セックスの才能はあるのに…

「私は―…セックスで男をオトす！」セックスの才能があると自負する尋子は、セックスを武器に男をオトしてきました。しかし、体から始まる恋は長くは続きませんでした。（前の彼氏は半年…今回に至っては3ヵ月…！！）交際期間はどんどん短くなるばかりです。

（もうこの刀は抜けない…！！）尋子は自分の誇ってきたセックスという武器が呪われているのではと考えて、武器を封印することにしました。

塾長候補は曲者

（仕事は頑張った分だけ求められる…最高！！）個別指導塾で働く尋子は、男を忘れ仕事に打ち込もうとしました。ですが、研修にやって来た新しい教室の塾長候補である折原に振り回されてしまいます。

「勉強させてもらいますね、入会面談のやり方」尋子は折原と入会希望の親子の面談に臨むことになりました。勉強をする気がないと話す子供に対して、折原は「じゃあ、高校には行けませんね」とはっきり言ってしまいます。親子はショックを受けてしまいますが、尋子が必死にフォローして、なんとか入会に結びつけました。

「面談であんなこと言っちゃダメでしょ！？」「現実的に状況を分からせるのは必要でしょう」尋子が注意しても、折原には話が通じません。「考え方が違うみたいですね、オレたち」尋子は、年下なのにふてぶてしい態度をとる折原とはあまり関わらないようにしようと心に決めます。

担当生徒9割取られた…！？

夏期講習中に生徒の授業数が増え、尋子一人では生徒を全て担当できない状態になってしまいます。尋子は仕方なく、折原に担当生徒の授業を代わりにやってもらうことにしました。

「オレもうヒデオやだ～！！」ですが、折原の授業は厳しく、生徒は嫌がってしまいます。（翔太くんはとにかくホメてノセなきゃいけないんだってば～！）尋子は折原に各生徒の性格を伝えていましたが、折原には伝わっていませんでした。

「翔太の母ですが、担任の先生を変えてほしくて…」すると、尋子が恐れていた生徒の親からのクレームが入ります。尋子が事情を説明すると、生徒の親は担当を尋子から折原に変えて欲しいと話しました。担当を変えて欲しいという連絡は1件では収まらず、尋子は担当生徒の9割を折原に取られてしまうことになります。

仕事もプライベートもうまくいかず…

尋子は、生徒の翔太に担当変更の理由を聞くと、「オレから母さんに担当変えてって頼んだんだよ、尋子先生より秀男先生がいい。秀男はウソつかねーから」と言われてしまいます。

（私だって嘘なんかついたことないよ…）失意の中、尋子は帰り道で元カレが彼女と結婚指輪を選んでいるところを目撃してしまいました。（その人とだったら将来考えられるんだ…）そのとき、尋子の気持ちが切れてしまいます。

（マジでめっっっちゃツラい）尋子はコンビニでお酒とスイーツを買い、公園で飲み始めてしまいました。

この人オレの彼女なんで

（どうして私は誰の本命にもなれないの、女としても仕事でも選ばれない）尋子が落ち込んでいると、酔っぱらったサラリーマンがやって来ました。（立ち止まってくれるのは、こんな人だけ）尋子はやけになって、酔っ払いについて行こうとしてしまいます。

「尋子さん」そこに、折原が現れました。「おにーちゃん、カレシ？」酔っ払いが絡んでくると、折原は「そうです。この人オレの彼女なんで」と嘘をつきます。それを聞いた酔っ払いは帰っていきました。

精一杯の強がり

「あんな男について行くのバカがやることですよ」尋子は折原に注意されてしまいました。（分かっててもバカやるしかない気持ちのときだってあるじゃない）尋子は折原に自分の気持ちはわからないと思います。

「私、別にそういうキャラだけど？セックス得意だし」尋子は強がりますが、足元はフラついていました。「送ります」それを見た折原に肩を抱かれて、尋子は家へと連れて行かれてしまうのでした…。