3ヵ月だけの契約結婚

「結婚=幸せなのだろうか？」結婚式場で働くマリナは、結婚はうまくいかない可能性の方が大きいと思っていました。そんなことを考えていたマリナでしたが、同級生の暁仁と契約結婚することになります。

「結婚=婚姻届を提出したとき、「末永くお幸せに」と受付の女性から祝福されますが、マリナと暁仁は「いえ、3ヶ月だけです」と素っ気なく答えました。

カラダには興味なし？

夫婦となったマリナと暁仁でしたが、料理、洗濯、食器洗いは自分の分だけしか行いません。同じテーブルで食事を一緒にとっていましたが、食べている物は2人とも違います。（広くて綺麗で駅チカで、自由に生活できて最高！）マリナはこの生活を満喫していました。

しかし、セックスなしのルールとはいえ、暁仁が手を出してこなかったので、マリナは（女として意識されてないのかな…）と思います。（だから契約結婚とか言い出したんだろうな）マリナは暁仁に契約結婚の話をされたときのことを思い出しました。

久しぶりに再会した同級生と結婚！？

「ごめん、好きな子できたんだ」数ヶ月前、マリナは当時付き合っていた彼氏にフラれました。（ずっと喧嘩もなく、お互いアラサーだし、そろそろ結婚かなって思ってたのに！）マリナが仕事中にそのことでイライラしていたとき、学生時代の同級生である暁仁と偶然再会します。暁仁は取引先の御曹司だったのです。

マリナは仕事終わりに暁仁とバーに行き、そこで彼氏にフラれたことを愚痴りました。「ってごめん…私の愚痴ばっかで、うじうじ嫌な女だよね」とマリナが謝ると、暁仁は「いいんじゃない？俺は自分に素直な人って居心地いいけど」と微笑みます。

「というわけで…俺ら結婚しない？」暁仁は突然マリナに結婚を持ちかけました。お見合いを勝手に組まされることにうんざりしていた暁仁は、結婚してすぐ離婚すれば親を諦めさせることができると考えていたのです。「だから3ヶ月だけ俺の奥さんになってよ」暁仁の申し出をマリナは受けることにしました。

夫婦最後の日

それから3ヶ月が経ち夫婦として過ごす最後の日、マリナは1人でお酒を飲んでいました。「離婚祝いだ。一緒に飲もう」そこに暁仁がお酒を持って来ます。（今日が最後の日って、意識してるの私だけじゃなかったんだ）暁仁も自分と同じ気持ちだったことを知り、マリナはホッとしました。

「3ヶ月一緒に住むのが暁仁で良かった」とマリナが伝えると、暁仁は「まぁ、俺も気楽だったかな」と可愛くない言い方で思いを伝えました。

最後の夜だから…

（まだ話してたいのに）マリナは暁仁に飲み過ぎだと言われて、ベッドに連れて行かれました。「じゃあ、おやすみ」暁仁が部屋から出て行こうとすると、マリナは「最後の夜だから…一緒のベッドで…もっと話そうよ」と引き留めます。

「…そんなこと言ってると、このまま襲うよ？」「言い訳しちゃって…案外恥ずかしがりなんだ？」マリナはベッドに横たわり、暁仁を挑発します。すると、暁仁はベッドに入ってきました。

ずっと抱きたいと思ってた

（いやいや、一緒に寝るだけだし…！）マリナがドキドキしていると、暁仁はマリナに抱きつきます。「”襲う”って…俺は本気だったんだけど」そして、暁仁はマリナにキスをしました。「それに今夜はまだ夫婦だよ？」「ちょ、ちょっと待って…！」実は肉食系だった暁仁にマリナは戸惑ってしまいます。

「俺は触りたいの我慢してたのに、見せつけるような格好でうろつくし」「だって…何もないから意識されてないと思って…っ」暁仁はマリナの身体に触れていきます。「俺はずっと抱きたいと思ってたよ」暁仁に身体を触られて、マリナは今までになく感じてしまうのでした…。