違う人物でした。一真の帰宅を出迎えなかったという理由で、七海は身体を縄で縛られてしまいます。

「解いてほしいんですか？じゃあ…『ごめんなさい』って言わないと」と一真は七海に謝るように言います。「ごめん…なさい…」恥ずかしい格好をさせられた七海は、この場を乗り切るため渋々謝りました。

それを聞いた一真は、七海の頬に手を近づけます。（た…叩かれる―…！？）と七海は思い、身構えました。しかし、一真は七海に何もしてきませんでした。

私をいじめて楽しんでる？

「…これは解いてくれると…嬉しいの…ですが…」七海は一真に縄を解いて欲しいとお願いします。「夫の言いつけを守れない悪い奥さんには、体に教え込まないと」すると、一真はハサミで七海の服を切ってしまいました。

（どうしよう…このまま服も下着も切られたら…っ）七海は、一真に裸を見られてしまうと不安そうな顔を見せます。「俺が買い与えた服ですし、どうしようが勝手ですよね？」その一方、一真はハサミを持ち、楽しそうな表情を浮かべていました。

触れませんよ…まだね

七海は一真に押し倒されてしまいます。抵抗できない七海に一真は触れようとしますが、七海が怯えているのに気づき、手を止めました。「何を勘違いしてるんですか？触れませんよ…まだね」一真は七海の縄をほどき、七海を残して部屋から出て行ってしまいます。

（優しい人だと思ってたのに…）幸せな結婚生活を期待していた七海は、嫌がらせをされるほど相手に嫌われているなんて思ってもいませんでした。（こんな夫婦生活…続けてく自信ないよ―）と七海は一人落ち込みます。

隠しカメラで見たものは…

（ついにこの日が来た！！）七海は一真の弱みを握るため、一真の部屋に小型の隠しカメラを仕掛けます。七海が意気揚々とカメラの映像をみると、画面には一真がベッドの上で自慰をしている姿が映し出されました。

（え…！？ちょっ、ちょ…ちょっと待って！）予想外の出来事に七海は顔を真っ赤にして狼狽えてしまいます。（これって…見ちゃいけないものなんじゃ…）七海は慌てて、画面を閉じようとしました。

オカズは私！？

（…でも待って？オカズがわかれば弱みにできるかも…）と七海は思いつき、そのまま一真がしているところを見ることにします。「…好きだ…七海さん」すると、一真は七海の名前を口にしました。

（今…なんて…？）七海は驚き、映像を見るのをやめてしまいます。（これって私をオカズにしてるってこと？）一真に嫌われていると思っていた七海は、一真の行為を理解できませんでした…。